2022年5月にデビューを果たしたホンダの新型ステップワゴン(STEP WGN)は、燃費性能に優れるハイブリッド車だけではなく、ガソリン車もエコカー減税対象車となっています。
ただ、この新型モデルは、ハイブリッド車とガソリン車で減税率に差があります。
そのため、この新型モデルのハイブリッド車とガソリン車の見積もりを比べてみると、税金だけでビックリするくらいの価格差が…。
今回デビューを果たした新型モデルのエコカー減税の減税率は、どれくらいなのでしょうか?また、クルマを購入する際、どれくらい税金がかかるのでしょうか?
新しく生まれ変わった新型ステップワゴン(STEP WGN)のエコカー減税の減税率、購入時にかかる税金をグレード別に紹介したいと思います。
目次
新型ステップワゴンの税金【種類とエコカー減税の減税率をチェック】
クルマを購入する際、自動車税と自動車重量税、環境性能割の3つの税金が課されるのですが、新型ステップワゴン(STEP WGN)に課される各税金の課税額や減税率は、次のようになっていました。
自動車税はガソリン車よりもハイブリッド車の方が高い
自動車税は、自動車を所有している人に対して課される税金なのですが、自動車の種類、用途、排気量などによって課税額は、変ってきます。
今回デビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)のガソリン車とハイブリッド車では、搭載しているエンジンの排気量が違うため、自動車税が異なるのですが、それぞれ次のようになっていました。
■新型ステップワゴンの自動車税:ガソリン車
■新型ステップワゴンの自動車税:ハイブリッド車
ガソリン車に搭載されているエンジンの総排気量は1496ccとなっているため、自動車税の”1L超~1.5L以下”の区分に該当し、課税額は30,500円。
一方、1993ccのエンジンを搭載しているハイブリッド車は、ガソリン車よりも一つ上の”1.5L超~2L以下”の区分になるります。
そのため、ハイブリッド車の自動車税は36,000円とガソリン車よりも5,500円ほど高くなっていました。
エコカー減税対象車のため自動車重量税は減税
自動車重量税は、その名の通り、自動車の車体重量に対して課される税金なのですが、新型ステップワゴン(STEP WGN)は、ガソリン車/ハイブリッド車どちらもエコカー減税対象車のため、自動車重量税は、減税されます。
■新型ステップワゴンの自動車重量税:ガソリン車
■新型ステップワゴンの自動車重量税:ハイブリッド車
この新型モデルのガソリン車は、エコカー減税の条件になっている2030年度燃費基準の60%達成車となっているため、全グレード、自動車重量税が25%減税されています。
一方、新型ステップワゴン(STEP WGN)のハイブリッド車は、2030年度燃費基準の90%達成車のため、自動車重量税は、全額免除されていました。
ガソリン車とハイブリッド車で違う環境性能割
環境性能割は、自動車取得税の代わりに2019年10月1日に導入されました。
この環境性能割の税率は、燃費性能などに応じて、自家車は、車両価格の他にオプション装備の価格を加えた”課税標準額”に0~3%課税されるのですが、今回デビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、次のようになっています。
■新型ステップワゴンの環境性能割:ガソリン車
■新型ステップワゴンの環境性能割:ハイブリッド車
今回デビューを果たした新型モデルのガソリン車は、2030年度燃費基準の60%以上達成車のため、環境性能割に対して2%課税されます。
一方、新型ステップワゴン(STEP WGN)のハイブリッド車は、2030年度燃費基準の90%達成車のため、環境性能割も非課税となっていました。
新型ステップワゴンの税金の実際の支払額はいくら?【見積もりをチェック】
先ほどからお話しているとおり、2022年5月にデビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、ガソリン車/ハイブリッド車どちらもエコカー減税対照のクルマとなっています。
ただ、ガソリン車が自動車重量税や環境性能割が減税されているのに対し、ハイブリッド車は免税されています。
そのため、税金の金額や乗り出し価格に大きな差が…。
今回デビューを果たした新型モデルのガソリン車とハイブリッド車は、税金の金額や乗り出し価格にどれくらいの差があったのでしょうか?
