2011年にデビューをした日産の電気自動車新型リーフ(LEAF)が、2017年10月に初のフルモデルチェンジを行いました。
先代モデルは、EV車らしい先進性を無理して出そうとしていたためかユニークな外装・内装をしていましたが、この新型モデルは、良い意味で普通っぽいデザインに…。また、先代モデルと比較して、使い勝手も格段に良くなったように感じました。
>>> 良い意味で普通になった新型リーフの内装を徹底チェック
その一方、試乗をしていて気になったのは、後部座席まわりの快適性。
この新型リーフ(LEAF)の後部座席には、センターアームレストやリクライニング機能が装備されておらず、車格と比較すると、少々物足りなさを感じました。
そんな新型モデルの後部座席ですが、居住性・広さは、どうだったのでしょうか?
成人男性がゆったりと座る事ができるくらい頭上空間(ヘッドクリアランス)・足元空間(ニークリアランス)は、広かったのでしょうか?
今回フルモデルチェンジをして新発売された2代目新型リーフ(LEAF)の後部座席の居住性・広さを確認してきたので、紹介したいと思います。
新型リーフの後部座席の広さレビュー:頭上空間編
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型リーフ(LEAF)の後部座席は、このようなデザインになっています。
今回私が見たのは、開放感を感じるエアリーグレーと言う内装色だったのですが、シートもこのように明るいライトグレーカラーを採用。
この新型モデルに標準装備されているシートはすべてファブリック素材となっているので、上質感はありませんが、クッション性の良い座り心地が印象的でした。
このような明るいデザインになっている新型リーフ(LEAF)の後部座席ですが、頭上空間(ヘッドクリアランス)を確認したところ、このようになっていました。
■新型リーフの後部座席の頭上空間
後部座席付近の天井が低くなっており、頭上空間(ヘッドクリアランス)に余裕がないのが分かりますよね。
身長175cmある私がこの新型リーフ(LEAF)の後部座席に普通の状態で座ってみると、頭のてっぺんから天井まで手の平2枚分くらいの余裕しかありません。また、背筋をピンと伸ばして座ってみると、天井に頭が軽く触れちゃいます。
先代モデルよりも全高を10mmほど低くした影響かもしれませんが、頭上空間(ヘッドクリアランス)のゆとりの無さは、後部座席に座っていて少々気になりました。
ただ、思ったよりも窮屈感は…
このように頭上空間(ヘッドクリアランス)の狭さが気になった新型リーフ(LEAF)ですが、後部座席に座ってみると、思ったよりも窮屈感や圧迫感を感じませんでした。
後部座席に座っていて圧迫感を感じなかった理由の一つは、今回私が試乗をさせて貰ったモデルが、開放感を感じるエアリーグレーだった事です。
私はブラックの内装色をしたモデルの後部座席に座らせて貰ったのですが、ドア内側パネルやインパネまで明るいカラーを採用しているエアリーグレードの方が、ブラックよりも車内が一回り明るい感じが…。
シートの汚れが目立ちやすいと言った欠点・デメリットもありますが、もし車内の広さや明るさを求めるのなら、エアリーグレーの内装色は、とても良いのかなと思いました。
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型リーフ(LEAF)の後部座席に座ってみて、圧迫感を感じなかった理由の一つが、後部座席からの視線の抜けの良さです。
このように今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型モデルは、前方の視界の抜けが良く、開けているので、窮屈な場所に閉じ込められている感覚が全くありません。
今回フルモデルチェンジをして新発売されたこの新型モデルの頭上空間(ヘッドクリアランス)は、それ程広くありません。しかし、この狭さを感じさせないデザインになっているのは、好印象でした。
新型リーフの後部座席の広さレビュー:足元空間編
頭上空間(ヘッドクリアランス)に広さを感じなかった新型リーフ(LEAF)ですが、足元空間(ニークリアランス)の広さは、どうだったのでしょうか?
この新型モデルの足元空間の広さを、確認していく事にしましょう。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型モデルの運転席を、私が運転をしやすい位置(中央やや後ろ)に設定した時の後部座席の足元空間(ニークリアランス)は、このような感じになります。
■新型リーフの後部座席の足元空間
十分な広さがあると思いませんか?
実際に身長が175cmある私が、この状態で後部座席に座ってみた時の足元空間(ニークリアランス)の広さは、このような感じ。
膝先からフロントシートの後ろまで約85mm(拳を縦にして1個分)くらいの余裕が…。
足を組めるくらいの広さ・余裕はありませんが、成人男性が長時間座っていても窮屈感を感じないくらいのゆとりはあるように感じました。
なので、この新型モデルの足元空間(ニークリアランス)の広さには、全く不満を持ちませんでした。
ただ、ちょっと残念だったのは…
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型リーフ(LEAF)の後部座席に座って、少し残念に感じた事もありました。
それは、フロントシートのトンネルの広さです。
今回フルモデルチェンジをして新発売されたこの新型モデルのフロントシート下のトンネルは、このようにあまり広くありません。
なので、トンネルの下のスペースには、つま先くらいしか収める事ができません。
個人的には、もう少しフロントシート下のトンネルが広い方が足元空間(ニークリアランス)にゆとりができ、良かったのかなと思いました。
今回フルモデルチェンジをいて新発売された新型リーフ(LEAF)の後部座席の足元空間と頭上空間の広さは、このようになっていました。
頭上空間(ヘッドクリアランス)は若干狭いものの、足元空間(ニークリアランス)は十分満足できる広さを確保。
以前ディーラーさんは、「大人の人が3人座っても、広々としていてゆったりと過ごす事ができます。」と言っていましたが、正直に言って、コレはかなり誇大表現です。
ただ、窮屈感を感じないデザインも含めて、個人的には、2代目モデルの後部座席の広さ・居住性は、十二分に満足できるレベルになっているなと、思いました。