2022年7月、日産のフラッグシップSUV新型エクストレイル(X-TRAIL)が9年ぶりにフルモデルチェンジをしてデビューをはたしました。
先代モデルは、SUVらしい無骨な見た目で人気を博していましたが、今回デビューをはたした新型モデルは、街中で映えるスタイリッシュな都会派SUVに進化。
また、最新のe-POWERを搭載していることもあり、先代モデルよりも格段に乗り心地や走破性が良くなっているのも、この新型モデルの魅力の一つです。
その一方、旧型モデルよりも格段に車体本体価格&乗り出し価格が高くなったという欠点&デメリットも…。
新しく生まれ変わった新型モデルは、どこが進化したのでしょうか?また、この新型モデルは、購入する価値はあるのでしょうか?
大幅に進化を遂げた4代目新型エクストレイル(X-TRAIL)の内外装のデザインや装備、お金事情などを総ざらいしてみましょう。
目次
新型エクストレイルの外装の特徴&魅力をチェック
2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の外装・エクステリアは、このようなデザインをしています。
■新型エクストレイルの外装
グレード:Gグレード
洗練さが増した新型エクストレイル
新しく生まれ変わった新型エクストレイル(X-TRAIL)の外装の特徴&魅力の一つが、見た目のデザイン性です。
フルモデルチェンジをする前の旧型モデルは、メッキ調の大きなVモーショングリルやワイド感のあるヘッドライプで迫力のある見た目を演出していました。
■旧型モデルのエクストレイル
一方、今回デビューをはたした新型モデルは、ブラックアウト化したVモーショングリルや上下2段に分かれたヘッドライトを採用するなど、旧型モデルよりも上品な見た目に…。
■新型エクストレイルのVモーショングリル
ただ、グレードによって、外装・エクステリアの加飾パーツやタイヤのサイズに違いがあるので、ご注意くださいね。
旧型よりもひと回り小さくなった新型エクストレイル
2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)のボディサイズは、このようになっています。
■新型エクストレイルのボディサイズ
今回デビューをはたした新型モデルの全幅は旧型モデルよりも20mm増えて1,840mmになった一方、全長は30mm短い4,660mmに…。
全高も20mm低い1,720mmとなりました。
また、ホイールベースは旧型モデルと全く同じになっているものの、前輪の切れ角を増やしたこともあり、最小回転半径は0.2m小さい5.4mを実現。
旧型モデルよりも小回りが効く、運転がしやすいクルマになりました。
ボディカラーは12色用意
2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、国内初登場のカーディナルレッドを含め12色のボディカラーを用意しています。
■新型エクストレイルのカラーバリエーション:ツートンカラー
・カスピアンブルー×スーパーブラック <#XEU>
・サンライズオレンジ×スーパーブラック <#XEV>
・ステルスグレー×スーパーブラック <#XEX>
・シェルブロンド×スーパーブラック <#XEW>
■新型エクストレイルのカラーバリエーション:モノトーン
・ダイヤモンドブラック <#G41>
・カーディナルレッド <#NBL>
・カスピアンブルー <#RBY>
・ステルスグレー <#KBY>
・ブリリアントシルバー <#K23>
・ダークメタルグレー <#KAD>
ただ、今回デビューをはたした新型モデルのボディカラーは、ほとんどが特別塗装料が発生する有料色に…。
また、グレードによって選べるカラーに違いがあるので、ご注意くださいね。
新型エクストレイルの内装の特徴&魅力をチェック
2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の内装・インテリアは、このよなデザインをしています。
■新型エクストレイルの内装
また、この新型モデルの内装・インテリアは、次のような特徴&魅力を備えていました。
上質感ただよう新型エクストレイルの内装
今回デビューをはたした新型エクストレイル(X-TRAIL)の内装・インテリアの特徴&魅力の一つは、車内の上質感と充実した機能&装備です。
フルモデルチェンジをする前の旧型モデルは、SUVらしい無骨感のあるインパネ・ダッシュボードを採用していました。
■旧型モデルのインパネ
しかし、今回デビューをはたした新型モデルは、左右に広がりを感じる薄型&水平基調のインパネ&ダッシュボードを採用。
■新型エクストレイルのインパネ
グレード:Gグレード
都会派SUVと呼ぶのに相応しい上質感ただよう車内空間になっていました。
上位モデルはナッパレザーの本革シートを用意
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、グレードによってシートの表皮に違いがあります。
下位モデルに位置をするXグレードと中間モデルに位置をするXグレードは、織物のシートを採用しているのに対し、最上位モデルのGグレードは、合成レザーシートを標準装備。
■S&Xグレードの織物素材のシート
■Gグレードの合成レザーシート
また、中間モデルのXグレードはオプションで防水シートに、そして、最上位モデルのGグレードは、オプションでナッパレザーの本革シートに変更できるようになっています。
■Xグレードにオプションで用意の防水シート
■Gグレードにオプションで用意の本革シート
車内の機能や装備も充実
また、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、機能や装備が充実しているのも魅力の一つです。
その新型モデルの代表的なアイテム&装備の一つが、メーターです。
