2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、クルーズコントロールを全グレードに標準装備しています。
先日、この新型モデルで高速道路を試乗した際、クルーズコントロール(クルコン)を使ってみたのですが、他のホンダ車と比べて、より便利になったような感じが…。
また、乗り心地が良くなっていたのも好印象でした。
今回デビューを果たした新型モデルのクルーズコントロールは、他のホンダ車と比べて、どこが進化したのでしょうか?また、この新型モデルのクルコンで、残念に感じたところは、無かったのでしょうか?
6代目に生まれ変わった新型ステップワゴン(STEP WGN)に用意されているクルーズコントロールの特徴や魅力、使用した感想を包み隠さず紹介したいと思います。
目次
新型ステップワゴンのクルーズコントロール【特徴&機能を徹底解剖】
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)に用意されているクルーズコントロールは、旧型モデルと比べると、機能&使い勝手が格段に進化しています。
■新型ステップワゴンのクルコン起動スイッチ
そんな新型モデルのクルーズコントロール(クルコン)の機能や特徴、注目ポイントを分かりやすく紹介したいと思います。
全車速対応のクルコンを全グレードに標準装備
今回デビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、全車速に対応をしたクルーズコントロールを全グレードに標準装備されています。
一部のモデルでは、時速30km/h以下になると、クルーズコントロール(クルコン)が自動解除されてしまう場合もあるんですよね。
しかし、この新型モデルに搭載されているクルコンは全車速対応となっているため、時速30km/h以下になっても、クルコンは解除されません。
渋滞などで前走者が停止すると、自分のクルマも自動で停止してくれる非常に使い勝手の良いクルーズコントロールになっていますよ。
設定できる速度は時速30km/h~135km/h
全車速に対応している新型ステップワゴン(STEP WGN)のクルーズコントロールですが、使用することができるのは、時速30km/hからとなっています。
また、この新型モデルのハンドルの右側に備わっているステアリングスイッチでクルーズコントロール(クルコン)の速度を設定することができるのですが、ディーラーさんに確認したところ、設定できる最高速は時速135㎞/hまでとのこと。
なので、新東名高速道路の御殿場ジャンクション~浜松いなさジャンクション間んど制限速度が時速120km/hの高速道路でも、クルーズコントロールを使用することができますよ。
ハンドル操作を支援するレーンキープアシストも標準装備
また、2022年9月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、車線の中央を走るようにハンドル操作を支援してくれる“レーンキープアシスト(LKAS)”も標準装備しています。
アクセル操作を支援してくれるクルーズコントロール(クルコン)と併用すれば、アクセルやブレーキ、ステアリング操作のすべてを自動制御してくれるので、長距離ドライブも疲れしらずですよ。
ちなみに、クルーズコントール&レーンキープアシストを使用している際は、ハンドルに手を触れておく必要があります。
日産のプロパイロット2.0のように手放し運転をすることができないので、ご注意を…。
渋滞時にハンドル支援をするトラフィックジャムアシストも搭載
また、2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、渋滞時でもハンドル操作の自動で制御してくれるトラフィックジャムアシストも標準装備。
ヴェゼルなど少し前のホンダのクルマに備わっているレーンキープアシストアシスト(LKAS)は、時速65km/hを切ると、自動で解除されてしまったんですよね。
しかし、今回デビューを果たした新型モデルのレーンキープアシストアシスト(LKAS)の対応速度が時速65km/hから0km/hまで引き下げられました。
そのおかげもあり、新型ステップワゴン(STEP WGN)は、低速域で走行中も車線を検知して、車線の中央を走るようにハンドル・ステアリングの操舵を自動制御してくれます。
また、低速域でのハンドル支援をおこなってくれるトラフィックジャムアシスト機能のおかげで、ノロノロと走っている渋滞時の運転も格段に楽になりました。
新型ステップワゴンのクルーズコントロール【使用した感想は?】
旧型モデルと比べると格段に機能が充実した新型ステップワゴン(STEP WGN)のクルーズコントロールですが、使い勝手&使用感は、どうだったのでしょうか?
