2022年5月にデビューをしたスバルの電気自動車新型ソルテラ(SOLTERRA)は、高速道路の運転を楽にしてくれるクルーズコントロールを全グレードに標準装備しています。
ただ、この新型モデルに用意されているクルーズコントロール(クルコン)の性能は、 最新のプロパイロット機能を搭載している日産の電気自動車アリア(ARIYA)より劣るような感じが…。
この新型モデルに用意されているクルーズコントロールはどのような機能&性能を備えているのでしょうか?また、 競合車の一つでもある日産アリア(ARIYA)のプロパイロット機能より劣るところは、どこだったのでしょうか?
スバル初の電気自動車”新型ソルテラ(SOLTERRA)”に用意されているクルーズコントロールの特徴や魅力、残念なところを包み隠さずお話ししたいと思います。
目次
新型ソルテラのクルーズコントロール【特徴や魅力を徹底解説】
2022年9月にデビューを果たしたスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)に搭載されているクルーズコントロールは、次のような特徴&魅力を備えています。
■新型ソルテラのクルーズコントロールスイッチ
全車速対応のクルーズコントロールを標準装備
今回デビューを 果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)に用意されているクルーズコントロールの魅力の一つは、対応している車速範囲の広さです。
車種によっては、時速が30km/h以下になると自動的にクルーズコントロール(クルコン)が停止してクルマもあります。
一方、今回デビューをした新型モデルのクルコンは全車速対応なので、 前走車が停車すると、自分のクルマも続いて停車してくれます。
なので、高速道路での渋滞などでも安心して使用することができますよ。
なめらかな加減速
また、クルーズコントロールで走行時、隣の車線から割り込んできた時や前走車が隣の車線に移動をしていなくなった時の加減速がなめらかなのも、新型ソルテラ(SOLTERRA)のクルーズコントロールの特徴の一つです。
クルマによっては、隣車線から割り込んできた前走車の検知が遅く、急ブレーキのように前につんのめるくらい強いと減速するクルマもあります。
しかし、フロントガラスに搭載されている単眼カメラとミリ波レーダーを使って前走者を検知するこの新型モデルは、競合車・ライバル車よりも検知できる範囲が広くなっています。
■新型ソルテラの単眼カメラ
そのおかげもあり、加減速が非常に滑らかで、運転席に座っていて非常に安心感があります。
まるで人間が運転しているかのような滑らかで快適な走りを楽しめるのも、この新型モデルに用意されているクルーズコントロールの魅力&メリットの一つですよ。
カーブ手前で減速する機能も搭載
また、この新型モデルを試乗した際にディーラーさんに教えてもらったのですが、今回デビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)は、R(アール)の大きいカーブ手前で自動的に減速をしてくれる”カーブ速度抑制機能”を備えています。
ちょっとコレは嬉しいですよね。
まだまだ設定した速度のまま急カーブに突っ込むクルマが多いので…。
私がこの新型モデルを試乗をした時は、このカーブ速度抑制機能を確かめることができませんでした。
ただ、R(アール)の大きいカーブも怖い思いをすることなく安心して走り抜けることができるのは、競合車・ライバル車にはない新型ソルテラ(SOLTERRA)の魅力の一つなのかなと思いました。
新型ソルテラのクルーズコントロール【アリアより劣るところとは?】
このように使い勝手の良いクルーズコントロールを標準装備しているスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)ですが、 競合車の一つでもある日産アリア(ARIYA)のプロパイロット機能と比べると、機能が少し劣るような感じが…。
今回デビュー果たしたこの新型モデルに用意されているクルーズコントロールよりも、日産アリア(ARIYA)のプロパイロット機能の方が優れていると感じたところを紹介したいと思います。
クルコン使用中のドライバーの運転姿勢