今回デビューをはたした新型モデルの上位モデルは、先進性のある運転席まわりを演出する12.3インチのフル液晶デジタルメーターを標準装備。
■新型エクストレイルのフル液晶メーター
また、最上位モデルに位置をするGグレードのみですが、今回デビューをはたした新型モデルは、運転席と助手席と後席で個別に温度調節ができるトリプルゾーン式のフルオートエアコンを標準装備しています。
■Gグレードの後席のエアコン温度調節機能
ちなみに、ミドルクラスSUVの中で、トリプルゾーン式のフルオートエアコンを備えているのは、このクルマだけです。
このように機能が装備が充実しているのも、競合車・ライバル車にはないこの新型モデルの良いところの一つなのかなと思いました。
足元の広さを自由自在に調節できる後部座席
また、居心地が良い後部座席を備えているのも、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の特徴&魅力の一つです。
そんな新型モデルの後部座席の代表的な機能の一つが、スライド機能です。
今回デビューをはたした新型モデルの後部座席は前後に260mm移動することができるスライド機能を備えており、後部座席の乗車する人の体格や荷物の量などに応じて、自由自在に足元空間の広さを調節することができます。
■後部座席を一番前にスライドした時
■後部座席を一番後ろにした時
また、背もたれの角度を自分好みに調節することができるリクライニング機能を備えているのも、今回デビューをはたした新型エクストレイル(X-TRAIL)の後部座席の特徴&魅力の一つですよ。
新型エクストレイルは7人乗りの3列シート仕様も用意
2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、5人乗り仕様だけでなく、最大で7人乗車することができる3列シート仕様も用意しています。
■新型エクストレイルの3列目シート
ただ、この新型モデルの3列目シートは、簡易的な作りになっているだけではなく、着座位置も低いため、座り心地はイマイチです。
また、足元空間(ニークリアランス)も狭いため、居心地もイマイチです。
■3列目シートの足元空間の広さ
なので、この新型モデルの3列目シートは、普段使いというよりも乗車人数が増えた時の補助シートとして使うのが良い感じが…。
また、この新型モデルの3列シート仕様はXグレードのみにしか用意がないので、ご注意くださいね。
新型エクストレイルの荷室・ラゲッジスペースの特徴&魅力をチェック
広くて使い勝手の良い荷室・ラゲッジスペースも、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の魅力の一つです。
■新型エクストレイルの荷室
そんな新型モデルの荷室・ラゲッジスペースの特徴や魅力をチェックしていきましょう。
自由自在にアレンジできる新型エクストレイルの荷室
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の荷室・ラゲッジスペースの特徴や魅力の一つが、荷室アレンジのバリエーションの多さです。
この新型モデルは、後部座席の中央部分のみを収納することができる4対2対4分割方式の後部座席を採用しています。
■新型エクストレイルの4対2対4分割方式の後部座席
そのおかげもあり、荷物の量や大きさなどによって、自由自在に荷室・ラゲッジスペースのアレンジを変えることができます。
また、今回デビューをはたした新型モデルの後部座席は、前後にスライドできるようになっており、荷室の大きさに応じて、荷室の奥行きを調節することができるのも魅力の一つですよ。
車中泊をすることができる荷室サイズを確保
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の荷室・ラゲッジスペースの広さは、このようになっています。
■新型エクストレイルの荷室サイズ
今回デビューをはたした新型エクストレイルの通常時(後部座席を使用時)の荷室・ラゲッジスペースの奥行きは、競合車・ライバル車よりも少し狭いです。
■通常時の新型エクストレイルの荷室
ただ、この新型モデルは車内空間が広いこともあり、後部座席を収納すると、成人男性が横になっても窮屈さを感じないくらい広々とした荷室・ラゲッジスペースなりますよ。
7人乗り仕様の荷室・ラゲッジスペースは狭め
先ほどもお話した通り、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、十分に満足できる荷室・ラゲッジスペースの広さを確保しています。
■新型エクストレイルの7人乗り仕様の荷室
ただ、3列目シートを使用した時の7人乗り仕様の荷室・ラゲッジスペースは奥行きがほとんどなく、大きい荷物を積み込むことができません。
また、5人乗り仕様と荷室・ラゲッジスペースまわりに用意されている装備&アイテムに違いがあるので、ご注意くださいね。
新型エクストレイルの安全装備をチェック
また、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)に用意されている安全装備は、このようになっています。
■新型エクストレイルの主な安全装備
・プロパイロット緊急停止支援システム
・プロパイロットパーキング
・SOSコール
・SRSエアバッグ (前席)
・SRSエアバッグ (前席)
・SRSカーテンエアバッグ
・自動ブレーキ (インテリジェントエマージェンシーブレーキ)
・踏み間違い防止アシスト
・標識認識機能
・インテリジェントFCW (前方衝突予測警報)
・インテリジェントDA (ふらつき警報)
・インテリジェントLI (車線逸脱防止支援システム)
・LDW (車線逸脱警報)
・アラウンドビューモニター
・インテリジェントルームミラー
・アダプティブLEDヘッドライトシステム
自動ブレーキは全グレードに標準装備
