20220年5月にフルモデルチェンジをした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、メーカーオプションで8人乗り仕様を用意しています。
ディーラーさんの話によると、オプションで用意されている8人乗り仕様よりも標準仕様の7人乗り仕様の方が人気が圧倒的に高いようなのですが、8人乗り仕様には、7人乗り仕様にはない魅力&メリットが…。
今回デビューを果たした新型モデルの8人乗り仕様の内装・インテリアは、どのようなデザインをしているのでしょうか?また、8人乗り仕様の内装の欠点&デメリットは、何だったのでしょうか?
実際に見てきて気が付いた新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の内装の特徴や魅力、欠点を包み隠さずお話したいと思います。
目次
新型ステップワゴンの8人乗りの内装【7人乗りにはない魅力&メリットとは?】
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の内装・インテリアは、このようなデザインをしています。
■新型ステップワゴンの8人乗り仕様の内装
ダッシュボードのデザインや運転席周りの装備や機能に関しては、標準仕様の7人乗りと全く同じデザインに…。
ただ、この新型モデルの8人乗り仕様は、2列目に最大で3人乗車することができるベンチシートを用意していました。
■新型 ステップワゴンの8人乗り仕様のベンチシート
そんな新型モデルの8人乗り仕様の内装・インテリアの特徴や魅力を紹介したいと思います。
フルフラットモードにした時の快適性
2022年5月にデビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の内装・インテリアの最大の特徴&魅力は、フルフラットモードにした時の快適性&使い勝手の良さです。
この新型モデルは、2列目シートの座面と3列目シートの背もたれをくっつけて広いマット空間を作りだす”フルフラットモード”を用意しています。
■新型ステップワゴンのフルフラットモード
画像引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/
標準仕様の7人乗り仕様は、2列目に左右のシートが独立をしているキャプテンシートを採用していることもあり、フルフラットモードにした時に中央部分に大きな隙間ができてしまうんですよね。
■7人乗り仕様のフルフラットモード
2列目シートを中央に寄せることもできますが、そうすると横幅が狭くなってしまうんですよね。
また、7人乗り仕様の2列目シートは、両サイドにアームレストを備えていることもあり、また、シートサイドの張り出しが大きいこともありゴツゴツとした寝心地になってしまうと言う欠点も…。
■シートを中央に寄せた時の7人乗り仕様
一方、新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様は、2列目に3人乗車することができるベンチシートを標準装備していることもあり、フルフラットモードにした時に中央部分に大きな隙間ができません。
■8人乗り仕様のフルフラットモード
そのため、この新型モデルの8人乗り仕様は、このままの状態で大人2人&子供1人が横になることも可能です。
また、この新型モデルの8人乗り仕様は、フルフラットモードにした時の段差や凹凸感が7人乗り仕様よりも少なく、快適に過ごすことができるのも魅力の一つですよ。
横移動&乗降のしやすさ
また、左右のウォークスルー&移動のしやすさも、新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の魅力&特徴の一つです。
左右のシートが独立していて、シートの間に溝(隙間)があるキャプテンシートを採用している7人乗り仕様の場合、左右に移動をする際、一度腰を浮かせないといけません。
一方、ベンチシートを採用しているこの新型モデルの8人乗り仕様では、左右に移動をする際、座った姿勢のまま移動をすることができちゃいます。
また、8人乗り仕様に採用されているベンチシートは、キャプテンシートよりもサイドサポートが控えめになっています
そのため、7人乗り仕様よりもスムーズに乗り降りをすることができるのも、新型ステップワゴン(STEP WGN)のベンチシートの良いところの一つなのかなと思いました。
誰でもゆったりと座れる座り心地の良さ
また、ゆったりとリラックスして座ることができるのも、2列目にベンチシートを採用している8人乗り仕様の魅力の一つです。
「えっ!?隣の人との距離が十分に確保されているリラックスできるんじゃないの?」と、お思いの方もいるかと思います。
プライベート感&特別感という点では、20cm弱のスペースを確保していて、ロングスライド機能を備えているキャプテンシートの方が優れています。
ただ、この新型ステップワゴン(STEP WGN)の7人乗り仕様に採用されているキャプテンシートは、車内のサイズの影響もあり、シートの横幅が少し狭めなんですよね。
そのため、少し恰幅(かっぷく)の良い方が座ると、窮屈に感じる可能性も…。
一方、2列目シートにベンチシートを採用している新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人仕様では、このような心配はありません。
どのような体型の方が座っても、快適に過ごすことができます。
また、2列目にベンチシートを採用している8人乗り仕様は、自分のすぐ隣に荷物を置いておくことができるのも好印象でした。
新型ステップワゴンの8人乗りの内装【7人乗りより劣る欠点&デメリットとは?】
2列目にキャプテンシートを採用している7人乗り仕様にはない魅力&メリットを備えている新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の内装・インテリアですが、欠点&デメリットもあります。
この新型モデルの8人乗り仕様の欠点&デメリットは、何なのでしょうか?私が試乗をして、気になったことを包み隠さずお話します。