2022年5月にデビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)のクルーズコントロールが、日産アリア(ARIYA)のプロパイロットよりも劣っている感じたことの一つが、使用中の運転姿勢です。
この新型モデルは、クルーズコントロールを使用中、手をハンドル・ステアリングホイールに触れておかなければいけません。
もしハンドル・ステアリングホイールから手を離すと、警告が表示され、クルーズコントロールが解除されてしまいます。
しかし、日産アリア(ARIYA)は、最新のプラパイロット機能を搭載しているため、同一の走行レーン内であればステアリングから手を放すことができる”ハンズオフドライブ”を行うことができます。
そのため、クルーズコントロールを使用している時の運転姿勢に関しては、新型ソルテラ(SOLTERRA)よりも日産アリア(ARIYA)の方が圧倒的に楽です。
私はどちらのモデルも運転したことがあるのですが、クルーズコントロールを使用している時の運転姿勢&快適さに関しては、プロパイロット機能を搭載している日産アリア(ARIYA)の方が格段に良いのかなと思ってしまいました。
車線変更の安全性&快適さ
また、車線変更をする際の安全性&快適さも、新型ソルテラ(SOLTERRA)のクルーズコントロール(クルコン)より日産アリア(ARIYA)の方が上です。
この新型モデルは、ハンドル操作も支援してくれるレーントレーシング機能付きのクルーズコントロールを標準装備していますが、車線変更に関しては、自分で行なわなければいけないんですよね。
一方、日産のアリア(ARIYA)に搭載されているプロパイロット機能は、自車の前に設定したスピードよりも遅い速度で走っているクルマがいた場合、クルマの方から車線変更を提案をしてくれます。
そして、スイッチ操作でクルマからの提案を承認すると、自動的に車線変更と追い越しを開始します。
つまり、日産のアリア(ARIYA)は、自分で車線変更をする必要はありません。
車線変更を自動的に行なってくれるのも、新型ソルテラ(SOLTERRA)のクルーズコントロール(クルコン)とアリア(ARIYA)のプロパイロット機能の大きな違いの一つなのかなと思いました。
ナビとの連動性
また、ナビとの連動性も、新型ソルテラ(SOLTERRA)のクルーズコントロールより日産アリア(ARIYA)のプロパイロット機能の方が優れているところの一つです。
スバルからデビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)のクルーズコントロール(クルコン)はあくまで、同一車線での走行時にハンドルやアクセル/ブレーキ操作を自動で行なってくれる機能です。
なので、先ほどもお話した通り、車線変更や高速道路から降りる際は、クルーズコントロールを解除して自分で運転操作をしなければいけません。
一方、日産のアリア(ARIYA)に搭載されているプロパイロット2.0は、ナビで目的地をセットすると、アクセルやブレーキ、ステアリングだけではなく、高速道路の出口までの運転を支援してくれます。
なので、アリア(ARIYA)に搭載されているプロパイロット2.0では、高速道路に乗って初めていくような場所でも、出口や分岐などを気にすることなく安心して運転をすることができます。
このようにハンドルやアクセル/ブレーキの自動制御だけにとどまらない機能を備えているのも、新型ソルテラ(SOLTERRA)のクルコンにはない、日産アリア(ARIYA)に搭載されているプロパイロット2.0の魅力&メリットの一つなのかなと思いました。
まとめ:使い勝手の良いクルーズコントロールを備えている新型ソルテラ
2022年5月にデビューを果たしたスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)に用意されているクルーズコントロール(クルコン)は、次のような特徴&魅力を備えていました。
■新型ソルテラのクルーズコントロールのまとめ
・レーントレーシングアシストでハンドル制御も可能
・検知能力が高く、滑らかな魅力
・カーブ手前で自動減速する機能も搭載
・アリアのプロパイロット2.0より機能は少し劣る
今回デビューを果たした新型モデルは、カーブ手前で自動減速機能を搭載する使い勝手の良いクルーズコントロール(クルコン)を標準装備しています。
ただ、日産のクロスオーバーEV車のアリア(ARIYA)に搭載されているプロパイロット機能と比べると、機能や性能はワンランク落ちるのかなと思いました。