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、3つのグレードを用意していますが、自動ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱防止支援システムなど基本的な安全装備は、全グレードに標準装備されています。
ただ、高速道路での車線変更をサポートするBSW(後側方車両検知警報)、駐車場からバックで出庫する際の後方の視界をサポートするRCTA(後退時車両検知警報)は、ブレード別設定になっているので、ご注意を…。
プロパイロット機能は全グレードに標準装備
日産車の代表的な機能&装備の一つが、アクセルやブレーキ操作だけでなく、ハンドルの操作も自動制御してくれるプロパイロット機能です。
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、そんなプロパイロット機能が全グレードに標準装備されています。
■新型エクストレイルのプロパイロット スイッチ
なので、一番車体本体価格が安いSグレードを購入しても、快適な運転をサポートするプロパイロット機能を使うことができますよ。
ワンランク上の安全装備が備わっているGグレード
今回フルモデルチェンジをして新発売をする新型エクストレイル(X-TRAIL)は日産の最新の安全装備が備わっていますが、最上位モデルに位置をするGグレードは、ワンランク上の安全装備が備わっています。
その一つが、スイッチを押しているだけで自動駐車をしてくれるプロパイロットパーキングです。
■Gグレードのプロパイロットパーキング
また、対向車や前走車などを検知してヘッドライトの照射範囲を自動的に調節してくれるアダプティブヘッドライト機能を搭載しているのも、最上位モデルのGグレードのみです。
このように案z年装備が充実しているのも、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)のGグレードの特徴&魅力の一つですよ。
新型エクストレイルの車体本体価格&乗り出し価格をチェック
このように機能や装備が充実しているの新型エクストレイル(X-TRAIL)ですが、車体本体価格&乗り出し価格は、どれくらいなのでしょうか?
この新型モデルの車体本体価格&乗り出し価格を確認してみましょう。
新型エクストレイルの乗り出し価格は500万円オーバー
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の車体本体価格は、このようになっています。
■新型エクストレイルの車体本体価格
今回デビューをはたした新型モデルの価格帯は、約320万円~約450万円。
ちなみに、競合車・ライバル車の一つでもあるスバルのフォレスターの車体本体価格は292万2000円~363万、ホンダのZR-Vの車体本体価格は294万9100円~411万9500円となっています。
■ホンダのZR-V
今回デビューをはたした新型モデルは、電気自動車のような走りを楽しめるe-POWERを全グレードに搭載していることもあり、車体本体価格は全体的に競合車・ライバル車よりも高めに…。
そのため、この新型モデルのGグレードの500万円をゆうに超えます。
このように今回デビューをはたした新型モデル、車体本体価格&乗り出し価格が全体的に高めなので、ご注意くださいね。
2WDと4WDの乗り出し価格の差はグレードで異なる
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、2WD車と後輪にも独立したモータを備えている4WD車の2つのタイプを用意しています。
ただ、今回デビューをはたした新型モデルの2WD車と4WD車の乗り出し価格の差は、グレードによって違いがあるので、ご注意くださいね。
7人乗り仕様は意外とお得
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)のXグレードは、5人乗り仕様だけではなく、7人乗り仕様を用意しています。
そんな新型モデルのXグレードに用意されている5人乗り仕様と7人乗り仕様の車体本体価格を比べると、7人乗り仕様の方が13万円ほど高くなっています。
ただ、新型エクストレイル(X-TRAIL)の5人乗り仕様と7人乗り仕様では、オプション価格に差があるため、乗り出し価格で比べると、2台のモデルの価格差は車体本体価格の時よりも小さくなります。
中間モデルに位置をするXグレードの購入を検討している方は、子供の友達が来た時や祖父母と一緒にお出かけをする時のことを考えて、乗車人数が多い7人乗り仕様を選ぶ価値は十分にあると思いますよ。
まとめ:購入満足度が高い新しく生まれ変わった新型エクストレイル
2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の内外装のデザインや装備、乗り出し価格は、このようになっていました。
■新型エクストレイルの特徴魅力のまとめ
・上質で居心地が良い車内空間
・充実した安全装備&運転サポート機能
・車体本体価格&乗り出し価格は競合車よりも高め
今回デビューをはたした新型モデルは、アクティブに使いこなせるタフギアなイメージがありましたが、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型モデルは、街中で映えるスタイリッシュな都会派SUVに生まれ変わりました。
また、上質で居心地の良い車内空間も、この新型モデルの魅力の一つです。
後部座席のスライド機能やエアコンの温度調節機能、運転を楽にしてくれるプロパイロット機能など機能や装備も充実していますし、この新型モデルを購入して後悔することはないと断言できるくらい満足度の高いクルマに仕上がってしまいた。
ただ、この新型モデルは、車体本体価格&乗り出し価格が高めなので、購入をする際は、しっかりと値引き交渉をしたいところですね。