2017年12月、SUVとワゴンの良いとこ取りをした小型クロスオーバー車新型クロスビー(XBEE)が、スズキからデビューをしました。
この新型モデルの競合車・ライバル車の一つが、同じスズキから発売されているコンパクトカーの新型イグニス(IGNIS)です。
この2台のモデルは、同じプラットフォームを採用している事もあり、後部座席の作りやインパネのパーツなど様々な共通点がありました。
>>> 新型クロスビーとイグニス【比較して分かった共通点と違いとは?】
ただ、この2つのモデルは、車体本体価格や乗り出し価格に大きな開きがありました。
今回新発売された新型クロスビー(XBEE)とイグニス(IGNIS)の見積もりの金額は、どのようになっていたのでしょうか?また、車体本体価格に諸経費やオプション代などを含めた総額にどのくらいの違いがあったのでしょうか?
先日、この新型モデルを試乗した際に、この2台の見積もりを貰ってきたので、乗り立ち価格の違いを紹介したいと思います。
目次
新型クロスビーの見積もりを大公開【総額はいくら?】
今回私が貰って来た新型クロスビー(XBEE)の見積もりは、このようになっています。
■新型クロスビーの見積もり
今回私がお願いをしたグレードは、このクルマを購入していく方の9割以上の方が選んでいく最上位モデルの”ハイブリッドMZ”のFF車。
■新型クロスビーのハイブリッドMZグレード
※画像は、ラッシュイエローメタリック×ブラックの2トーンカラーです。
また、ボディカラーは、一番人気のキャラバンアイボリー・パールメタリック×ホワイトルーフの2トーンカラーでお願いをしました。
メーカーオプションでは、今回新発売された新型モデルの注目の機能の一つでもある”3Dビュー機能”を搭載した全方位モニターなどを注文。
■新型クロスビーの全方位モニター
>>> 新型クロスビーの全方位モニター【3Dビューの使い勝手を本音レビュー】
この時の新型クロスビー(XBEE)の見積もりの乗り出し価格(総額)は、このようになっていました。
■新型クロスビーの乗り出し価格
車体本体価格 :2,091,960円
ディーラーオプション代: 217,728円
諸経費 : 183,700円
合計金額 :2,493,388円
ちなみに、今回新型クロスビー(XBEE)の見積もりを貰う時にお願いをしたディーラーオプションは、次の通りになっています。
■新型クロスビーのディーラーオプション
・ドアバイザー
オプション価格:15,066円
・フロアマット
オプション価格:29,484円
・オーディオ交換ガーニッシュ
オプション価格:43,230円
・パナソニック製8インチナビ
オプション価格:168,858円
・オプション代合計:217,728円
今回新発売された新型クロスビー(XBEE)の最上位モデル”ハイブリッドMZ”の車体本体価格にオプション代や諸経費を合わせた見積もり金額は、値引き前の価格で約249万円。
今回私が貰ったこの新型モデルの見積もりは、オプションで全方位モニターや8インチナビを装着しているので、この新型モデルの中でも比較的高めの乗り出し価格になっています。
■新型クロスビーの8インチナビ
>>> 新型クロスビーのナビは8インチと7インチどっちが良い!?【実車画像で比較】
ただ、この新型モデルはターボエンジンを搭載しているとは言え、リッターモデルと言う事を考えると、「少々乗り出し価格は高い。」と、感じてしました。
イグニスの見積もりを大公開【総額はいくら?】
一方、2016年2月にデビューをしたイグニス(IGNIS)の見積もりは、こちら。
■イグニスの見積もり
この新型イグニス(IGNIS)は3つのグレードを用意していますが、最上位モデルの”ハイブリッドMZ(FF車)”のセーフティパッケージ装備車の見積もりをお願いいたしました。
■新型イグニスのハイブリッドMZグレード
今回私がお願いをしたボディカラーは、人気が高い有料色のピュアホワイトパール。
また、できるだけ条件を同じにするために、こちらのモデルでもメーカーオプションの全方位モニターも注文いたしました。
この時のイグニス(IGNIS)の見積もりの総額は、このようになっていました。
■新型イグニスの乗り出し価格
車体本体価格 :1,818,720円
ディーラーオプション代: 211,086円
税金など諸経費合計 : 141,280円
合計金額 :2,171,086円
ちなみに、このクルマのディーラーオプションは、コチラ。
フロアマットなどの価格は異なりますが、ディーラーオプションナビなど、できるだけ同じオプションアイテムを装備してもらいようにお願いをいたしました。
■新型クロスビーのディーラーオプション
・ドアバイザー
オプション価格:15,066円
・フロアマット
オプション価格:20,142円
・アンテナ変換ケーブル
オプション価格:4,320円
・オーディオ交換ガーニッシュ
オプション価格:43,230円
・パナソニック製8インチナビ
オプション価格:168,858円
・オプション代合計:168,858円
今回私が貰ったスズキのコンパクトカー”イグニス(IGNIS)”の見積もり金額の合計は、約217万円。
このクルマの見積もりもイグニス(IGNIS)の中ではかなり高めの部類に入りますが、新型クロスビー(XBEE)の見積もりを見た後では、かなりお手頃に感じてしまいました。
新型クロスビーとイグニスの乗り出し価格の差は?
