世界初の量産型電気自動車として発売されてから6年、日産の新型リーフ(LEAF)が初のフルモデルチェンジを行いましたね。
2017年10月にデビューをした新型モデルは航続可能距離は400kmに達するなど様々な注目ポイントがありますが、自動駐車支援システム”プロパイロット パーキング”もその一つです。
この自動駐車支援システム”プロパイロット パーキング”は、ほぼ全自動で駐車を行ってくれるという機能なのですが、使い勝手、操作感はどうだったのでしょうか?また、精度はどうだったのでしょうか?
先日、新型リーフ(LEAF)に初搭載された自動駐車支援システム”プロパイロット パーキング”を実際に確かめさせて貰ったので、使った感想を紹介したいと思います。
目次
新型リーフの”プロパイロット パーキング”試乗レビュー
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型リーフ(LEAF)に初搭載された”プロパイロット パーキング”とは、ステアリング、アクセル&ブレーキ、シフト操作が車両側が行ってくれる”ほぼ”全自動の駐車支援システムです。
競合車・ライバル車のトヨタの新型プリウス(Prius)などでも駐車支援システムが用意されていますが、「空いている駐車スペースの横で一旦停止して…」など、意外と操作が面倒な感じが…。
「これだったら、自分で駐車した方がラクじゃん」と、思っていました。
今回、ディーラーさんから新型リーフ(LEAF)に搭載されている自動駐車支援システムの”プロパイロット パーキング”もプリウスと同じくらいの性能と思っていました。
しかし、実際にこの”プロパイロット パーキング(PPP)”を使ってみると、性能や操作性は、トヨタのプリウスの駐車支援システム”インテリジェントパーキングアシスト(IPA)”などとは、全く比べ物にならないくらい高性能になっていました。
また、この”プロパイロット パーキング”は、国産車の中でトップクラスの性能&使い勝手の良さを備えているように感じました。
実際にプロパイロット パーキングを体験してみたところ…
ディーラーさんの駐車場をお借りして、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型リーフ(LEAF)の注目の機能”プロパイロット パーキング(PPP)を確かめさせて貰ったのですが、操作性だけではなく、乗り心地の良さも驚きました。
このクルマに搭載されているプロパイロット パーキング(PPP)は、
・縦列駐車
・車庫入れ
・前向き駐車
の3つの停車方法から選択する事ができるのですが、今回、私は一般的な後ろから入れる車庫入れを体験させて貰いました。
クルマを駐車スペースの脇に停めて、駐車したいスペースを設定した後にプロパイロット パーキングスイッチを押して、自動駐車を開始すると、ハンドル・ステアリングホイールがクルクルっと勝手に回転をして、少し前に前進をします。
前進をすると、グリーンの枠と矢印で進行方向がナビの左画面に、そして、ナビの上段には「前進します」と言うナビゲーションが表示されます。
そして、前進が終わると今度は逆側にハンドルを切り返して、バックで滑らかに設定をした駐車場に入っていきます。
設定をした駐車場の真ん中に停車をすると、自動的に電動パーキングブレーキを掛けて、シフトレバーをパーキングレンジ(Pレンジ)に入れて、”プロパイロット パーキング(PPP)”を終了。
設定後、私がしていた事と言えば、新型リーフ(LEAF)のシフトレバーの前方にある”プロパイロット パーキング スイッチ”を押していただけです。
■新型リーフのプロパイロット パーキングスイッチ
しかも、クルマを停車するまでの流れがとてもスムーズで、運転が上手な人が駐車をしているような滑らかさ。
実際に運転席に座っていると、ハンドル・ステアリングホイールが勝手に回ったりするので、自動運転感があるのですが、外から見ていると、自動運転をしているとは気づかないくらい自然な運転でした。
また、プロパイロット パーキング中の前進やバックの切り替え時もカクカクとした感じは、ありません。とてもスムーズな乗り心地になっているのが、好印象でした。
新型リーフの”プロパイロット パーキング”のメリット&デメリット
このような使い勝手&操作性になっていた新型リーフ(LEAF)の自動駐車支援システムの”プロパイロット パーキング”ですが、実際に使ってみて、私が良いと思った事は、何だったのでしょうか?
一方、この自動駐車支援システムの”プロパイロット パーキング”で気になった事は、無かったのでしょうか?