2列目シートから3列目シートへのウォークスルー性
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の欠点&デメリットの一つは、2列目シートから3列目シートへのウォークスルー性です。
この新型モデルの7人乗り仕様は、2列目に採用されているキャプテンシートの間を通って直接3列目シートへアクセスをすることができるようになっています。
一方、2列目にベンチシートを採用しているベンチシートでは、2列目シートから3列目シートへ直接アクセスをすることができません。
そのため、フロントシートや2列目シートから3列目シートへアクセスをする際は、一度クルマから降りて、3列目シートへの通り道を作る必要があります。
ちょっとこれは面倒ですよね。特に雨の降っている日は…。
この3列目シートへのアクセスのしにくさは、2列目にベンチシートを採用している8人乗り仕様の欠点&デメリットの一つなのかなと思いました。
2列目シートの足元空間の広さ
また、2列目シートの足元空間(ニークリアランス)の広さも、新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の欠点&デメリットの一つです。
この新型モデルの7人乗り仕様は、最大で865mmに達するロングスライド機能を備えているんですよね。
そのため、一番後ろまでスライドすると、足を伸ばして座ることができるくらい広々とした足元空間(ニークリアランス)にすることができます。
また、シート後方にスライドすれば、足を組んで座ることもできちゃいます。
一方、新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の2列目シートの最大のスライド幅は〇〇cmとなっています。
2列目シートを一番後ろまでスライドすれば、足回りに窮屈さはを感じることはないのですが、7人乗り仕様のように足を伸ばして座ることはできません。
■8人乗り仕様の2列目の足元空間の広さ
また、フロントシートの位置によっては、足を組んで座ろうとすると、シートバックに足が触れてしまいます。
この7人乗り仕様よりも制限のある2列目シートの足元空間(ニークリアランス)も、新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の欠点&デメリットの一つなのかなと思いました。
シートアレンジのバリエーションの少なさ
また、シートアレンジのバリエーションの多さも、新型ステップワゴン(STEP WGN)の7人乗り仕様よりも劣るところの一つです。
2列目に左右が独立しているキャプテンシートを採用しているだけではなく、ロングスライド機能を備えている7人乗り仕様は、乗車人数や目的に応じて、自由自在に車内の空間をアレンジすることができます。
例えば、シートをたがいちがいにして、自分だけのプライベートな空間と時間を楽しむこともできます。
画像引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/
また、2列目シートの助手席側だけを前方にスライドして、運転席から子供の面倒が見れるようにすることも可能です。
画像引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/
新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様に採用されている2列目ベンチシートも、左右別々にスライドできる6対4分割方式になっています。
ただ、8人乗り仕様の2列目ベンチシートは、スライドできる量がかぎられているため、7人乗りのような自由自在のシートアレンジを楽しむことができません。
なので、車内空間の有効活用と言う点では、8人乗り仕様より7人乗り仕様の方がワンランクもツーランクも上かもしれませんね。
荷室・ラゲッジスペースの使い勝手
また、新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様は、7人乗り仕様よりも荷室・ラゲッジスペースの使い勝手も劣ります。
ロングスライドを採用している7人乗り仕様の方が荷物の大きさや乗車人数に応じて、細やかなアレンジができるのですが、特に違いを感じたのは、長尺物の積み込みです。
2列目にキャプテンシートを採用している7人乗り仕様では、シートの間に隙間があるため、2列目シートを使用した状態でも、釣り竿やスキー板のような長尺物も楽に積み込むことができるんですよね。
一方、2列目にベンチシートを採用している8人乗り仕様では、シートの間に隙間がないため、2列目シートを使用した状態では、長尺物を積み込むことができません。
なので、釣りなどのアウトドアに行く機会が多い方は、長尺物を積み込みにくい8人乗り仕様よりも7人乗り仕様の方が良いかもしれませんね。
まとめ:7人乗りとは違う魅力がある新型ステップワゴンの8人乗り仕様の内装
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様の内装・インテリアは、このような魅力やメリット、欠点がありました。
■新型ステップワゴンの8人乗り仕様のメリット
・スムーズに横移動と乗り降りのしやすさ
・誰でも快適に過ごせる居心地の良さ
■新型ステップワゴンの8人乗り仕様のデメリット
・足元空間(ニークリアランス)の広さ
・シートアレンジのバリエーションの多さ
・長尺物の積み込みやすさ
シートアレンジのバリエーションや2列目シートの足元空間の広さなど、新型ステップワゴン(STEP WGN)の8人乗り仕様は、標準仕様の7人乗り仕様には及ばないところもあります。
ただ、2列目シートに座った時に荷物を自分の隣に気軽に置いておけるなど、この新型モデルの8人乗り仕様には、7人乗り仕様にはない魅力やメリットが…。
2列目にベンチシートを採用している8人乗り仕様は、車中泊をする方や子供がたくさんいる方向けのモデルといったイメージがありますが、普段使いの方にも良いかもしれませんね。