世界中で約30万代の売り上げを誇る日産の電気自動車新型リーフ(LEAF)が、2017年10月に初のフルモデルチェンジを行いましたね。
先代モデルと比較すると、あらゆる面で進化をしたこの新型モデルですが、自動駐車技術の”プロパイロット パーキング”や自動運転技術の”プロパイロット”など、運転から解放される機能が搭載されているのも注目ポイントの一つです。
>>> プロパイロットパーキングは本当に使える?実際に試乗をしてみました
そんな新型リーフ(LEAF)の同一車線自動運転技術”プロパイロット機能”を先日試す事ができたのですが、新型セレナやエクストレイルなど他の車種に搭載されてているものよりも洗練された感じが…。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型モデルに搭載されたプロパイロット機能の使い勝手は、どうだったのでしょうか?
また、新型エクストレイルなどプロパイロット機能を搭載している他の車種よりも良く感じたところは、何だったのでしょうか?
今回フルモデルチェンジをして新発売された日産の新型リーフ(LEAF)の同一車線自動運転技術”プロパイロット”を実際に試乗をした感想を紹介したいと思います。
新型リーフのプロパイロット機能の試乗インプレ
日産の新型リーフ(LEAF)に搭載されている自動運転技術”プロパイロット”とは、フロントウィンドウ上部に設置されている単眼カメラで先行車や車線を認識し、アクセルやブレーキ、ハンドル操作を自動で制御してくれる機能の事です。
■新型リーフに搭載されている単眼カメラ
また、新型リーフ(LEAF)に搭載されている”プロパイロット”は先行車との車間距離を設定する事ができ、先行車が減速をすると、自動的に適切な車間距離を取りながら減速をしていってくれます。
このクルマに搭載されているプロパイロット機能は、車間距離が本当に絶妙。
3段階ある中で私は一番長い車間距離を選択していたのですが、前走車との車間距離を常に約100メートルくらい保つ感じで走行してくれるので、安心感がありました。
また、加速や減速する時もとてもスムーズです。
一度、プロパイロットで走行車線を運転中に、追い越し車線から車線変更をしてきたクルマがあったのですが、急にブレーキをグッとかけるのではなく、とても滑らかに徐々に減速をしていきます。
運転手によっては、グッと強めのブレーキを掛けちゃうようなシーンだったのですが、この新型リーフ(LEAF)に搭載されているプロパイロットは、自然にスルスルと減速していく感じ。
前につんめるような強いブレーキをかからなかったので、全く不快感がありませんでした。
残念ながら、新型リーフ(LEAF)でも、自動で車線変更をしてくれる機能は装備されていませんが、乗り心地も良く、高速道路の運転をラクにしてくれる、とても便利な機能なのかなと思いました。
新型リーフのプロパイロットの進化のポイントは?
今回フルモデルチェンジをした新型リーフ(LEAF)に搭載されているプロパイロット機能は、日産の人気ミニバンの新型セレナやSUVの新型エクストレイルに搭載されているのと基本的な機能や性能は、全く同じになっています。
ただ、私は新型セレナやエクストレイルのプロパイロット機能を使った事もあるのですが、新型リーフ(LEAF)の方が精度が高くなった感じが…。
私がこの新型リーフ(LEAF)のプロパイロット機能を使って良くなったと感じたのは、カメラが車線を検知して、プロパイロットが開始されるまでの時間です。
今回私は高速道路に乗ってから、ハンドルの右側にあるステアリングスイッチを操作して、プロパイロットを開始しました。
路面の状況にもよると思いますが、プロパイロット機能を搭載した新型セレナ(SERENA)は、プロパイロットをセットしてから、白線を検知して自動運転を開始するまで約30秒~40秒くらいかかっていました。
しかし、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型リーフ(LEAF)は、プロパイロットをセットしてから、約10秒くらいで白線を検知して、自動運転を開始。
自動運転が開始されるまでの時間の短さにビックリして、試乗に同行してくれたディーラーさんに、
「新型リーフ(LEAF)のフロントガラスに装備されている単眼カメラは、セレナやエクストレイルのものと変わりましたか?」
と、聞いちゃいました。
そのくらい新型リーフ(LEAF)の同一車線自動運転技術”プロパイロット機能”は、設定をしてから開始されるまでのタイムラグが短くて、スムーズでした。
ちなみに、ディーラーさんの話では、この新型リーフ(LEAF)とセレナやエクストレイルでは、全く同じカメラを搭載しているようです。
■新型エクストレイルに搭載されている単眼カメラ
ただ、ディーラーさんも、体感ベースでセレナやエクストレイルよりもこの新型モデルの方が、自動運転が開始されるまでの時間が短いと早いと感じていたようですよ。
なぜ他の車種よりも車線検知能力が良くなったのかは分かりませんでしたが、この新型モデルのプロパイロット機能が開始されるまでのスムーズさは、大満足でした。
自動運転中のハンドルの操舵性にも違いが…
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された日産の新型リーフ(LEAF)は、プロパイロット機能を使用している時のハンドル・ステアリングの操舵性にも違いを感じました。
自動運転中もハンドル・ステアリングホイールを握って(触れて)いないといけないのですが、セレナやエクストレイルのプロパイロット機では、カーブを曲がる時など、ハンドルがカクカクと回る感じだったんですよね。
なので、良くも悪くもロボットがハンドル・ステアリングホイールを操縦(回している)感じがありました。
しかし、新しく発売された新型リーフ(LEAF)では、ハンドルの操舵性が格段にアップ。
セレナやエクストレイルの時に感じたカクカクとした感じはなくなり、まるで人間が運転がハンドルを操舵しているような操舵感に…。
カーブの曲がり具合に沿って、自然にス~~と滑らかにハンドルを切っていってくれます。
人間がハンドル・ステアリングホイールを操っているのに近い操舵感になり、プロパイロット機能を使用している最中にも違和感を感じなくなったのは、とても良かったです。
また、急ハンドルを切る事もなく、また、常に車線の真ん中を走行するように自動操縦してくれるので、安心感もあります。
この違和感のなくなったハンドルさばきも新型リーフ(LEAF)のプロパイロット機能の良いところだと、思いました。
今回フルモデルチェンジをして新発売された日産の新型リーフ(LEAF)の同一車線自動運転技術”プロパイロット機能”を試乗させてもらったのですが、このような乗り心地になっていました。
加速や減速のスムーズやセットしてから開始されるまでの早さなど、この新型モデルのプロパイロットは、セレナやエクストレイルよりもさらに精度が良くなった感じが…。
また、何よりもプロパイロット機能を使っている時のハンドル・ステアリングホイールの操舵感が滑らかになったのが、好印象でした。
街中での運転は、ワンペダル ドライビングの”e-PEDAL”、そして、高速道路は同一車線自動運転技術の”プロパイロット機能”を使用すれば、運転の疲労感をかなり軽減できるのかなと、思いました。