2022年5月にデビューを果たしたスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)は、街中で映えるアーバンスタイルのSUVなので、乗り降りがしやすそうに感じます。
ただ、実際にこの新型モデルの乗降性を確かめてみると、色々と気になるところが…。
今回デビューを果たした新型モデルのドア開口部の地上からの高さ&広さは、どのような感じになっていたのでしょうか?また、実際に試乗をして、乗降性&乗り降りのしやすさで気になったことは、何なのでしょうか?
実写画像を使って、スバル初の電気自動車新型ソルテラ(SOLTERRA)の乗降性・乗り降りのしやすさを徹底解説します。
目次
新型ソルテラのフロントドアの乗降性をチェック
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ソルテラ(SOLTERRA)のフロントドアの開口部は、このようなデザイン&広さをしています。
■新型ソルテラのフロントドアの開口部
オーバーラップタイプのドアパネルを採用
今回デビューを果たした新型モデルは、ドアを閉じた際、ドアパネルがサイドシルの下部まですべてカバーをしてくれるオーバーラップタイプを採用。
■オーバーラップ タイプのドアパネル
オーバーラップタイプのドアパネルは、雨の日にスカートやズボンの裾(すそ)がサイドシルに触れても濡れないのが良いんですよね。
このように洋服が汚れることなく乗り降りできるよう工夫がほどこされているのは、競合車・ライバル車にはないこの新型モデルの良いところの一つなのかなと思いました。
ドアの開閉角度も十分
また、2022年5月にデビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)で良いと思ったのが、フロントドアの開く角度です。
クルマによって、ドアの開く角度はまちまちなのですが、この新型モデルは、90度近くまで開くことができます。
そのため、この新型モデルは、乗り降りをする際、足の運びがスムーズに行えます。また、助手席にスーパーの買い物袋などちょっとしたアイテムや荷物を置くときも便利です。
乗り降りや荷物の出し入れがしやすいこのガバっと開くフロントドアも、今回デビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)の良いところの一つなのかなと思いました。
フロントシートの乗降性はイマイチ
このようにドア開口部は十分に広いスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)ですが、実際の乗り降りをしてみると、競合車・ライバル車よりも劣るような感じが…。
私がまず初めに気になったのは、ステップ高(地上からフロアの下端までの高さ)です。
今回デビューを果たした新型モデルはフロア下にバッテリーを積み込んでいることもあり、ステップ高が470mmとなっており、競合車・ライバル車よりも少し高めになっているんですよね。
■競合車よりも高い新型ソルテラのステップ高
ちなみに、競合車・ライバル車の一つでもあるスバルのフォレスター(Forester)のステップ高は440mmとなっており、新型ソルテラ(SOLTERRA)の方が30mmも高くなっているんですよね。
■フォレスターのフロントドアの開口部
このように聞くと、いかにこの新型モデルのステップ高が高いかわかりますよね。
そのため、この新型モデルのフロントシートに乗り込む際は、競合車・ライバル車よりも足を高く上げる感じが強いです。
この新型モデルのフロアの高さは、数日乗れば慣れるレベルですが、足腰に不安のある年配の方は、少し気になるのかなと思いました。
また、今回デビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)のフロントドアのまわりには、乗り降りをする際、体を支えてくれるアシストグリップの用意がないのも残念でした。
シートの高さは標準的
競合車・ライバル車よりもフロアが高いスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)ですが、フロントシートの高さは、どうだったのでしょうか?
この新型モデルのフロントシートの高さを計測してみたところ、次のようになっていました。
この新型モデルのフロントシートのシート高は約620cmとなっており、ミドルクラスSUVの中で標準的な高さに…。
ちなみに、同じスバルから発売されているフォレスター(Forester)のフロントシートのシート高は650mmとなっており、新型ソルテラ(SOLTERRA)よりも30mmほど高くなっています。
そのため、この新型モデルは、フォレスター(Forester)よりもアイポイントは低めです。
ただ、シートの高さが低い分、クルマから降りる際、ジャンプして飛び降りるような感じがなく、足を伸ばすだけで自然と地面に足が着くのが好印象でした。
新型ソルテラの後部座席の乗降性をチェック
一方、新型ソルテラ(SOLTERRA)の後部座席の乗降性・乗り降りのしやすさは、どうだったのでしょうか?
こちらが、この新型モデルの後部座席のドアを開けた時の様子です。
■新型ソルテラの後部座席のドア開口部
競合車よりも後部座席のドア開口部は広め
今回デビューを果たした新型モデルは、競合車・ライバル車よりもホイールベースが広いため、後部座席のドア開口部も広くなっています。
特に足回りの広さは、競合車・ライバル車にはない魅力の一つです。
理想を言えば、あと5度くらい後部座席のドアが開いてくれればよかったのですが、このことを差し引いたとしても、十分に満足できる広さを確保していました。
後部座席のドア開口部のステップ高は高め
十分に広いドア開口部を確保しているスバルの新型ソルテラですが、フロントシート同様、ステップ高(地上からドア開口部の下端までの高さ)は、高めに設定されていました。
この新型モデルの後部座席のステップ高は約490mmとなっており、競合車の一つでもあるフォレスター(Forester)よりも約20mmほど高くなっています。
そのため、フロントシートと同様、乗り降りをする際、足を高く上げる感じはあります。
ただ、先ほども申し上げた通り、この新型モデルの後部座席のドア開口部は広めなので、足は少し高く上げる必要はあるものの、乗り降りのしにくさや窮屈さは感じませんでした。
後部座席のシート高は前席より40mm高い
また、今回デビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)の後部座席のシート高(着座位置)の高さを確認したところ、次のようになっていました。
今回デビューを果たした新型モデルの後部座席のシート高は、フロントシートよりも約40mm高い660mmに設定。
ただ、フロントシート同様、体を外に向けて足を伸ばすだけで、自然に地面が足が着く高さになっているので、クルマから降りるのが非常に楽です。
また、この新型モデルの後部座席は、フロントシートよりも40mmほど高いおかげで、後部座席からの前方の見晴らしが良く、窮屈感や圧迫感を感じないのも好印象でした。
まとめ:フロアの高さが気になる新型ソルテラ
2022年5月にデビューを果たしたスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)の乗降性・乗り降りのしやすさを確認したところ、このようになっていました。
■新型ソルテラの乗降性のまとめ
・フロントシートのステップ高は約470mm
・後部座席のステップ高は約490mm
・乗り降りをする際、少し足を高く上げる必要がある
今回デビューを果たした新型モデルのステップ高や約470mm、後部座席のステップ高は約470mmと、競合車よりも高めになっています。
そのため、乗り降りをする際は、競合車・ライバル車よりも足を高く上げる必要があります。
この新型モデルの乗り降りする感じは、競合車・ライバル車と若干異なるので、これから新型ソルテラ(SOLTERRA)の試乗に行かれる方は、乗り降りのしやすさもチェックしてみてくださいね。