新型ノートe-POWER(E13型)の荷室の注意点【フィット4より劣るところとは？】

2024年1月にマイナーチェンジをして新発売をした新型ノートe-POWERとホンダのフィット4は、どちらも車内の広さに定評のあるクルマです。

ただ、荷室・ラゲッジスペースの広さや使い勝手に関しては、競合車のひとつでもあるホンダのフィット4の方が良い感じが…。

今回デビューをはたした新型モデルとフィット4の荷室・ラゲッジスペースは、どのようなデザインをしているのでしょうか？また、なぜ新型ノートe-POWERの荷室・ラゲッジスペースの方が劣ると感じたのでしょうか？

この2台のモデルの荷室・ラゲッジスペースを比べてみて、新型ノートe-POWERの荷室の気になったところ、残念なところを包み隠さずお話します。

新型ノートe-POWERとフィット4の荷室【デザイン＆特徴をチェック】

2024年1月にマイナーチェンジをして新発売をした新型ノートe-POWERとホンダの人気コンパクトカーフィット4の荷室・ラゲッジスペースは、このようなデザインをしています。

■新型ノートe-POWERの荷室

■フィット4の荷室

また、それぞれの荷室・ラゲッジスペースは、次のような特徴＆魅力を備えていました。

開口部の広さが魅力の新型ノートe-POWER

2024年1月にマイナーチェンジをして新発売をした新型ノートe-POWERの荷室・ラゲッジスペースの特徴＆魅力のひとつは、開口部の広さです。

■新型ノートe-POWERの荷室開口部

上記の画像を見ていただければ分かると思いますが、今回デビューをはたした新型モデルの荷室開口部は、下端の部分が広く四角形のような形に…。

そのおかげもあり、家具や家電、キャンプ道具など横幅の広い荷物＆アイテムをスムーズに積み込むことができます。

また、今回デビューをはたした新型ノートe-POWERは、テールゲートを開けた際の張り出しが小さいため、後方のスペースが狭い駐車場でもラクに開閉することができるのも魅力のひとつなのかなと思いました。

使い勝手の良さが光るフィット4の荷室

一方、ホンダのフィット4に荷室開口部は下端部分が狭い楕円形のような形になっているため、大きい荷物の積み下ろしのしやすさいに関しては、新型ノートe-POWERの方が良いです。

■フィット4の荷室開口部

ただ、フィット4は、荷室・ラゲッジスペースの使い勝手が良くなるよう様々な工夫がほどこされています。

そのひとつが、コンビニフックです。

ホンダから発売されているフィット4は、荷室・ラゲッジスペースの左右の壁面にショッピングバッグを吊り下げることができるコンビニフックを備えています。

■フィット4のコンビニフック

また、ガソリン車とe:HEVでサイズは異なりますが、荷室・ラゲッジスペースのフロアの下に小さいアイテムを積み込むことができる床下収納(サブトランク)を備えています。

■フィット4の床下収納

荷室開口部の広さは新型ノートe-POWERに遠く及びませんが、荷室・ラゲッジスペースの使い勝手に関しては、ホンダのフィット4の方が良いように感じました。

新型ノートe-POWERの荷室の注意点【フィット4より劣るところとは？】

異なる特徴＆魅力を備えている新型ノートe-POWERとフィット4の荷室ですが、実際に比べてみると、新型ノートe-POWERの荷室の方が劣ると感じるところが多々ありました。

この2台のモデルの荷室・ラゲッジスペースを比べてみて、新型ノートe-POWERの方が劣ると感じたところは、どこだったのでしょうか？実際に向比べてみて、気になったところを包み隠さずお話します。

荷室サイズ

2024年1月にマイナーチェンジをして新発売をした新型ノートe-POWERの荷室・ラゲッジスペースで気になったのは、荷室のサイズです。

今回デビューをはたした新型モデルの荷室の横幅は最大部分で約1,025mm、高さは860mmとなっており、コンパクトカーの中でもトップクラスになっています。

■新型ノートe-POWERの荷室サイズ

ただ、通常時(=後部座席を使用した時)の荷室の奥行きに関しては、フィット4に遠く及びません。

■新型ノートとフィット4の荷室サイズ比較：通常時

新型ノートe-POWERは荷室・ラゲッジスペースが広いイメージがあるので、ちょっとコレは意外ですよね。

また、後部座席を収納した時の荷室・ラゲッジスペースの奥行きも、ホンダのフィット4に遠く及びません。

■新型ノートとフィット4の荷室サイズ比較：後席収納時

競合車・ライバル車のひとつでもあるフィット4に遠く及ばない荷室・ラゲッジスペースの奥行きの狭さは、新型ノートe-POWERの気になるところのひとつなのかなと思いました。

後部座席を収納した時の荷室の使いやすさ

また、後部座席を収納した時の荷室・ラゲッジスペースの使いやすさも、フィット4より劣ります。

2WD車のみなのですが、日産から発売されている新型ノートe-POWERは、後部座席を収納した際、高さ15cmくらいの大きな段差ができてしまうんですね。

■新型ノートの後部座席を収納した時の荷室

一方、フィット4は、荷室・ラゲッジスペースが若干手前さがりになってしまうものの、後部座席を収納した際に大きな段差はできないような作りに…。

■フラットになる後席収納時のフィット4の荷室

そのため、後部座席を収納した時の荷室・ラゲッジスペースの使い勝手は、フィット4の方が圧倒的に良いです。

新型ノートe-POWERの2WD車もディーラーオプションで用意されているラゲッジアンダーボックスを装着すれば、後部座席を収納した時の段差を解消することができます。

■新型ノートのラゲッジアンダーボックス

(引用：日産公式HP)

ただ、特別なアイテムを装着しなくても、フルフラットになるフィット4の荷室・ラゲッジスペースの方が使い勝手は良いように感じました。

積載性＆荷物の積み下ろしのしやすさ

また、積載性＆荷物の積み下ろしのしやすさも、フィット4より新型ノートe-POWERの方が劣ります。

先ほどもお話した通り、荷室・ラゲッジスペースの開口部は、日産から発売されている新型ノートe-POWERの方が広いです。

ただ、この新型モデルの2WD車は、荷室フロアの位置が開口部より一段低くなっているんですよね。

■段差がある新型ノートの荷室フロア

そのため、荷物をラゲッジスペースから降ろす際、重たい荷物でも一度持ち上げないといけないんですよね。

一方、ホンダのフィット4(FIT4)も、荷室フロアが開口部より少し引くなっているのですが、段差は新型ノートe-POWERより小さいです。

■開口部の段差が小さいフィット4の荷室

そのおかげもあり、重たい荷物の積み降ろは、ホンダのフィット4の方がしやすいです。

この重たい荷物の積み下ろしのしやすさいについても、新型ノートe-POWERの荷室・ラゲッジスペースの気になるところのひとつでした。

まとめ：広さ＆使い勝手で遠く及ばない新型ノートe-POWERの荷室

2024年1月にマイナーチェンジをしてして新発売をした新型ノートe-POWERと競合車のホンダのフィット4の荷室を比べてみたところ、次のようなところが劣っていると感じました。

■新型ノートの荷室がフィット4より劣っているところ

今回デビューをはたした新型ノートe-POWERとフィット4はどちらも車内の広さに定評のあるクルマですが、荷室・ラゲッジスペースの使い勝手に関しては、明らかにフィット4の方が良いです。

電気自動車のような走りや静寂性などフィット4にはない魅力＆メリットもありますが、ユーティリティ性＆使い勝手に関しては、遠く及ばないのかなと思ってしまいました。