Sグレードは要注意！新型エクストレイルの安全装備の特徴や違いをグレード別に解説

全方位的に進化を遂げた日産の新型エクストレイル(X-TRAIL)は、最廉価モデルに位置をするSグレードも機能＆装備が充実しています。

ただ、安全装備に関しては、注意が必要です。

2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型モデルは、グレードによって暗線装備の充実度に大きな差が…。

今回デビューをはたした新型モデルは、どのような安全装備を搭載しているのでしょうか？また、グレードでどのような違いがあるのでしょうか？

新しく生まれ変わった新型エクストレイル(X-TRAIL)に用意されている安全装備の特徴や注意点を、グレード別に紹介したいと思います。

Sグレードの特徴＆注意点は？【新型エクストレイルの安全装備をチェック】

新型エクストレイル(X-TRAIL)に用意されている3つのグレードの中で最廉価モデルに位置をするSグレードですが、備わっている安全装備は、このようになっていました。

■Sグレードに用意されている安全装備

基本的な安全装備はしっかりと搭載

新型エクストレイル(X-TRAIL)のSグレードは、車体本体価格が一番安い最廉価モデルに位置をしていますが、基本的な安全装備は、しっかりと備わっています。

例えば、自動ブレーキ(インテリジェント エマージェンシーブレーキ)。

今回デビューをはたした新型モデルのSグレードは、上位モデルと同様、日中の自転車や夜間の歩行者も検知してくれる自動ブレーキを標準装備しています。

また、それ以外にも、車線から逸脱しそうになると、警告するだけではなく、車線内に戻るようにハンドル操作をアシストしてくれる”インテリジェント LI”や、アクセルとブレーキの踏み間違による事故を予防する”踏み間違い衝突防止アシスト”なども備わっています。

後ほど紹介するXグレードやGグレードと比べると見劣りしますが、この新型モデルのSグレードは、必要最低限の安全装備はしっかと備えていました。

後方の安全性は上位モデルよりも劣る

今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)のSグレードと上位モデルの安全装備を比べて、Sグレードの方が劣るのが後方＆後側方の安全性です。

上位モデルのGグレードやXグレードに用意されていて、Sグレードに装着されていない安全装備の一つが、”インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)”＆”BSW(後側方車両検知警報)”です。

この新型モデルのSグレードは、高速道路で車線変更をする際、隣のレーンを走行しているクルマと衝突する可能性があると判断した場合にお知らせをしてくれる”インテリジェントBSI＆BSWを搭載することができません。

また、駐車場からバックで出庫する際、後方の左右から接近してくるクルマをお知らせをしてくれる”RCTA(後退時車両検知警報)”なども装着することができません。

日産は”360°セーフティアシスト(全方位運転支援)”を謳っていますが、新型エクストレイル(X-TRAIL)のSグレードに関しては、後方の安全装備＆運転支援が他のグレードよりも劣るのでご注意くださいね。

プロパイロットなども装着できない

また、新型エクストレイル(X-TRAIL)の最廉価モデルに位置をするSグレードは、高速道路を運転する際、ハンドルとアクセル＆ブレーキ操作を自動制御してくれるプロパイロット機能を搭載することができません。

また、真上から見下ろすような視点でクルマの周囲を確認することができるアラウンドビューモニターや、クルマ後方のカメラ映像をルームミラーに映し出すインテリジェントルームミラーの用意もありません。

■新型エクストレイルのインテリジェントルームミラー

なので、運転のしやすさや快適性に関しても、Sグレードは上位モデルよりも劣ります。

プロパイロット機能やアラウンドビューモニターを活用して、疲れ知らずの快適な運転をしたい方は、Xグレード以上のモデルが良いかもしれませんね。

■Sグレードに装着できない主な安全装備

Xグレードの特徴＆注意点は？【新型エクストレイルの安全装備をチェック】

一方、新型エクストレイル(X-TRAIL)の中間モデルに位置をするXグレードの内装・インテリアは、どうなっているでしょうか？

こちらが、中間モデルに位置をするXグレードに用意されている安全装備です。

■Xグレードに用意されている安全装備：標準装備

車線変更をサポートする機能を標準装備

今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)のXグレードとSグレードの安全装備で大きくことなるのが、後方＆斜め後方の安全性です。

