人気軽自動車ハスラーのテイストを取り入れたコンパクトサイズのSUV新型クロスビー(XBEE)が、2017年12月にスズキからデビューをしました。
遊び心のあるポップなデザイン内装・インテリアが特徴のこの新型モデルですが、シートアレンジの豊富さもこのクルマの魅力の一つです。
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5人乗りの乗車人数を優先したシートアレンジから荷物優先のシートアレンジまで、様々なシチュエーションにしっかりと対応できるのが、この新型モデルの強み&メリットの一つなのかなと思いました。
そんな新型クロスビー(XBEE)ですが、実際にどのようなシートアレンジが用意されていたのでしょうか?また、座り心地や快適性はどうだったのでしょうか?
先日、この新型モデルを試乗した際、この新型モデルのシートアレンジも確認してきたので、実車画像を使って、紹介したいと思います。
新型クロスビーのシートアレンジ画像レビュー
2017年12月にデビューをした新型クロスビー(XBEE)のシートアレンジは、乗車人数を優先した5人乗りモードから荷物の量や多さを優先した1人乗りまで自由自在です。
私も実際にこの新型モデルの様々なシートアレンジを試してみたのですが、荷物の量や大きさ、乗車人数などによって細かく調整できるのが、とても良いと思いました。
そんな新型クロスビー(XBEE)のシートアレンジの様子を写真に撮ってきたので、実車画像を使って、紹介したいと思います。
5人乗車時のシートアレンジ
フロントシートと後部座席を展開した一般的な5人乗りのシートアレンジは、このような感じになります。
■新型クロスビーのフロントシート
■新型クロスビーの後部座席
この新型モデルの後部座席は、前後にスライドする機能が備わっているので、荷室・ラゲッジスペースに収納する荷物の大きさや量、乗車する人数などによって、後部座席の地位を変更できるのは、とても良いと思います。
■後部座席を一番前にスライドした時の様子
■後部座席を一番後ろにスライドした時の様子
ただ、後部座席のシートの横幅が狭いので、後部座席に大人3人が座るのは、ちょっと厳しいのかなと感じました。
また、同じスズキから発売されている新型イグニス(IGNIS)と同様に、後部座席の中央には、ヘッドレストが装備されていないのも、個人的には気になるところでした。
3人乗車時のシートアレンジ
中央分割方式になってている後部座席のどちらかを収納すると、3人乗車用のシートアレンジになります。
■後部座席の片側を収納した時の様子
スーツケースや家電など、ちょっと大きい荷物を積みこむ必要がある時には、とても良いシートアレンジなのかなと思いました。
また、後部座席の背もたれを倒すためのレバーや前後にスライドするレバーが後部座席の肩口に装着されており、荷室・ラゲッジスペース側から簡単に操作できるようになっているのも好印象でした。
ちなみに、この状態で大人2人が後部座席に乗車するのは、シートサイズ的にちょっと厳しいのかなと、思いました。
2人乗車時のシートアレンジ
2017年12月にデビューをした新型クロスビー(XBEE)では、競合車・ライバル車と異なり、次の3つのシートアレンジを用意しています。
・後部座席を全面収納 (フロントシート2人+後部座席0人)
・助手席側のシートを収納 (フロントシート1人+後部座席1人)
・フロントシートの背もたれを倒すリラックスモード
後部座席を全面収納した時の様子
スズキの新型クロスビー(XBEE)の後部座席の両側の背もたれを収納すると、このような感じになります。
■後部座席を収納した時のシートアレンジ
フロントシートしか乗車できなくなってしまいますが、かなり広い荷室・ラゲッジスペースの空間が登場しますね。
アウトドアやキャンプに行く時など、たくさんの荷物を積みこむ時には、重宝するシートアレンジだと思いました。
また、新型クロスビー(XBEE)は、後部座席を収納した時に背もたれ部分で大きな段差が出来ないように工夫が施されているのも好印象でした。
助手席側のシートを収納した時の様子
一方、新型クロスビー(XBEE)の助手席と助手席側の後部座席を収納すると、サーフボードやスノボーの板などの長尺物をを積みこむのに便利なシートアレンジにする事ができます。
■助手席側のシートを収納した時の様子
かなり奥行きが広いですよね。
なんと、このようなシートアレンジをした時の助手席側の荷室・ラゲッジスペースの奥行きは、2m以上。
長尺物を積み込むだけではなく、車中泊をするのにも便利なシートアレンジなのかなと、思いました。
また、この状態で運転席側の後部座席の背もたれを倒すと、さらに荷物・ラゲッジスペースの収納力がアップします。
多くの荷物を積みこみたい時には、一番適したシートアレンジなのかなと思いました。
ちなみに、助手席を荷室・ラゲッジスペースと同じ高さにするには、座面を持ち上げて、背もたれを前方に倒す必要があります。
ヘッドレストを取り外さないといけないなど、若干の手間はありますが、座面を持ち上げるのにもそれ程チカラはいらず、また、作業自体も簡単なので、女性でも問題なく助手席の格納作業を行えるのかなと思いました。
フロントシートの背もたれを倒すリラックスモード
また、運転をする事ができませんが、新型クロスビー(XBEE)のフロントシートの背もたれを垂直までリクライニングさせて、後部座席の座面と密着させるリラックスモードも用意しています。
■新型クロスビーのリラックスモード
座面の広さが約1600mmくらいになるので、足を伸ばしてリラックスするには、十分な広さになっています。また、段差や隙間が無いので、とても快適です。
しかし、車中泊をするのには少しスペースが狭いので、このシートアレンジで車中泊をするのは、少々難しいのかなと思いました。
車中泊にピッタリのフルフラットモード
また、今回新発売された新型クロスビー(XBEE)には、車中泊をするのに最適なシートアレンジ”フルフラットモード”も用意されています。
■新型クロスビーのフルフラットモード
フロントシートと後部座席の境目のところで段差が生じてしまうので、これを埋めるためのマットや座布団が必要になりますが、奥行きや広さは十分。
大人2人程度なら、十分に横になれる広さがあるように感じました。
ただ、新型クロスビー(XBEE)で車中泊をするには、少し荷室・ラゲッジスペースの高さが足りない感じが…。
なんとか車中泊をする事はできますが、車中泊目的なら、もう一回り大きいSUVやホンダのフリード+(フリードプラス)など、車中泊の事を考えてデザインされたクルマの方が良いのかなと思いました。
2017年12月にスズキからデビューをしたコンパクトカーサイズのクロスオーバーSUV新型クロスビー(XBEE)では、このようなシートアレンジを用意していました。
今回新発売されたこの新型モデルは、コンパクトカーの中でも比較的ボディサイズは小さい方なのですが、変幻自在のシートアレンジを用意してるため、使い勝手は、とても良いように感じました。
また、シートアレンジや荷室・ラゲッジスペースのアレンジが豊富なので、街乗りからアウトドアシーンまで幅広く活躍できるクルマになっているように感じました。