2022年11月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)は、3ナンバーサイズと5ナンバーサイズのクルマを用意しています。
3ナンバーサイズは5ナンバーサイズよりもボディサイズが大きいため、税金が高いと勘違いをしている方がいるかもしれませんが、税金は、ボディサイズではなく搭載されているエンジンの排気量や車体重量によって決まります。
そのため、5ナンバーサイズのXVグレードでも3ナンバーサイズのハイウェイスターでも、自動車税や自動車重量税に違いはありません。
ただ、自動車取得税の代わりに始まった環境性能割に関しては、クルマの購入価格が関わってくるため、グレードによって課税額に差が…。
また、この新型モデルのe-POWERはエコカー減税対象車となっているため、同じグレードでもガソリン車とe-POWERで購入時の税金が全然違います。
今回デビューをはたした新型セレナ(SERENA)の各グレードの税金は、どれくらいなのでしょうか?また、グレードやパワートレインによって、購入時の税金はどれくらい変わってくるのでしょうか?
クルマを購入時にかかる税金
・自動車重量税
・環境性能割
に分けて、この新型モデルの課税額を確認してみましょう。
目次
新型セレナの自動車税はいくら?
自動車税は、年に一度、車検証に記載されている自動車の所有者に支払い義務が生じる税金です。
自動車税の課税対象期間は、4月1日から翌年3月末までなのですが、税率は主にエンジンの排気量によって決定されます。
■自動車税の区分と課税額
エンジンの排気量によって課税額が変わる自動車税ですが、新型セレナ(SERENA)に搭載されているエンジンの排気量はどれくらいなのか?確認してみましょう。
ガソリン車のエンジンの排気量と自動車税
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)ガソリン車は、3ナンバーサイズ/5ナンバーサイズ問わず全モデルに”MR20DD”と名付けられたエンジンを搭載しています。
■新型セレナのガソリン車に搭載のMR20DD型エンジン
ガソリン車に搭載されているMR20DD型エンジンのの排気量は1997ccとなっているため、自動車税の区分は【1.5リットル超~2.0リットル以下】に該当。
そのため、この新型モデルのガソリン車を購入する際の自動車税は36,000円となっていました。
e-POWERのエンジンの排気量と課税額
一方、新型セレナ(SERENA)のe-POWERはエンジンを発電機代わりに使用するため、ガソリン車よりも排気量が小さい1433㏄のエンジンを搭載しています。
■新型セレナe-POWERに搭載のエンジン
そのため、この新型モデルのe-POWERの自動車税の区分は、ガソリン車よりも一つ下の
【1.0リットル超~1.5リットル以下】となり、自動車税もガソリン車より5,500円ほど安い3万0500円となっていました。
新型セレナの自動車重量税はいくら?
自動車重量税はその名の通り、自動車の重量に対して課される税金です。
自動車重量税の税額は0.5トン刻みで設定されており、車体重量が増すと、その分課税額も高くなる仕組みになっています。
■自動車受領税の税額一覧表(3年自家用)
ただ、燃費性能が一定基準を満たす車は”エコカー減税”が適用され、25~100%減税されます。
自動車の重量に対して課税される自動車重量税ですが、今回デビューをはたした新型モデルの車体重量は、どのようになっているのか?確認してみましょう。
ガソリン車の車体重量と自動車重量税
2022年11月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)のガソリン車の各グレードの車体重量は、次のようになっています。
■ガソリン車の車体重量
今回デビューをはたした新型モデルのガソリン車の車体重量は1,670kg~1,790kgとグレードによって差はありますが、すべて【1.5トン超~2t以下】の区分となっております。
また、今回デビューをはたした新型モデルのガソリン車はエコカー減税の対象車となっていません。
そのため、この新型モデルのガソリン車はクルマを購入時に自動車重量税として4万9200円課税されます。
e-POWER車の車体重量と自動車重量税
2022年11月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)のe-POWERの車体重量と自動車重量税は、どうなっているのでしょうか?
今回デビューをはたした新型モデルのe-POWERの車体重量は、次のようになっています。
■新型セレナe-POWERの車体重量
e-POWERの車体重量は、ガソリン車と同様、グレードによって車体重量に差がありますが、全グレード、【1.5トン超~2t以下】の区分内となっています。
ただ、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)のe-POWERは、エコカー減税の基準に達しているため、自動車重量税が50%~100%免税されます。
自動車重量税が100%免税されるのは、Xグレード、XVグレード、ハイウェイスターVの3つのグレードです。
一方、最上位モデルに位置をするルキシオン(LUXION)は50%減税となっているため、自動車重量税の課税額は1万5000円となっていました。
新型セレナの環境性能割はいくら?
