2022年5月にデビューを果たしたスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)の欠点の一つは、車体本体価格&乗り出し価格の高さです。
ただ、毎月の燃料代(電気代)に関しては、フォレスター(Forester)など競合車・ライバル車よりも圧倒的に安いんですよね。
そこで今回デビューを果たした新型ソルテラとフォレスターは、どちらの方がお得なのでしょうか?また、元を取るには、どれくらいの走行距離を走る必要があるのでしょうか?
この2台のモデルは、どちらの方がお得感があるのか計算をしてみました。
目次
新型ソルテラの乗り出し価格と毎月の電気代はいくら?
2022年5月にデビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)の外装・エクステリアは、このようなデザインをしています。
■新型ソルテラの外装
両サイドの充電口にEV車専用エンブレムを装着するなど、他のスバル車とはひと味違うデザインになっているこの新型モデルですが、私がもらった見積もりの乗り出し価格を確認したところ、このようになっていました。
■新型ソルテラの乗り出し価格
グレード:ET-HSグレード
新型ソルテラの乗り出し価格は約760万円
今回私がもらった新型ソルテラ(SOLTERRA)の最上位モデル”ET-HSグレード”の見積もりの乗り出し価格は、約760万円。
今回の見積もりを作ってもらうにあたり、ボディカラーは有料色のプラチナホワイトパールマイカ×ブラックのツートンカラーを選びました。
■新型ソルテラのホワイト×ブラックのツートンカラー
また、メーカーオプションで開放感のある車内空間にしてくれるサンルーフやSUVらしさを強調するルーフレールも装着しました。
■新型ソルテラのサンルーフ
とは言え、ミドルクラスのSUVで760万円と言う乗り出し価格は、少し高すぎだなと思ってしまいました。
新型ソルテラの1kmあたりの電気代は4.0円
また、2022年5月にデビューを果たしたスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)は電気自動車なので、電気のチカラでモーターを駆動して走行するのですが、走行に必要な電気代を確認したところ、次のようになっていました。
ちなみに、電気代は、全国平均となる1kWhあたり27円で計算しています。
■新型ソルテラの電気代
この新型モデルの走行にかかる電気代はグレードによって若干異なるのですが、最上位モデルに位置をする1kmあたり約4.0円となっています。
なので、毎月500km運転したとしても、約2000円です。
このように考えると、電気自動車(EV車)は、ガソリン車やハイブリッド車と比べて、かなり安いですよね。
航続可能距離の短さなど欠点&デメリットもありますが、毎月のランニングコスト(電気代)の安さは、電気自動車(EV車)の良いところなのかなと思いました。
また、電気自動車の場合、自宅で充電をすることができるので、ガソリンスタンドまで給油しにいかなくて良いのも魅力の一つですよ。
フォレスターの乗り出し価格と毎月のガソリン代はいくら?
一方、同じスバルから発売されているミドルクラスSUV”フォレスター(Forester)”の外装・エクステリアは、このようなデザインをしています。
■フォレスターの外装・エクステリア
グレード:アドバンス
使い勝手の良い車内空間と悪路走破性が魅力のフォレスター(Forester)ですが、私がもらった見積もりの乗り出し価格は、次のようになっていました。
■新型フォレスターの乗り出し価格
グレード:アドバンス
フォレスターの乗り出し価格は約400万円
今回デビューを果たしたフォレスター(Forester)の”アドバンス”の乗り出し価格は、約400万円。
このアドバンス(Advance)は、ハイブリッド仕様と言うこともあり、フォレスター(Forester)の中では比較的車体本体価格&乗り出し価格が高いグレードなんですよね。
ただ、電気自動車の新型ソルテラ(SOLTERRA)と比べると、フォレスター(Forester)は、だいぶお手頃だなと思ってしまいました。
フォレスターの1㎞あたりのガソリン代は約11円
また、スバルの代名詞である水平対向エンジンに独自のハイブリッドシステムを搭載したフォレスター(Forester)のアドバンスのガソリン代を確認してみたところ、次のようになっていました。
ちなみに、ガソリン代は、150円で計算をしています。
■フォレスターのガソリン代
フォレスター(Forester)のアドバンスのガソリン代は1kmあたり約10.7円となっており、毎月500km運転したとすると、ガソリン代だけで5000円以上もかかります。
アドバンスに搭載されているハイブリッド システム”e-BOXER(イーボクサー)は、ホンダなどが採用している”e:HEV”とは違いエンジン駆動がメインで、モーターはエンジンのサポート役です。
そのため、フォレスター(Forester)のアドバンスの燃費性能はWLTCモードで14.0km/Lと、競合車のハイブリッド車よりも劣ります。
ただ、それにしても、電気自動車の新型ソルテラ(SOLTERRA)と比べると、毎月かかるランニングコスト(ガソリン代)は、少し高すぎるなと感じてしまいました。
新型ソルテラはお得?【フォレスターとの元を取るのに必要な走行距離は?】
車体本体価格&毎月の燃料代(電気代/ガソリン代)が大きく異なる新型ソルテラ(SOLTERRA)ですが、大きな乗り出し価格の差を毎月の燃料費で元を取ることができるのでしょうか?
