2021年10月にデビューを果たした新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)は、ベースのオーラ(AURA)よりも最低地上高が20mmほど低くなっているため、乗り降りがしやすくなっています。
ただ、この新型モデルの乗降性・乗り降りのしやすさで気になったところも…。
今回デビューを果たした新型モデルの乗降性・乗り降りのしやすさは、どのような感じだったのでしょうか?また、私が実際にこの新型モデルを試乗して、気になったことは、何だったのでしょうか?
オーラをベースにしたスポーツモデル新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)の乗降性・乗り降りのしやすさを確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型オーラ ニスモの乗降性【フロントシートの乗り降りのしやすさをチェック】
今回デビューを果たした日産の新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)のフロントシートのドア開口部は、このような感じになっています。
■新型オーラ ニスモのフロントドア開口部
パッと見た感じ、かなり広いですよね。
この新型モデルのフロントドアの開口部は、ベースのオーラ(AURA)と同様、かなり広めになっています。
■オーラのフロントドアの開口部
ただ、この新型モデルのフロントシートの乗降性・乗り降りのしやすさを確認してみたところ、ベースのオーラ(AURA)とは、様々な点で違いがありました。
ステップ高&シートの着座位置はオーラより低い
今回デビューを果たした新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)は、ベースモデルのオーラ(AURA)よりも最低地上高が15mmほど低くなっています。
■新型オーラ ニスモとオーラの最低地上高比較
そのため、この新型モデルのフロントシートのステップ高(地上からサイドシルの下端までの高さ)もオーラ(AURA)よりも低く、実測値で約360mmに…。
足を高く上げる必要がないため、乗り降りのする際の足の運びがよりスムーズに行えるように感じました。
その一方、新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)は、フロントシートの着座位置も低くなっているため、ベースのオーラ(AURA)よりも乗り込む感覚が強くなっているのが気になるところでした。
オーラよりも大きく張り出すサイドシル
また、今回デビューを果たした新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)に乗り降りをする際気になったのは、大きく張り出したサイドシルです。
■新型オーラ ニスモのサイドシル
この新型モデルは、ブラック塗装を施したNISMO専用デザインのサイドシルプロテクターを備えているおかげで、ベースのオーラ(AURA)よりもサイドの張り出しが大きくなっています。
そのため、クルマに乗り込む際、ベースのオーラ(AURA)よりも足を大きく開かないといません。
また、クルマから降りる際も、オーラ(AURA)よりも足を着く位置が少し遠くなるのも、気になるところでした。
予想以上に乗り降りがしやすいレカロシート
また、2021年10月にデビューを果たした新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)で印象的だったのは、オプションで用意されているレカロシート(RECAROシート)の乗降性です。
■新型オーラ ニスモのレカロシート
レカロシート(RECAROシート)の中には、サイドサポートの張り出しが大きいため、乗り降りがしにくいタイプもあります。
ただ、今回デビューを果たした新型モデルに用意されているレカロシート(RECAROシート)は、座面のサイドサポートは、それほど大きく張り出していません。(背もたれのサイドサポートは、それなりに大きいですが…。)
■新型オーラ ニスモのレカロシートの座面
そのため、この新型モデルに用意されているレカロシート(RECAROシート)は、標準装備のシートと変わらないくらい乗り降りがしやすかったです。
新型オーラ ニスモの乗降性【後部座席の乗り降りのしやすさをチェック】
一方、2021年10月にデビューを果たした新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)の後部座席のドア開口部の広さは、このようになっています。
■新型オーラ ニスモの後部座席のドア開口部
足の運びのスムーズさはイマイチ
この新型モデルの後部座席のサイドシルの高さは実測値約375mmとなっており、ベースのオーラ(AURA)よりも若干低くなっています。
そのため、フロントシートと同様、乗り降りをする際、足を高く上げる必要はありません。
ただ、この新型モデルの後部座席の足元空間のドア開口部は狭くなっています。また、後部座席の座面下のボックスが大きく張り出しています。
そのため、ドア開口部の足元空間が狭く、フロントシートの位置によっては、シートバックをつま先で汚したり、傷つけてしまいます。
また、大きく張り出したサイドシルプロテクターのため、クルマから降りる際、足を遠くにつけないといけないのも残念なところでした。
乗り降りをする際の頭の運びもイマイチ
また、今回デビューを果たした新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)の後部座席のドア開口部は、天井のラインが後方に行くにつれて下がっているんですよね。
そのため、乗り降りをする際、天井をかわすように頭を大きく下げる必要があります。
また、今回デビューを果たした新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)は、フロントシート同様、後部座席の着座位置もオーラ(AURA)よりも低くなっています。そのため、オーラ(AURA)よりも乗り込む感じが強くなっているのも、気になるところでした。
荷物の積み込みがしやすい新型オーラ ニスモの後部座席
少し物足りなさを感じる日産の新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)の後部座席の乗り降りのしやすさ&乗降性と思ったのが、荷物の積み込みやすさです。
今回デビューを果たした新型モデルの後部座席のドアは、90度ちかくまで開くようになっています。また、この新型モデルの後部座席のドア開口部は、中央部分が一番広くなっています。
そのため、買い物をした時の荷物の積み下ろしに関しては、思ったよりも良いように感じました。
まとめ:NISMOならではの欠点もあった新型オーラ ニスモの乗降性
2021年10月にデビューを果たした新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)の乗降性・乗り降りのしやすさを確認したところ、このようになっていました。
■新型オーラ ニスモの乗降性のまとめ
・スムーズな乗降性を妨げるサイドシルプロテクター
・天井のライン&足元の狭さが気になる後部座席のドア開口部
今回デビューを果たした新型モデルは、ベースのオーラ(AURA)よりもステップ高&着座位置が低くなっているため、足を高く上げなくても、乗り降りをすることができます。
ただ、大きく張り出したサイドシルプロテクターのおかげで、乗り込む際、足を大きく広げないといけないのは、気になるところでした。
もしこれから新型オーラ ニスモ(AURA NISMO)の試乗をする方は、是非ともオーラ(AURA)との乗降性・乗り降りのしやすさの違いも確かめてみてくださいね。