環境性能割は、開始された新しい税制制度で、環境負荷が小さいクルマを普及することを目的として開始された新しい税制制度です。
環境性能割の税率は車の取得価額に対して0%~3%となっており、燃費のいい車ほど税が軽減される仕組みとなっています。
また、環境性能割は取得価額に対して課税されるため、車体本体価格が安い下位グレードの方が必然的に課税額も安くなります。
燃費性能に応じて課税額が変わる環境性能割ですが、今回デビューをはたした新型セレナ(SERENA)は、どれくらい課税されるのか?確認してみました。
ガソリン車の環境性能割の課税額
2022年11月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)のガソリン車の取得価格に上乗せされる環境性能割の税率は、次のようになっています。
■ガソリン車の環境性能割の税率
今回でデビューをはたした新型モデルのガソリン車は、国が定める燃費達成基準に達していいないため、環境性能割の中で一番高い税率”3%”が課税されます。
そのため、この新型モデルのガソリン車の環境性能割の課税額は7万円~10万円となっていました。
e-POWERの環境性能割の課税額
一方、新型セレナ(SERENA)のe-POWERの環境性能割の課税額は、どうだったのでしょうか?
今回デビューをはたした新型モデルのe-POWERは4つのグレードを用意していますが、e-POWERの各グレードの環境性能割は、次のようになっていました。
■e-POWERの環境性能割の税率
今回デビューをはたした新型モデルのe-POWERは全グレード、国が定める燃費達成基準に達しています。
そのおかげもあり、e-POWERは、環境性能割が非課税となっていました。
新型セレナの税金は高い?【グレード別に課税額をチェック】
2022年11月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)はグレードやパワートレインによって課税額が異なってきますが、税金だけでどれくらい差があるのでしょうか?
クルマを購入時にかかる税金をグレード別に確認をしてみましょう。
Xグレードの税金をチェック
2022年11月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)の最廉価モデルに位置をする
Xグレードの税金は、次のようになっています。
ちなみに、クルマを購入する際の自動車税は月割りで支払うのですが、今回は10月登録で計算をしています。
■Xグレードの税金
車体本体価格が一番安い廉価モデルのXグレードですが、重量税や環境性能割が免税されていないガソリン車では、税金だけでだいたい13~14万円くらいかかります。
一方、自動車重量税や環境性能割が免税されているXグレードのe-POWERは、自動車税のみの1万2700円となっていました。
XVグレードの税金をチェック
一方、Xグレードのひとつ上のグレード”XVグレード”を購入する際にかかる税金は、いくらくいなのでしょうか?
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)のXVグレードの税金は、次のようになっていました。
■XVグレードの税金
今回デビューをはたした新型モデルのXVグレードのガソリン車の税金は、15万5000円~16万円となっており、最廉価モデルに位置をXグレードよりも2万円弱高くなっていました。
一方、e-POWERに関しては、XVグレードも自動車重量税&環境性能割が免税されていることもあり、Xグレードと同じ1万2700円となっていました。
ハイウェイスターの税金をチェック
2022年11月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)の一番人気のモデル”ハイウェイスター”を購入する際にかかる税金は、次のようになっています。
■ハイウェイスターの税金
ガソリン車のハイウェイスターの自動車税&自動車重量税は、ひとつ下のモデルのXVグレードとまったく同じになっています。
ただ、この新型モデルのハイウェイスターは、XVグレードよりも取得価格(課税標準基準額+車の購入時)が高いため、環境性能割が5000円ほど高くなっていました。
一方、新型セレナ(SERENA)のハイウェイスターのe-POWERは他のグレードと同様、自動車受領税&環境性能割が免税されているため、自動車税のみの支払いとなっていました。
ルキシオンの税金をチェック
新型セレナ(SERENA)のe-POWERのみに採用されているルキシオン(LUXION)の税金は、次のようになっています。
■ルキシオンの税金
XVグレードやハイウェイスターは自動車重量税が100%免税されていましたが、最上位モデルに位置をするルキシオン(LUXION)は他のグレードよりも燃費性能が劣ることもあり、50%免税となっています。
そのため、この新型モデルのルキシオンは自動車重量税が1万5000円課税されます。
一方、ルキシオン(LUXION)の環境性能割に関しては、XVグレードやハイウェイスターと同様、非課税となっていました。
まとめ:グレードによって差がある新型セレナの税金
2022年11月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)は3ナンバーサイズ&5ナンバーサイズのクルマがありますが、ボディサイズによって税金は変わりません。
ただ、パワートレイン(ガソリン車/e-POWER)やグレードによって、購入時にかかる税金差があります。
■新型セレナを購入時にかかる税金のまとめ
そのおかげもあり、今回デビューをはたした新型モデルのe-POWERとガソリン車の乗り出し価格の差は、車体本体価格の時より小さくなっています。
毎月のガソリン代で元を取ることも十分可能ですし、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型セレナ(SERENA)は、ガソリン車よりe-POWERの方がコスパが良いと言えるのかもしれませんね。