最近、環境に配慮した次世代環境自動車に再び注目が集まっていますが、そんな中、日産の電気自動車新型リーフ(LEAF)が、2017年10月に初のフルモデルチェンジを行いましたね。
先日、この2台目モデルの試乗に行ってきたのですが、電気自動車ならではのスムーズな走りや静寂性、ほぼ全自動で駐車をしてくれる自動駐車支援システム”プロパイロット パーキング”など、とても満足度の高いクルマに仕上がっていまた。
>>> 新型リーフのプロパイロット機能を試した感想【操作性&使い勝手はどうだった?】
このように乗り心地や静寂性にはおおむね大満足だったのですが、その一方、運転席の居住性やECOモードの乗り心地などなど…、実際に試乗をしてみて、気になった事・欠点に感じた事も多々ありました。
今回フルモデルチェンジをして新発売をした日産の新型リーフ(LEAF)の試乗して気になった事、欠点と感じた事を3つ包み隠さずお話したいと思います。
新型リーフの欠点1:運転席の居住性&快適性
今回フルモデルチェンジをした日産の新型リーフ(LEAF)を試乗していて気になった事の一つが、運転席の居住性&快適性です。
運転席からの視界はとても良いこの新型モデルですが、私が欠点に感じたのは、左側の足元のスペースです。
この新型モデルのセンターコンソールは、このように加飾部分が大きく広がり、運転席の足元に張り出すデザインになっています。
■新型リーフのセンターコンソール
このセンターコンソールを大きく見せる効果や演出はとても良かったのですが、この大きく広がったセンターコンソールの加飾部分が、ちょっと左足を動かすと、ガツガツとぶつかり不快感が…。
しかも、このセンターコンソールの加飾パーツは、肌触りが良い本革やソフトレザーではなく、プラスチック素材なので、肌触りが悪く、ぶつかると意外と痛いです。
小柄な女性が新型リーフ(LEAF)を運転するのなら、それほど気にならないと思いますが、成人男性が運転するとなると、この左足の居心地の悪さは気になる方が多いかもしれません。
個人的には、このセンターコンソールの張り出しを小さくするなど、もう少しドライバー優先のデザインにしても良いのかなと、思いました。また、せめてこのようなデザインにするのなら、センターコンソールの素材をあたりが柔らかくなるソフトパッドなどにして貰いたかったです。
ヘッドレストの角度も気になる…
また、今回フルモデルチェンジをして新発売をした日産の新型リーフ(LEAF)を試乗していて気になったのが、運転席のヘッドレストの角度です。
この新型モデルのヘッドレストのクッション性の柔らかさには大満足だったのですが、ヘッドレストの角度が問題。
最近のクルマは事故をした時の衝撃のむち打ち対策として、ヘッドレストの角度が前傾(下を向いている)クルマが多いです。しかし、今回フルモデルチェンジをして新発売をしたこの2台目モデルのヘッドレストは、それにしても下を向き過ぎている感じが…。
試乗に同行をしてくれたディーラーさんは、「運転をしていれば、スグに慣れますよ
。」と言っていましたが、この前傾しすぎているヘッドレストの角度は、少々気になりました。
新型リーフの欠点2:収納スペース
今回フルモデルチェンジをして新発売された日産の新型リーフ(LEAF)の欠点・デメリットの一つが、収納スペースの少なさです。
この新型モデルの運転席周りに用されている収納スペースは、ドリンクホルダーやセンターコンソールトレー、ドア内側パネルなどオーソドックスなもののみです。
■小物入れを兼ね備えるドリンクホルダー
■センターコンソールの前方に用意されているトレイ
■B5サイズのメモ帳も収納できるドア内側パネル
今回新発売された新型モデルの収納スペースを見て私が特に気になったのは、大きく、大容量ある収納スペースの少なさです。
この新型モデルで、運転席周りにある一番大きな収納スペースは、グローブボックスです。
■新型リーフのグローブボックス
このグローブボックスは意外と奥行きがあるのですが、それでも車検証を入れると、他のアイテムや小物を入れるスペースの余裕は、なくなってしまいます。
