2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)を試乗して、競合車・ライバル車よりも良いと感じたのが、小回り性能です。
今回デビューをはたした新型モデルは、競合車よりもボディサイズが大きいにも関わらず、最小回転半径は小さくなっているんですよね。
今回デビューをはたした新型モデルの最小回転半径は、どれくらいだったのでしょうか?また、競合車・ライバル車よりもどれくらい優れているのでしょうか?
新しく生まれ変わった新型エクストレイル(X-TRAIL)の小回り性能&最小回転半径を確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型エクストレイルの小回りは効く?【最小回転半径をチェック】
2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の外装・エクステリアは、このようなデザインをしています。
■新型エクストレイルの外装
グレード:Gグレード
今回デビューをはたした新型モデルの全長は4,660mm、ホイールサイズは2,705mmとなっており、ミドルクラスのSUVでは比較的ボディサイズは大きい部類に入ります。
■新型エクストレイルのボディサイズ
そんな新型モデルの小回り性のを表す最小回転半径は、このようになっていました。
新型エクストレイルの最小回転半径は5.4m
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の小回り性能を表す最小回転半径は、2WD車/4WD車問わず全グレード5.4メートルとなっています。
ちなみに、旧型モデルのエクストレイルの最小回転半径は5.6mだったので、0.2mほど小さくなりました。
日本の道路事情では、最小回転半径が5.5メートルを超えると、切り返しが必要になる場面が増えると言われています。
最小回転半径が5.4mとなったこの新型モデルは、「日本の道路事情に適したクルマに進化を遂げた。」と言っても、過言ではないかもしれませんね。
最小回転半径が小さくなった理由はタイヤの角度
フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の最小回転半径が、旧型モデルよりも0.2mも短くなった理由の一つが、タイヤの角度です。
試乗をした際、ディーラーさんに教えてもらったのですが、今回デビューをはたした新型モデルは、旧型モデルよりも前輪のタイヤの切れ角を増やしたそうなんですよね。
これにより、ホイールベースの長さは旧型モデルと同じままで、最小回転半径の0.2メートル減を実現したそうですよ。
ちなみに、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、タイヤの切れ角をマルチインフォメーションディスプレイに表示する機能はありません。
■新型エクストレイルのマルチインフォメーションディスプレイ
この新型モデルには、真上からクルマの周辺を確認することができるアラウンドビューモニターが用意されていますが、タイヤの向きを表示してくれる機能もあると、もっと運転がしやすくなるのかなと思いました。
競合車よりも小回りが効く新型エクストレイル
最初回転計5.4メートルを誇る新型エクストレイル(X-TRAIL)は、競合車・ライバル車よりも小回り性能が優れています。
そんな新型モデルと競合車の最小回転半径を比べてみたところ、次のようになっています。
■新型エクストレイルと競合車の最小回転半径を比較
ミドルクラスのSUVの中で最小回転半径が5.5メートルを切っているのは、今回デビューをはたした新型エクストレイル(X-TRAIL)とスバルのフォレスター(FORESTER)のみ。
ちょっとこれはスゴイですよね。
新しく生まれ変わったこの新型モデルは、様々な優れたところがありますが、競合車・ライバル車よりも優れた最小回転半径&小回り性のも他のモデルにはない魅力の一つなのかなと思いました。
新型エクストレイルの小回り性能の良さは実感できる?【実際に運転をした感想】
競合車・ライバル車よりも優れた小回り性能を備えている日産の新型エクストレイル(X-TRAIL)ですが、運転をしてみると、様々な場面で運転のしやすさを感じることができました。
この新型モデルの小回り性能は、どのような感じだったのでしょうか?実際にこの新型モデルを運転した時に感じたことを包み隠さずお話します。
カーブを曲がった時の安定席はピカイチ
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)を試乗して驚いたことの一つが、カーブを曲がった時の安定感です。
ミドルクラスSUVは、車高が高いこともあり、クルマによっては、車体が左右に傾く感じ(=ロール)があります。
しかし、今回デビューをはたした新型モデルは、タイヤが地面にしっかりと接地してい感じがあるため、安心感&安定感があります。
また、今回私が試乗をしたのは4WD車(e-4ORCE)だったのですが、思ったとおりのラインが取れるので、運転が上手くなったように感じます。
試乗に同行をしてくれたディーラーさん曰く、「今回デビューをはたした新型エクストレイル(X-TRAIL)は、回生時など前後輪の駆動力配分を適切に行って、安定感のある走りを実現している。」とのこと。
ハンドル操作に対する反応はそれほどシャープではない、むしろ控えめすぎる感もあるぐらいですが、鈍重感一切なく、余計なロールを感じることなく気持ち良くカーブを走りぬけることができるため、非常に気持ちよく運転をすることができました。
細い路地での運転は注意が必要
今回デビューをはたした新型エクストレイル(X-TRAIL)はカーブを曲がった時の安定性は非常に良いですが、細い路地での運転は、注意が必要な感じが…。
今回フルモデルチェンジをして新発売をしたこの新型モデルは、競合車・ライバル車よりも最小回転半径が小さいこともあり、ハンドル・ステアリングホイールを回すと、スッとノーズの向きを変えてくれる感覚を味わえます。
また、この新型モデルは、ダッシュボードの半分以上見えるなど、前方の視界も良いんですよね。
ただ、この新型モデルでは、ボディサイズが大きいこともあり、細い路地を運転する際は、少し気を使います。
また、この新型モデルは、アラウンドビューモニターは用意されているものの、クルマの左側の死角をアップで映し出すカメラ機能が用意されていないも、残念なところの一つでした。
まとめ:競合車よりも安定した走りを楽しめる新型エクストレイル
2022年7月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型エクストレイル(X-TRAIL)の小回り性能&最初回転半径を確認したところ、このようになっていました。
■新型エクストレイルの最小回転半径のまとめ
・ミドルクラスの中でトップの数値
・運転がうまくなったように感じられるカーブ走破性
・細い路地の運転は注意が必要
今回デビューをはたした新型モデルは、タイヤの切れ角を調整して、競合車・ライバル車よりも優れた5.4メートルの最小回転半径を実現。
そのおかげもあり、この新型モデルは、安心&安定をしたカーブ&コーナリングを味わうことができます。また、狙ったとおりのラインが取れるので、運転をするのが楽しくなります。
ただ、今回ビューをはたした新型モデルは、目視では確認できない死角が多いため、細い路地での運転は、競合車・ライバル車と同じくらい細心の注意が必要だなと感じました。