ホンダの人気スーパーハイト系ワゴンの新型N-BOX(Nボックス)がフルモデルチェンジを受け、2017年8月に2代目モデルがデビューをしましたね。
ホンダの最新の安全装備の”ホンダ センシング”が全グレード標準装備されるなど機能や装備の充実度も話題になっているこの新型モデルですが、加速性や乗り心地など走破性も格段にアップ!
先日、この新型モデルのノンターボ車とターボ車を試乗させて貰ったのですが、フィット3など普通乗用車と比較しても、遜色の無い乗り心地になっていました。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型N-BOX(Nボックス)の乗り心地は、どうだったのでしょうか?先代モデルと比較して良くなった事とは?また、悪くなった事とは?
今回フルモデルチェンジをして新発売されたこの2代目モデルを試乗した感想を包み隠さず紹介したいと思います。
目次
新型N-BOXの試乗レビュー:ターボ車の乗り心地はどうだった?
今回私は新型N-BOX(Nボックス)のノンターボ車とターボ車を試乗させてもらったのですが、まず最初に試乗をしたのは、15インチのタイヤを装備したカスタムのターボ車。
■新型N-BOXカスタム(ターボ車)の外装・エクステリア
このターボ車を20分程度試乗をさせてもらったのですが、この僅かな時間だけでも、先代モデルよりも格段に乗り心地が良くなったのが、分りました。
新型N-BOXの乗り心地は?先代よりも良くなったところとは?
今回フルモデルチェンジをして新発売されたホンダの新型N-BOX(Nボックス)ですが、どちらかと言うと若干硬めの乗り心地になっていました。
ただ、先代モデルで感じたちょっとした路面の凹凸を拾う感や、また、路面のザラザラ感も全くなく、上質感を感じるフラットライドな乗り心に…。
今回は比較的キレイに舗装されたアスファルト道路を中心に試乗していたのですが、不快に感じるシーンは全くなく、ストレスを感じない乗り心地になっていたのは、好印象でした。
また、このストレスを感じない乗り心地は、個人的にはトヨタのヴィッツ(Vitz)や日産のマーチ(March)などリッターカーよりも良いように感じました。
先代モデルと特に違いを感じたのは…
また、今回フルモデルチェンジをして新発売されたホンダの新型N-BOX(Nボックス)が先代モデルよりも格段に良くなったと感じたのは、マンホールや大きい段差をを乗り越えた時の乗り心地です。
足回りが硬い先代モデルでマンホールやキツイ段差を超えた時は、”ガツン”と下からの衝撃がお尻にダイレクトに伝わってきました。しかし、新型N-BOX(Nボックス)では、この下からの衝撃もサスペンションがしっかりと吸収をしてくれるので、角の取れたマイルドな衝撃に…。
運転席の座面のクッションの良さも影響していると思いますが、あえて減速をしないで時速30km/h~40km/hでマンホールを乗り越えた時も、全く不快感はありませんでした。
試乗に同行してくれたディーラーさんに教えて貰ったのですが、今回フルモデルチェンジをして新発売されたホンダの新型N-BOX(Nボックス)は、先代モデルとサスペンションの設定を大幅に変更して、乗り心地重視のセッティングにしたようです。
この新しい設定になったサスペンションのおかげもあり、この新型モデルは当たりの柔らかい足回りに…。また、運転をしていてサスペンションがしっかりと働いている感覚もしっかりとあるのも好印象でした。
ちなみに、比較的柔らかい乗り心地が好みの私の妻も、「足元をガチガチに固めた乗り心地になっていたトヨタの背の高いコンパクトカー”ルーミー(ROOMY)”や”タンク(TANK)”よりも、このクルマの方がが全然乗り心地が良かった。」と、言っていました。
同乗者にも優しい乗り心地の良さは、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型N-BOX(Nボックス)の魅力&メリットの一つかもしれませんね。
ただ、新型N-BOXを試乗をしていて気になった事は…
このようにしなやかさを感じる乗り心地になっていた新型N-BOX(Nボックス)ですが、乗り心地で少し気になった部分もありました。
それはカーブを曲がった時のロール感です。
このクルマは背の高いスーパーハイト系ワゴンなので他のクルマよりも大きいのですが、この新型モデルのロールは、ダイハツのタント(TANTO)や日産のデイズ ルークス(DAYZ ROOX)など競合車・ライバル車よりも大きめになっています。
ちょっとスピードを出した状態でカーブに突入をして、ハンドル・ステアリングホイールを切ると、”グラリ”と大きなロールを実感します。
また、タイヤの接地感も運転をしていてそれ程感じず、足まわりが踏ん張る感じもイマイチなので、スピードを出した状態でコーナーに侵入した時は、若干ヒヤリとしたシーンもありました。(クルマが倒れるような感覚はありませんでしたが…。)
なので、カーブを曲がる時は、普段以上に気をつかいました。
このロールの大きさは、乗り心地重視の柔らかなサスペンションにした新型N-BOX(Nボックス)の弊害・デメリットかもしれません。
個人的には、このクルマは背の高いスーパーハイト系ワゴンとなっており、ロールの影響を受けやすいデザインになっているので、もう少しロールにも気を配っても良かったのかなと、思いました。
また、この新型モデルは少しロールが大きめなので、カーブを曲がる時や山道のワインディングロードを運転する時には、少し丁寧に運転をする必要があるのかなと思いました。
今回フルモデルチェンジをして新発売されたホンダの人気スーパーハイト系ワゴンの新型N-BOX(Nボックス)の乗り心地は、このようになっていました。
路面のコツコツ感を拾わないしなやかさを兼ね備えたフラットライドな乗り心地は、とても良かったです。また、乗り心地も先代モデルよりも格段に良くなったように感じました。
この新型モデルの乗り心地は、リッターカーと比較しても遜色がないと思います。
ただ、ホンダの新型N-BOX(Nボックス)は背の高いクルマならではのロールの大きさなど、気になる部分も色々とありました。
>>> ロール感以外の新型N-BOXの不満&欠点は?【包み隠さず紹介】
もしこれからこの新型モデルの試乗に行かれる際は、ロールの大きさもしっかりと確認してみてくださいね。