また、フロントアームレストの下のスペースも収納ボックスになっているのですが、競合車・ライバル車と比較すると、小さく、収納力がありません。しかも、形がいびつになっており、使い勝手もあまり良く無い感じが…。
実際に競合車の一つでもあるトヨタの新型プリウスPHV(PRIUS PHV)と比較すると、こんなに違いがあります。
■日産 新型リーフのアームレストボックス
■トヨタ 新型プリウスPHVのアームレストボックス
このように見比べると、違いの差が明らかですよね。
今回フルモデルチェンジをして新発売をした日産の新型リーフ(LEAF)を家族みんなで使うファミリーカーとして使おうと思っている方にとっては、この小さい収納スペースは、欠点・デメリットになるのかなと、思いました。
ちなみに、今回フルモデルチェンジをして新発売されたこの新型モデルに用意されている収納スペースの使い勝手や位置を確認したい方は、コチラからどうぞ。
>>> 新型リーフの収納スペース画像レビュー【使い勝手や配置を徹底チェック】
新型リーフの欠点3:エコモード
今回フルモデルチェンジをした日産の新型リーフ(LEAF)を試乗していて、欠点・残念に感じたのが、エコモードの乗り心地&走りです。
この新型モデルでは、ハンドル・ステアリングホイールの右側にエコモード スイッチが用意されています。そして、このスイッチを押すと、メーターに”ECO MODE”と点灯してます。
■新型リーフのエコモード スイッチ
■新型リーフのメーターのエコモード画面 エコ
ただ、このエコモード スイッチを押すと、今までのノーマルモードで走っていた時とは、全く異なる乗り心地に…。
ノーマルモデルで運転していた時は、アクセルペダルのフィーリングもとても軽く、少し踏み込むだけでス~~と滑らかに静かに加速をしていってくれました。
しかし、エコモードにすると、今まで感じていた電気自動車らしい加速の伸びが全く感じられません…。「えっ!?アクセルをこんなに踏んでもかそくしていかないの!?」と、ビックリするくらい、全然加速をしていってくれません。
「クルマの前に巨人がいて、グッとクルマを押さえつけてつけて邪魔をしているんじゃないかないのか!?」と、思うくらいの加速力の伸びの無さです。
また、エコモードにすると、アクセルフィーリングも重たくなり、アクセルワーク自体にもストレスを感じます。
電気自動車の欠点でもある航続可能距離の短さを考えると、消費電力を抑えるエコモード(ECO MODE)はとても重要な機能です。
>>> 400kmよりも短い!?新型リーフの実際の航続可能距離を確認してみた
ただ、今回フルモデルチェンジをして新発売された日産の新型リーフ(LEAF)のエコモード(ECO MODE)は、ちょっとやり過ぎのような感じが…。このクルマのエコモード(ECO MODE)は、発進時のレスポンスの良さや滑らかな加速など、電気自動車の良い部分を完全にダメにしてしまっています。
私は試乗した時に少しだけエコモード(ECO MODE)を使ってみたのですが、使ってスグに「もう使いたくない。」と思い解除をしてしまいました。
個人的には、もう少し実用性の高いエコモード(ECO MODE)にして貰いたかったなと、思いました。
今回フルモデルチェンジをして新発売された日産の新型リーフ(LEAF)は、先代モデルよりも格段に進歩をしてとても良いクルマになったと思いましたが、このような欠点・デメリットがありました。
私がこの新型モデルを試乗していて特に気になったのは、エコモード(ECO MODE)の乗り心地と加速感の悪さです。
電費(燃費)重視のエコモード(ECO MODE)とは言え、100%のパワーを発揮する電気自動車らしい鋭い加速や乗り心地が味わえるようにしても良かったのかなと、思いました。
>>> ノーマルモードの加速力は?新型リーフを試乗した感想は、コチラから
もしこれから新型リーフ(LEAF)の試乗に行かれる方は、ぜひともエコモード(ECO MODE)で運転をしてみてください。ノーマルモデルとの加速感や乗り心地の違いにきっと驚愕すると思いますよ。