2022年5月にデビューを果たしたスバル初の電気自動車新型ソルテラ(SOLTERRA)の魅力の一つは、優れた燃費性能(電費性能)です。
そのため、毎月のライニングコスト(電気代)は、競合車・ライバル車よりも抑えることができます。
ただ、この新型モデルの燃費性能はグレードによって大きく異なるので、注意が必要です。
そんな新型モデルの燃費(電費)は、どれくらいなのでしょうか？また、競合車・ライバル車と比較すると、燃費性能にどれくらい違いがあるのでしょうか？
スバルからデビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)の燃費性能を確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型ソルテラの燃費性能をチェック【グレード間の違いは？】
2022年5月にデビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)の各グレードの燃費性能は、次のようになっています。
■新型ソルテラのWLTC燃費モード
新型ソルテラの燃費性能は126Wh/㎞～
ガソリンを燃料に使用しない電気自動車では、1km走行するのにどれくらいの電力を消費するのかを表す交流電力量消費率(Wh/km)で燃費性能を表します。
電気自動車の場合、数値が少なければ少ないほど燃費性能が良いということが判断できるのですが、この新型モデルの中で燃費性能が一番良いのは、1㎞走行するのに126ワットの電力を消費するET-SSグレードのFWD仕様です。
逆に燃費性能が一番悪いのは、車体重量が重たい最上位モデルのET-HSグレードで、燃費性能は、ET-SSグレードのFWD仕様よりも22ワットほど電量消費量が多い148Wh/kmとなっていました。
新型ソルテラの燃費の良さはヤリスに匹敵
今回デビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)の燃費性能は、126Wh/㎞～148Wh/kmですが、この数値だけを見ても燃費が良いかどうか、ちょっと分からないですよね。
そこで、この新型モデルは、1㎞あたりどれくらいの電気代で走行することができるのか計算をしてみました。
ちなみに、電気料金は、全国平均となる1kWhあたり27円で計算をしています。
■新型ソルテラの1kmあたりの電気代
今回デビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)の1km走行するのに必要な電気代は、3.4円～4.0円となっています。
ちなみに、2022年現在、一番燃費が良いのは、トヨタから発売されているヤリス(Yaris)のHYBRID Xグレードです。
■燃費性能に優れるトヨタのヤリス
ただ、このヤリスのハイブリッドXグレードの1㎞あたりのガソリン代は約4.2円なので、新型ソルテラ(SOLTERRA)の方が若干ですが優れています。
ミドルクラスサイズのSUVでありながら、コンパクトカーのヤリス(Yaris)に匹敵をする燃料代の安さを誇っているのは、この新型モデルの魅力＆メリットの一つなのかもしれませんね。
新型ソルテラの燃費性能は良い？【競合車と比較】
燃費性能に優れるスバル初の電気自動車新型ソルテラ(SOLTERRA)ですが、競合車・ライバル車と比べると、この新型モデルの燃費性能は、どうだったのでしょうか？
この新型モデルと同クラスの人気車種の燃費性能を比べてみました。(※パワートレインは、日産のアリアを除いてすべて4WD車となっています。)
■新型ソルテラと競合車の燃費比較
やはり電気自動車とガソリン車/ハイブリッド車では、燃費を表す単位が異なるので、このように並べてみても燃費性能が良いかどうかわからないですね。
そこで、先ほどと同じように、各車種の1kmあたりの燃料代(ガソリン代/電気代)を計算して比べてみることにしましょう。
ちなみに、電気代は1kWhあたり27円、ガソリン代は1リットルあたり150円で計算をしています。
■新型ソルテラと競合車の燃費＆燃費代比較
新型ソルテラの燃料代はハリアーの半分
代表的なミドルクラスSUVのガソリン車/ハイブリッド車の中で一番燃費性能が優れており、1kmあたりのガソリン代を安く済ますことができるのは、トヨタから発売されているプレミアムSUVのハリアー(Harrier)です。
■燃費性能に優れるトヨタのハリアー
ただ、ミドルクラスSUVの中で特に燃費性能に優れているハリアー(Harrier)でも、スバルからデビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)よりも1kmあたりの燃料代は2円以上も高くなっています。
なので、毎月1000km乗ったとすると、燃料代だけで2000円以上の差が…。
また、燃費性能があまり良くない日産のエクストレイル(X-TRAIL)やマツダのCX-5などと比べると、燃料代だけで倍以上に差が生じます。
このように見比べると、電気自動車の新型ソルテラ(SOLTERRA)の燃費性能がいかに良いかがわかりますよね。
ただ、この新型モデルとハリアーやフォレスターと比べると、車体本体価格＆乗り出し価格に差があるため、燃料代(電気代/ガソリン代)で元を取ることは難しいので、ご注意を…。
アリアと比べても燃費性能は優れている
また、新型ソルテラ(SOLTERRA)の燃費性能で驚いたのは、同じ電気自動車の日産アリア(ARIYA)と比べた時です。
■日産の電気自動車アリア(ARIYA)
この新型モデルの最上位グレード”ET-HS”グレードは4WD車にも関わらず、燃費性能は148Wh/kmとなっており、2輪駆動のアリア(ARIYA)のB6グレードよりも18ワットも良くなっていたんですよね。
ちなみに、ガソリン代に換算すると、1kmあたり0.5円の差が…。
なので、毎月1000㎞運転したとすると、新型ソルテラ(SOLTERRA)の方が毎月500円電気代を節約できることになります。また、1年間で計算すると、電気代だけで6000円の差が…。
ちょっとこの差は大きいですよね。
しかも、新型ソルテラ(SOLTERRA)のET-HSグレードはXモードやパドルシフトなど搭載していることもあり、アリア(ARIYA)よりも悪路の走破性やカーブを曲がった時の安定性に優れています。
■新型ソルテラのXモード スイッチ
今回デビューを果たしたスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)は、日産のアリア(ARIYA)よりも乗り出し価格が高めですが、毎月の維持費を安く抑えたい方だけではなく、走りにこだわりたい方にもピッタリなクルマに仕上がっていますよ。
まとめ：競合車よりも燃費性能に優れている新型ソルテラ
2022年5月にデビューを果たしたスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)と競合車・ライバル車の燃費性能を比較してみたところ、次のようになっていました。
■新型ソルテラの燃費性能のまとめ
・一番燃費が良いのはET-SSグレードのFWD仕様
・新型ソルテラは競合車よりも燃費性能は良好
・日産のアリアより燃費性能は優れる
今回デビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)の燃費性能は126Wh/㎞～148Wh/kmとなっており、燃料代で比較すると、競合車・ライバル車よりもこの新型モデルの方が圧倒的に優れています。
また、日産から発売されたクロスオーバーEV(電気自動車)のアリア(ARIYA)より燃費性能が優れているのも好印象でした。