2017年9月、外装・エクステイアのデザインを一新したホンダの新型ステップワゴン(STEPWGN)が、デビューをしました。
使い勝手の良さが魅力のこの新型モデルですが、このクルマの特徴的な機能&装備の一つが、縦だけではなく、横にも開ける事ができる”わくわくゲート”です。
「廃止した方が良い。」など、あまり良い評判を聞かない、この”わくわくゲート”ですが、実際に使ってみると、思ったよりも便利な感じが…。ミニバンならではの欠点・デメリットを解消する、とても良い機能だと思いました。
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このように、とても使い勝手が良い新型ステップワゴン(STEPWGN)の”わくわくゲート”ですが、実際に使用してみると、気になる事や、競合車・ライバル車よりも劣ると感じる部分もありました。
この新型ステップワゴン(STEPWGN)に搭載されている”わくわくゲート”の欠点・デメリットとは、何なのでしょうか?
また、日産のセレナや、トヨタのヴォクシー/ノア/エスクァイアなど競合車・ライバル車よりも劣ると感じた事は、なんだったのでしょうか?
“わくわくゲート”を実際に使ってみて、欠点に感じた事、気になった事を包み隠さず紹介したいと思います。
新型ステップワゴンのわくわくゲートの欠点とは?
先ほども申し上げましたが、ホンダの新型ステップワゴン(STEPWGN)に搭載されている”わくわくゲート”とは、一般的な上にテールゲートが持ち上がる縦開きだけではなかう、横にも開くことができる機能の事です。
実際に、この”わくわくゲート”の縦開き/横開きすると、このようになります。
■新型ステップワゴンのわくわくゲートを縦開きした時の様子
■新型ステップワゴンのわくわくゲートを横開きした時の様子
ドア全体が開く訳では無いので、開口部は約半分になってしまいますが、横開きもなかなか使い勝手が良さそうですよね。
横開きをすると、後ろへの張り出しが小さくなるため、後方のスペースが狭いスーパーマーケットやショッピングモールでの駐車場で荷室を使いたい時には、重宝する機能だと思いました。
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ただ、新型ステップワゴン(STEPWGN)の”わくわくゲート”には、実際に使ってみて気になった欠点・デメリットもありました。
欠点1:縦開きをした時の後方の張り出し
今回、ビッグマイナーチェンジをして新発売された新型ステップワゴン(STEPWGN)の”わくわくゲート”を使用してみて、気になった事・欠点に感じた事の一つは、縦開きをした時の後方への張り出しの大きさです。
実際に、この新型モデルのテールゲートを持ち上げた時の後方への張り出しを確認してみると、このような感じ…。
かなり大きいですよね。
このホンダの新型ステップワゴン(STEPWGN)と競合車・ライバル車の荷室開口部は、どのくらい後方への張り出しが異なるのか、確認してみたところ、こんなに違いが…。
■新型ステップワゴンと競合車の張り出しの長さ比較
・ホンダ 新型ステップワゴン
後方への張り出し幅:約1,200mm
・トヨタ ヴォクシー
後方への張り出し幅:約1,000mm
・日産セレナ
後方への張り出し幅:約1,000mm
※リアバンパーからのテールゲートの最先端までで計測
このように見比べると、テールゲートを持ち上げた時の後方への張り出し量は、新型ステップワゴン(STEPWGN)と競合車・ライバル車で、まったく異なりますよね。
この縦開きをした時の後方への張り出し(突出)の大きさは、この新型モデルの欠点・デメリットの一つだと思いました。
なぜ競合車よりも後方への張り出しが大きいの?
ただ、今回新発売された新型ステップワゴン(STEPWGN)は、縦開きをした時の後方の張り出しは、大きくなっているのでしょうか?
この原因の一つは、このクルマ独自のデザインです。
この新型モデルでは、荷室開口部の高さを極限まで低くするために、リヤバンパーを採用せず、テールゲートでボディ下端をカバーする独自構造を採用しています。
実際に新型ステップワゴン(STEPWGN)と、競合車の一つでもある日産のセレナ(SERENA)のボディ下部を比較してみると、このような感じになっています。
■ホンダ ステップワゴンの荷室開口部
■日産 セレナの荷室開口部
リヤバンパーを採用していない新型ステップワゴン(STEPWGN)は、クルマの後ろボディ全体がテールゲートのようなデザインになっています。
ただ、その開口部が広くなった荷室開口部の代償として、テールゲートは競合車よりも大きくなり、上に持ち上げた時の後方の張り出しが競合車・ライバル車よりも大きくなってしまいました。
なので、駐車場の後方が壁になっているスペースの少ない駐車場などでは、テールゲートを縦開きをするのが、大変です。
この後方のスペースを気にしなければいけない大きなテールゲートと張り出し量は、新型ステップワゴン(STEPWGN)の”わくわくゲート”の欠点の一つなのかなと思いました。
また、この”わくわくゲート”は、横開きにした時の荷室開口部も十分に大きいので、よほど大きな荷物を積みこむ時以外は、積極的に横開きを使った方が良いかもしれないなと、思いました。
欠点2:ラゲッジゲートの重さ
テールゲート(バックドア)の重さも、ホンダの新型ステップワゴン(STEPWGN)の欠点・デメリットの一つです。
このクルマは、”わくわくゲート”を搭載した事により、構造が複雑化したためか、競合車・ライバル車よりもテールゲート(バックドア)が重たくなっています。
私が上に持ち上がったテールゲートを閉めた感覚は、日産のエルグランドやトヨタのアルファード/ヴェルファイアなどワンランク上の高級ミニバンのテールゲートを閉めたような感じ…。
縦に開けた”わくわくゲート”を閉める際、成人男性の私でも、「よいしょ!」と、チカラを少し入れないと占める事ができません。なので、女性では、もっと大変かもしれません。
このチカラを入れないといけないテールゲート(ラゲッジゲート)の重さも、新型ステップワゴン(STEPWGN)の”わくわくゲート”の欠点・デメリットの一つなのかなと、思いました。
また、個人的には、こんなにテールゲートが重たかったら、オプションでも良いので、電動でテールゲートを開閉できる”パワーバックドア”のような機能を装備して貰いたかったです。
縦にも横にも開閉する事ができるホンダの新型ステップワゴン(STEPWGN)の”わくわくゲート”ですが、実際に試乗をしてみると、次のような欠点・デメリットもありました。
これらの欠点は、”わくわくゲート”を横開きすれば、解消する事ができます。
ただ、荷物の大きさや量によっては、テールゲート(バックドア)縦開きをしないといけない時もあると思います。
購入後に後悔しないためにも、”わくわくゲート”を縦開きした時の重さや、後方の張り出しなどもしっかりと、購入前にしっかりと確認をしてみてくださいね。