今回私が貰った新型クロスビー(XBEE)の見積もりの総額の差は、このようになっています。
■新型クロスビーとイグニスの見積もりの総額比較
クロスビーの乗り出し価格:2,493,388円
イグニスの乗り出し価格 :2,171,086円
2台の乗り出し価格の差 : 322,302円
ディーラーオプション代などでも若干の価格差があるので、純粋な価格差ではないのですが、今回私が貰って来たこの2台のモデルの乗り出し価格の差は約32万円。
元々新型クロスビー(XBEE)はちょっと高いなと感じていましたが、今回2台のモデルを見比べてみて、改めて今回新発売された新型モデルの乗り出し価格の高さを実感いたしました。
なぜこんなに乗り出し価格に差が出たの?
このように乗り出し価格に大きな差が生じた新型クロスビー(XBEE)とイグニス(IGNIS)ですが、なぜこれ程までに差が出たのでしょうか?
先日、この2台のモデルの見積もりを貰ってきた時にディーラーさんに確認をしてきたので、紹介したいと思います。
乗り出し価格の差の一番の原因は、車体本体価格の差
今回新発売された新型クロスビー(XBEE)とイグニス(IGNIS)の乗り出し価格の差のほとんどは、車体本体価格によるものです。
実際に私が貰ったこの2台の見積もりのの車体本体価格だけを比較してみると、このようになっています。
■新型クロスビーとイグニスの車体本体価格の差
・クロスビー:2,091,960円
・イグニス :1,818,720円
この2台のモデルの車体本体価格の差は約27万円。
かなり大きいですよね。
見積もりを貰った時にも思ったのですが、今回デビューをした新型クロスビー(XBEE)は、他のコンパクトカーと比較して、群を抜いて高いように感じました。
この車体本体価格の差の原因は、エンジン!?
今回新発売された新型クロスビー(XBEE)とイグニス(IGNIS)は、同じプラットフォームを採用しているのに、なぜこれ程まで車体本体価格に差があるのでしょうか?
その理由の一つは、搭載されているエンジンの違いです。
イグニスでは、”デュアルジェット エンジン”と呼ばれる直列4気筒1.2リッターのノーマルエンジンを搭載しています。
■新型イグニスのデュアルジェットエンジン
一方、新型クロスビー(XBEE)では、スイフトやバレーノなどに採用されている1.0リットルターボの”ブースタージェット エンジン”を採用。
■新型クロスビーのブースタージェットエンジン
この新型クロスビー(XBEE)に搭載されている”ブースタージェット エンジン”は、1.6リッターのノーマルエンジン相当のパワー&トルクを発揮するのが魅力ですが、ノーマルエンジンよりもコストがかかるというデメリット・欠点が…。
ディーラーさん曰く、このエンジンのコストが、この新型モデルの価格に反映されているようです。
発進時の加速力などは、間違いなく良かった新型クロスビー(XBEE)ですが、個人的には、もう少し車体本体価格を抑えめにしてもらいたかったなと、思いました。
エコカー減税にも違いが…
また、今回新発売された新型クロスビー(XBEE)とイグニス(IGNIS)の見積もり確認してみたところ、エコカー減税の違いもこの2台のモデルの乗り出し価格の差に大きく影響しているように感じました。
この2台のモデルのエコカー減税を確認してみたところ、次のようになっていました。
■新型クロスビーとイグニスのエコカー減税比較
・クロスビー(ハイブリッドMZ/FF)
自動車取得税:対象外
自動車重量税:対象外
・イグニス(ハイブリッドMZ/FF車)
自動車取得税:40%
自動車重量税:50%
実際に私が貰った見積もりの自動車取得税・自動車重量税の支払額を確認してみると、こんなに違いがあります。
■新型クロスビーの自動車取得税/重量税の支払い額
自動車取得税:52,200円
自動車重量税:24,600円
合計金額 :76,800円
■新型イグニスの自動車取得税/重量税の支払い額
自動車取得税:27,200円
自動車重量税: 7,500円
合計金額 :34,700円
新型クロスビー(XBEE)では、自動車取得税/自動車重量税の支払い額だけでも、約4万2000円の差が…。その結果、乗り出し価格の差がさらに開く結果に…。
このエコカー減税の違いも見逃せないポイントの一つなのかなと思いました。
2017年12月にデビューをした新型クロスビー(XBEE)とイグニス(IGNIS)の見積もりを見比べたところ、それぞれの総額は、このようになっていました。
また、この2台のモデルの乗り出し価格を比較してみたところ、思った以上の差が…。
加速力やパワーなどに関しては、ターボエンジンを搭載している新型クロスビー(XBEE)の方が、明らかに良いと思います。
ただ、イグニスも全く走らない訳では無いですし、コストパフォーマンス重視の方は、乗り出し価格が安いイグニス(IGNIS)でも良いのかなと思いました。