実際に”プロパイロット パーキング”機能を使って感じたメリット&デメリットを包み隠さず紹介したいと思います。
メリット1:操作性&使い勝手良さ
今回新型リーフ(LEAF)に搭載されている自動駐車支援システムの”プロパイロット パーキング”の一番の魅力は、何度も申し上げていますが、使い勝手の良さです。
これまでも様々な車種に自動駐車支援システムが装備されていましたが、国産車のパーキングアシストは、ステアリングの自動操舵を行うだけで、アクセルやブレーキペダルの操作はドライバーが自動で行う必要がありました。
しかし、この”プロパイロット パーキング”は、従来のステアリング操作だけでなく、アクセルやブレーキペダルの操作、シフトレバーのバックとドライブの切り替えなどすべて自動車側が制御してくれます。
この間、ドライバーがしている事は、シフトレバーの前方にある”プロパイロット パーキングスイッチ”を指一本で押しているだけ。たったこれだけの動作で、ほぼ全自動ですべての作業を行ってくれます。
これはかなり嬉しいですよね。
今回、新型リーフ(LEAF)に搭載された”プロパイロット パーキング”はアクセル操作などをする必要がなくなったので、まさに”自動駐車”と言った言葉がピッタリの機能になっているように感じました。
設定もとってもカンタン
また、新型リーフ(LEAF)に搭載された”プロパイロット パーキング”は、開始するまでの設定・操作もとってもカンタンです。
私が実際に行った事と言えば、次の3つの操作だけです。
1.プロパイロットスイッチを押す
2.駐車位置を確認して、ナビの”駐車開始”ボタンを押す
3.駐車が完了するまでプロパイロットスイッチを押し続ける
実際に行うのは、たったこれだけです。
また、駐車位置の設定も、白線のある駐車場では、このようにクルマが駐車可能スペースを自動的に検知をして、ナビの画面上に”Pマーク”を表示してくれます。なので、難しい操作をする必要はありません。
機械音痴の私の妻も、一度この説明を受けただけで、”プロパイロット パーキング”を行う事ができたくらいですから、一度、”プロパイロット パーキング”の操作方法を聞けば、誰でもスグに操作ができると思います。
駐車が苦手な人が、この”プロパイロット パーキング”を使ったら、もう他のクルマに戻れないかもしれません。
このスイッチ操作一つで、すべてを完了してくれる操作性&使い勝手の良さは、新型リーフ(LEAF)の自動駐車支援システムの”プロパイロット パーキング”の魅力の一つかなと思いました。
メリット2:斜めにならない
また、新型リーフ(LEAF)に搭載された”プロパイロット パーキング”を使ってみて良いと思ったのが、常に駐車エリアの白線内の真ん中に、しかも、まっすぐに停車をしてくれる事です。
時々、隣に駐車しているクルマが白線ギリギリだったり、はみ出したりしている事ってありませんか?このようなクルマが隣にいると、乗り降りもしにくいし、クルマを出す時も大変なんですよね。
正直に言って、このように停車をしているクルマを見ると、イラっとします。
しかし、新型リーフ(LEAF)に搭載された自動駐車支援システム”プロパイロット パーキング”は、このような事は無く、常に白線内の真ん中に、そして、まっすぐに駐車をしてくれます。
なので、他のドライバーさんを不快にする事がありません。
他のドライバーに迷惑を掛けない、マナーの良い駐車を簡単にする事ができるのも”プロパイロット パーキング”の良いところなのかなと、思いました。
デメリット1:状況によっては設定に時間がかかる
このように他の自動駐車支援システムと比較すると使い勝手が良い新型リーフ(LEAF)に搭載されている”プロパイロット パーキング”ですが、気になった事もありました。
その一つが、駐車エリアの設定方法です。
新型リーフ(LEAF)は白線がある駐車場では、自動的に白線を検知して、駐車するスペースをお知らせをしてくれるのでとてもラクなのですが、白線が無い駐車場では、マニュアルモードを使って駐車するエリアを自分で設定をしないといけません。
■プロパイロット パーキングのマニュアルモード
マニュアルモードでのパーキングエリアを設定は、ナビの画面上で行う事ができるので、それ程難しくありません。
しかし、駐車エリアを自動検知をしてくれる時と比較すると、駐車位置の設定に時間がかかる感じが…。
駐車が苦手な人にとっては、”プロパイロット パーキング”を使った方が良いかもしれませんが、駐車が苦にならない人は、この設定を”ちまちま”するよりも、自分でサッサと駐車しちゃった方が早い感じが…。
新型リーフ(LEAF)の”プロパイロット パーキング機能”はとても便利な機能だと思いますが、シチュエーションによっては、自分の手で駐車をした方が良いのかなと思いました。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型リーフ(LEAF)の自動駐車支援システム”プロパイロット パーキング”を確かめたところ、このようになっていました。
私は今までに何度か自動駐車支援システムを試したことがあったのですが、このクルマに搭載されている”プロパイロット パーキング”の使い勝手や操作性は、国産車の中でピカ一に良いと思いました。
また、今までの自動駐車支援システムは、設定が面倒など使い勝手の悪さが気になりましたが、この”プロパイロット パーキング”は、精度もとても高く、操作もとても簡単なので、普段から使える実用性の高い機能になっているように感じました。
この”プロパイロット パーキング”は、先進的な自動運転を体感できる面白い機能です。
もしこれから新型リーフ(LEAF)の試乗をする機会がありましたら、ディーラーさんにお願いをして、自動駐車支援システムの”プロパイロット パーキング”を体験してみてくださいね。
きっと良い経験になると思いますよ。