Sグレードは、インテリジェントBSI＆BSW、RCTAを装着することができませんでしたが、中間モデルに位置をするXグレードは、このようなアイテムをすべて標準装備。

新型エクストレイル(X-TRAIL)のXグレードは、日産が提唱をする”全方位運転支援システム(360°セーフティアシスト)”と呼ぶのに相応しい安全装備を備えていました。

Xグレードはプロパイロットを標準装備

また、新型エクストレイル(X-TRAIL)のXグレードとSグレードに用意されている安全装備システムで大きく異なるのが、高速道路での運転を楽にしてくれるプロパイロット機能です。

最廉価モデルに位置をするSグレードは、プロパイロット機能を装着することができませんでしたが、中間モデルに位置をするXグレードは、プロパイロット機能を標準装備。

■新型エクストレイルのプロパイロット機能

プロパイロット機能をオプションではなく、標準装備してくれているのは、かなり嬉しいですよね。

また、プロパイロット機能以外にも、真上から見下ろすような視点でクルマの周囲を確認することができるアラウンドビューモニターや、クルマの後方の映像をルームミラーに映し出すインテリジェントルームミラーもオプションで用意。

■新型エクストレイルのアラウンドビューモニター

このように新型モデルのXグレードは、新型エクストレイルに用意されている安全装備システムの良さや便利さを十分に堪能(たんのう)できるグレードになっていますよ。

ちなみに、アラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラーのオプション価格は、純正ナビとセットで約42万円と少しお高めなので、ご注意を…。

Gグレードの特徴＆注意点は？【新型エクストレイルの安全装備をチェック】

新型エクストレイル(X-TRAIL)の最上位モデルに位置をするGグレードは、どのような安全装備を備えているのでしょうか？

こちらが、Gグレードに用意されている主な安全装備システムです。

■Gグレードに標準装備の安全装備：標準装備

標準仕様の安全装備が充実しているGグレード

今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の最上位モデル”Gグレード”は、他のグレードよりも安全装備が充実しているのが魅力の一つです。

例えば、SOSコール。

中間モデルに位置をするXグレードは、事故などの緊急時に専用のオペレーターがサポートしてくれる”SOSコール”をオプションで用意していました。

しかし、最上位モデルに位置をするGグレードは、イザという時に助かるSOSコールを標準装備しています。

また、Xグレードと違いGグレードは、アラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラーも最初から備わっています。

車体本体価格の高さは気になる新型エクストレイル(X-TRAIL)のGグレードですが、オプションで装着する必要がないほど安全装備が充実しているのは、Gグレードの特徴＆魅力の一つですよ。

他のグレードには用意していない特別な安全装備も用意

また、2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)のGグレードは、他のグレードでは用意されていないワンランク上の安全装備を用意しています。

その一つが、プロパイロットパーキングです。

この新型モデルのGグレードは、スイッチを押すだけで、自動的に駐車を行ってくれるプロパイロットパーキングを標準装備。

■新型エクストレイルのプロパイロットパーキング スイッチ

プロパイロットパーキングをオプションではなく標準装備しているのは、駐車が苦手な人には嬉しいですよね。

また、Gグレードは、前走車や対向車を検知して照射範囲を自動調整してくれるアダプティブヘッドライトや、シフトレバーをR(リバース)に入れると、サイドミラーの角度を下向きにしてくれるリバース連動機能なども用意しています。※アダプティブヘッドライトは、オプションで用意

■Gグレードのみに用意されている安全装備システム

このように他のグレードでは用意されていないワンランク上の安全装備を備えているのも、新型エクストレイル(X-TRAIL)のGグレードの特徴＆魅力の一つですよ。

まとめ：グレードによって安全装備に差がある新型エクストレイル

2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の安全装備は、このような感じになっていました。

■新型エクストレイルの安全装備のまとめ

中間モデルに位置をするXグレードも十分に満足できる安全装備を備えていますが、安全装備の充実度に関しては、プロパイロットパーキングなどを用意しているGグレードが際立っているような感じが…。

逆に最廉価モデルに位置をするSグレードは、アラウンドビューモニターなど装着できないアイテムが多数あります。

もしクルマの安全性を考慮してクルマ選びをするのなら、中間モデルに位置をするXグレード以上のモデルを選ぶのが良さそうですね。