どれくらい走れば新型ソルテラ(SOLTERRA)とフォレスター(Forester)の元を取ることができるのか計算をしてみたので、紹介したいと思います。
乗り出し価格の差は約350万円
毎月の燃料代で元を取ることができるかを計算するために、まずは新型ソルテラ(SOLTERRA)とフォレスター(Forester)の乗り出し価格の差を確認してみることにしましょう。
スバルからデビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)とフォレスター(Forester)の乗り出し価格の差を比べてみたところ、次のようになっていました。
■新型ソルテラとフォレスターの乗り出し価格比較
この2台のモデルの乗り出し価格の差は約350万円。
機能や装備の差などはありますが、このように比較してみると、電気自動車の新型ソルテラ(SOLTERRA)の車体本体価格&乗り出し価格の高さは、余計に際立っていました。
燃料代の差は1㎞あたり約7円
一方、新型ソルテラ(SOLTERRA)とフォレスター(Forester)の燃料代を比較してみたところ、次のようになっていました。
■新型ソルテラとフォレスターの燃料代比較
乗り出し価格は、フォレスターよりも350万円ほど高くなっていた電気自動車の新型ソルテラ(SOLTERRA)ですが、毎月の燃料代は、フォレスターの半分以下に…。
初期投資が高い電気自動車ですが、毎月かかるランニングコストを抑えることができるのは、新型ソルテラ(SOLTERRA)など電気自動車の良いところですね。
乗り出し価格の差を燃料代で元を取るのは難しい
フォレスター(Forester)の半分以下のランニングコスト(燃料代)で毎月運転をすることができるスバルの新型ソルテラ(SOLTERRA)ですが、元を取るには、どれくらいの走行距離が必要なのでしょうか?
新型ソルテラ(SOLTERRA)とフォレスター(Forester)の乗り出し価格の差を埋めるのに必要な走行距離を確認してみたところ、次のようになっていました。
この2台の乗り出し価格の差”約350万円”の差を埋めるのに必要な走行距離は、約53万kmと言う結果に…。
電気自動車の新型ソルテラ(SOLTERRA)は燃料代が安いので、「もしかしたら毎月の燃料費で元を取ることは、できるかも!?」と期待していただけに、この結果は、かなり残念です。
電気料金の夜間割などを利用すれば、この2台のモデルの差はだいぶ縮まると思いますが、燃料代などでこの2台のモデルの乗り出し価格の差の元を取ろうと思うのは、あまり現実的ではないかもしれませんね。
また、コストパフォーマンス(コスパ)重視でクルマの購入をするのなら、現時点では、電気自動車を購入するよりもガソリン車やハイブリッド車を購入した方が良いかもしれませんね。
新型ソルテラが500万円なら元を取ることも可能
ちなみに、もし新型ソルテラ(SOLTERRA)の車体本体価格に諸経費などを加えた乗り出し価格が500万円だったら、約14万kmの走行でフォレスター(Forester)との価格差の元を取ることができます。
14万キロメートルと聞くと、一気に現実味が増します。
現在、電気自動車は、ガソリン車やハイブリッド車よりも車体本体価格が圧倒的に高いですが、これから電気自動車がどんどん普及していって、手が届きやすいお値段になってくれるとよいですね。
まとめ:あまりお得感はない電気自動車の新型ソルテラ
2022年5月にデビュー新型ソルテラ(SOLTERRA)と競合車の一つでもあるフォレスター(Forester)のどちらの方がお得なのか?また、元を取るには、どれくらいの走行距離が必要なのか計算をしてみたところ、次のようになっていました。
■新型ソルテラで元を取れるのか?のまとめ
・新型ソルテラの燃料費は、フォレスターの半分以下
・乗り出し価格の元を取るには52万km以上必要
今回デビューを果たした新型ソルテラ(SOLTERRA)とフォレスター(Forester)の乗り出し価格の差を燃料代で埋めるには52万km以上必要となり、燃料代で元を取るのは、かなり難しいという結果に…。
ガソリンスタンドに行く手間が省けることや、災害時に給電システムとして使用できることなど、電気自動車には、ガソリン車やハイブリッド車にはないメリットもあります。
ただ、コストパフォーマンス(コスパ)を考えると、現時点では、電気自動車よりもガソリン車やハイブリッド車の方がお得感があるように感じました。