私がもらってきた見積もりを使って、新型ステップワゴン(STEP WGN)のガソリン車とハイブリッド車は、税金の金額や乗り出し価格にどれくらいの違いがあるのか?を、グレード別に紹介したいと思います。
エアーの税金&乗り出し価格の差をチェック
2022年5月にデビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)の下位モデルに位置をする”エアー”のガソリン車とハイブリッド車の税金は、それぞれこのようになっています。
■エアーのガソリン車とハイブリッドの税金の差
この新型モデルのハイブリッド車は、ガソリン車よりも自動車税は高くなっていますが、自動車重量税&環境性能割は免税となっているため、税金だけで8万円以上の差が…。
ちょっとこの差は大きいですよね。
そのおかげもあり、新型ステップワゴン(STEP WGN)のエアーのガソリン車とハイブリッド車の乗り出し価格の差は、約31万円となっており、車体本体価格の差の元を取りやすくなっていました。
■エアーのガソリン車とハイブリッド車の乗り出し価格の差
スパーダの税金&乗り出し価格の差をチェック
新型ステップワゴン(STEP WGN)の中間モデルに位置をするスパーダのガソリン車とハイブリッド車の税金は、このようになっています。
■スパーダのガソリン車とハイブリッド車の税金
スパーダ(SPADA)のハイブリッド車を購入する際にかかる税金は、下位モデルのエアー(AIR)と同様、自動車税の2万2800円のみ。
一方、ガソリン車のスパーダは、下位モデルのエアーよりも車体本体価格が高いこともあり、環境性能割がエアーよりも4000円ほど高くなっていました。
そのため、ハイブリッド車とガソリン車の税金の差は8万6600円と、エアーよりもさらに広がりました。
また、新型ステップワゴン(STEP WGN)のスパーダのガソリン車とハイブリッド車の乗り出し価格の差は約30万円となっており、エアーよりもさらに元を取りやすくなりました。
■スパーダの乗り出し価格を比較
プレミアムラインの税金&乗り出し価格の差をチェック
新型ステップワゴン(STEP WGN)の最上位モデルに位置をするプレミアムラインのガソリン車&ハイブリッド車の税金は、どのようになっているのでしょうか?
こちらが、プレミアムラインのガソリン車とハイブリッド車の税金です。
■プレミアムラインのガソリン車とハイブリッドの税金の差
今回デビューを果たした新型モデルの最上位モデル”プレミアムライン”のガソリン車は、環境性能割が高いこともあり、税金だけで17万7000円に…。
これは、かなり高いですよね。
そのおかげもあり、この2台のモデルの乗り出し価格を比較すると、17万5000円しか差がありません。
■プレミアムラインの乗り出し価格を比較
もし最上位モデルに位置をするプレミアムライン(PREMIUM LINE)の購入を検討しているのなら、ガソリン車よりもハイブリッド車の方がお得かもしれませんね。
まとめ:エコカー減税の減税額に差がある新型ステップワゴン
2022年5月にデビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)の購入時にかかる税金を確認してみたところ、このようになっていました。
■新型ステップワゴンの税金のまとめ
・ハイブリッド車は、自動車重量税&環境性能割100%免税
・ガソリン車とハイブリッド車の税金の差はグレードで異なる
・ガソリン車とハイブリッド車の価格差の元を取ることは可能
今回デビューを果たした新型モデルは、ハイブリッド車だけではなく、ガソリン車もエコカー減税対象車となっています。
ただ、ハイブリッド車は、自動車重量税&環境性能割が免税されているのに対し、ガソリン車は、税金だけで10万円~17万円くらいかかります。
なので、今回デビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、ガソリン車とハイブリッド車の乗り出し価格の差が小さく、ガソリン代などの維持費で十分に元をとることができますよ。