2011年に発売されて以来、常にトップクラスの人気と売り上げを誇るホンダの軽自動車新型N-BOX(Nボックス)が、初のフルモデルチェンジを実施しましたね。
収納スペースが増え使い勝手が良くなったインパネ、高速道路を運転してもパワー不足を感じない乗り心地など先代モデルよりも明らかに良くなったこの新型モデルですが、試乗をしていてきになったのが、前方の視界です。
斜め前方のしかはとても良かったのですが、前方の見切りは、悪くなったような…。この前方のみの悪さは、大型化されたインパネの弊害なのかなと思いました。
一方、今回フルモデルチェンジをして新発売されたホンダ新型N-BOX(Nボックス)の後方視界はどうだったでしょうか?駐車やバックは、しやすかったでしょうか?また、斜め後方の視界はどうだったでしょうか?
今回新発売された新型モデルの後方視界や斜め後方の視界を確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型N-BOXの試乗レビュー:真後ろの視界インプレ
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型N-BOX(Nボックス)の運転席は、このようなデザインになっています。
■新型N-BOXの運転席
この新型モデルの運転席の着座位置は、ホンダから発売されているミニバン”ステップ ワゴン(STEP WGON)”と同等の高めの設定となっており、運転席からの見晴らしはとても良くなっています。
実際にこのクルマの運転席からの視界は、このようになっています。
■運転席からの前方視界
インパネが若干高く、圧迫感を感じるデザインになっているのは少々気になるところですが、運転がしやすい視線(アイポイント)を確保しているのは、とても良いと思いました。
このように視界(アイポイント)の高さを確保しているホンダ新型N-BOX(Nボックス)ですが、後方の視界はどうだったのでしょうか?
運転席から見た後方の視界は、このようになっていました。
■運転席からの後方視界
リヤガラス(リヤウィンドウ)がかなり大きいですよね。
後部座席に同乗者が乗っても後方の視界をシッカリと確保できるこのリヤガラスの大きさは、個人的には大満足でした。
後方の車体感覚の掴みやすさも好印象
また、この新型N-BOX(Nボックス)を試乗をしていて良いと思ったのは、後方の車体感覚が掴みやすい事です。
先日、この新型モデルを試乗させて貰った際にディーラーさんの駐車場を借りて、何度か駐車&バックを確かめさせて貰ったのですが、“リヤガラスの位置=クルマの最後端”なので、車体感覚が掴みやすく、駐車&バックがしやすい感じ…。
また、ホンダのフィット3(FIT)やトヨタのアクア(AQUA)など普通乗用車で駐車をするよりもとっても簡単に感じました。
後方視角をサポートする機能も充実
後方の視界性をサポートする機能や装備が充実しているのも新型N-BOX(Nボックス)の良いところの一つです。
例えば、リヤガラスの上部に後方の死角を減らす”後方視角支援ミラー”が全グレード標準装備されています。
■新型N-BOXの後方視角支援ミラー
視界のゆがみが出てしまう曲面ミラーを採用しているので、若干慣れが必要だと思いますが、運転席からは見えない車両の後方下の広い範囲をカバーしてくれるのは、とても良いと思いまいした。
また、純正ナビの画面に後方の様子を映し出してくれるバックモニターも、このように3つの視点から表示してくれるのも好印象でした。
■新型N-BOXのバックモニター
新型N-BOXの試乗レビュー:斜め後方の視界インプレ
このように真後ろの視界はとても良かった新型N-BOX(Nボックス)ですが、斜め後方の視界はどうだったのでしょうか?
実はこのクルマは、競合車・ライバル車よりもベルトライン(サイドウィンドウの下端)が高くなっているため、「斜め後方の視界・視認性も競合車よりも悪いかも!?」と、心配をしていたんですよね。
実際にこのクルマと競合車の一つでもある日産のデイズ ルークス(DAYZ ROOX)のサイドウィンドウの大きさを比較してみると、このようになります。
■ホンダ 新型N-BOXのサイドビュー
■日産 デイズルークスのサイドビュー
このように見比べてみると、サイドウィンドウの大きさが全く違いますよね。
デイズ ルークス(DAYZ ROOX)の方がサイドウィンドウが一回り大きくなっているのが、分かると思います。(特に後部座席のサイドウィンドウが…)
しかし、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型N-BOX(Nボックス)の運転席に座ってみて、斜め後方を確認してみると、思ったよりも視認性が良い感じが…。
実際に運転席から斜め後方を確認してみると、このような感じになっています。
サイドウィンドウも十分な大きさですよね。
また、リヤクォーターガラスも十分な広さになっています。
(もう一回り広ければ最高でしたが…)
試乗する前は、新型N-BOX(Nボックス)のサイドウィンドウの小ささがもっと気になると思っていましたが、この斜め後方の視界の良さは、良い意味で予想を裏切られました。
ただ、斜め後方の視界で気になったのは…
ただ、今回新発売されたホンダの新型N-BOX(Nボックス)を試乗していて気になったのは、助手席側の側面の死角です。
このクルマは、車高が高いクルマなので、競合車・ライバル車と同様にボディサイドの下の部分に大きな死角がどうしてもできてしまいます。
新型N-BOX(Nボックス)では、この助手席側の死角をカバーするために左前タイヤ付近を映し出してくれる”ピタ駐ミラー(サイドビューミラー)”や大きなサイドミラーを備えていますが、正直に言って、あまり頼りにならない感じがします。
(もちろん装備されていないよりは、あった方がましですが…。)
■新型N-BOXのピタ駐ミラー
■新型N-BOXのサイドミラー
また、”ピタ駐ミラー(サイドビューミラー)”は、ミラーのサイズが小さいため、視認性もそれほど良くありません。
ちなみに、競合車・ライバル車の一つでもある日産のデイズルークス(DAYZ ROOX)では、助手席側のボディ下部の様子をナビの画面に表示してくれる機能を備えています。
■日産 新型デイズルークスのサイドビューモニター
早く新型N-BOX(Nボックス)にも日産のデイズルークスに装備されているような助手席側の死角がカバーしてくれるカメラを早く装備してくれないかなと、思いました。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型N-BOX(Nボックス)の後方の視界を確認したところ、このようになっていました。
助手席側の死角の多さなど気になる部分も少しはありましたが、こ真後ろの視界など後方の視界に関しては、競合車・ライバル車と比較しても遜色がない仕上がりになっているように感じました。
ただ、ホンダから発売されたこの新型N-BOX(Nボックス)は、背が高いクルマという事もあり、死角は多めになっています。
もしこれからこの新型モデルの試乗に行かれる際は、後方や斜め後方の視界を確認してみてくださいね。また、試乗をする際は、駐車・バックのしやすさも、しっかりと確認をした方が良いと思いますよ。