この新型モデルに搭載されているクルーズコントロール(クルコン)を使った感想を紹介したいと思います。
スムーズさが増した加速
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)のクルーズコントールを試乗して驚いたことの一つが、加速のスムーズさです。
ヴェゼル/ベゼルやフィット4に搭載されているクルーズコントロールは、前走車がいなくなった時の加速が、アクセルをグっと踏み込んだような感じの加速で少し荒々しかったんですよね。
しかし、今回デビューを果たした新型モデルは、前走車がいなくなって設定した速度までスピードを上げる時の加速がスムーズになった感じが…。
電気自動車のような静かな走りを楽しめる新型ステップワゴン(STEP WGN)にマッチをした滑らかな加速は、他のホンダ車のクルーズコントロールにはない良いところの一つなのかなと思いました。
ちなみに、今回デビューを果たした新型モデルのクルーズコントロールの加速や使い勝手は、こちらの動画で確認することができますよ。
クルコンのメーターグラフィックの綺麗さ&視認性
また、クルーズコントロールを使用時に表示されるメーターのグラフィックの綺麗さや視認性も魅力の一つです。
今回デビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、クルーズコントロールを使用すると、メーターの中央部分にグラフィックが表示されます。
このメーターの中央に表示されるグラフィックは、クルマのシルエットが表示されているだけではなく、クルーズコントロール使用時の運転操舵にも連動しているんですよね。
例えば、前走者が隣の車線から割り込んできて、減速する際は、メーターの中央に表示されているクルマのシルエットのブレーキランプも点灯します。
また、今回デビューを果たした新型モデルでは、前走車や隣の車線を走っているクルマも検知して、メーターのクルーズコントロール画面に映しだしてくれます。
このように今回デビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、視覚からどのような運転支援が行われているのかを確認できるようになっているため、他のクルマよりのクルーズコントロールより安心感がありました。
また、新型ステップワゴンのメーターのグラフィックの様子は、こちらの動画で確認することができますよ。
渋滞時に手放し運転ができない
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、使い勝手に良いクルーズコントロールを全グレードに標準装備していますが、残念なところもありました。
それは、トラフィックジャムアシストの使い勝手です。
先ほどもお話した通りこの新型モデルは、渋滞中など低速域を走行中にハンドルの操舵を自動制御してくれるトラフィックジャムアシストを全グレードに標準装備しています。
画像引用:ホンダ公式ホームページ
このトラフィックジャムアシストのおかげで、渋滞中の運転も非常に楽になったのは、間違いありません。
ただ、競合車・ライバル車の一つでもあるトヨタのヴォクシー/ノアは、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシスト作動時、低速域(時速0km/h~40km/h)に限り手放し運転をすることができるようになっているんですよね。(※動画の7:38付近から)
一方、新型ステップワゴン(STEP WGN)のトラフィックジャムアシストは、手放し運転をすることができません。
トラフィックジャムアシストの作動域に関しては、トヨタのヴォクシー/ノアよりもこの新型モデルの方が優れていますが、この機能の使い勝手に関しては、ヴォクシー/ノアの方が一歩進んでいるのかなと思ってしまいました。
まとめ:使い勝手が良い新型ステップワゴンのクルーズコントロール
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)のクルーズコントロールの特徴や使い勝手を確認したところ、このようになっていました。
■新型ステップワゴンのクルーズコントロールのまとめ
・ハンドルを自動操作するレーンキープアシストアシストも標準装備
・渋滞時も運転支援をするトラフィックジャムアシストも搭載
・旧型よりもスムーズになった加速感
・安心感のあるメーターグラフィック
今回デビューを果たした新型モデルは、使い勝手の良い停車まで対応している全車速対応のクルーズコントロール(クルコン)を全グレードに標準装備。
渋滞中など低速域で自動ハンドル操舵を行ってくれるトラフィックジャムアシストも、全グレードに標準装備されており、高速道路の運転が格段に楽になりました。
また、加速感がスムーズになり、乗り心地が良くなっているのも好印象でした
もしこれからこの新型モデルの試乗に行かれる方は、使い勝手&乗り心地が良くなったクルーズコントロール(クルコン)もぜひとも試してみてくださいね。