2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、旧型モデルよりも安全装備が充実しており、より安心安全なクルマに進化を遂げました。
ただ、競合車・ライバル車の一つでもあるトヨタのボクシー/ノアと比べると、自動ブレーキなどの性能が少し劣る感じが…。
競合車の一つでもあるトヨタのヴォクシー/ノアの安全装備よりも劣ると感じたところは、どこなのでしょうか?
私が新型ステップワゴン(STEP WGN)を実際に試乗をして気になった安全装備の欠点&デメリットを包み隠さず紹介したいと思います。
目次
自動ブレーキの検知能力【新型ステップワゴンの安全装備の欠点1】
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)の安全装備で気になったのは、自動ブレーキの検知能力です。
日中の安全性は競合車に劣らない
今回デビューを果たした新型モデルは、旧型モデルよりも単眼カメラの検知能力が高くなったことにより、日中の自動ブレーキの検知能力は、競合車・ライバル車に負けていません。
例えば、自転車への対応。
旧型モデルの自動ブレーキは、自転車を検知することはできませんでしたが、今回デビューを果たした新型モデルは、横断する自転車や右左折をする際、前方から接近してくる自転車を検知できるようになりました。
また、新しく生まれ変わった新型ステップワゴン(STEP WGN)は、自転車だけではなく、前走する自動二輪車(バイク)も検知できるようになりました。
そのおかげもあり、日中の自動ブレーキに関しては、ヴォクシー/ノアに勝るとも劣らない検知性能を備えています。
競合車より劣る夜間の自動ブレーキの検知能力
ただ、新型ステップワゴン(STEP WGN)の夜間の自動ブレーキの性能は、トヨタのヴォクシー/ノアよりも少し劣ります。
今回デビューを果たした新型モデルは、自動車だけではなく、街灯のない道での夜間の歩行者も検知できるようになっています。
ただ、今回デビューを果たした新型モデルの自動ブレーキは、夜間の自転車を検知することができないんですよね。
一方、競合車・ライバル車の一つでもあるトヨタのヴォクシー/ノアは、新型ステップワゴン(STEP WGN)と違い、夜間の自動車&歩行者だけではなく、自転車も検知できるようになっているんですよね。
なので、夜間の自動ブレーキの性能&検知能力に関しては、新型ステップワゴン(STEP WGN)が競合車よりも若干劣るのかなと感じてしまいました。
左右から接近する車の検知能力【新型ステップワゴンの安全装備の欠点2】
また、見通しの悪い交差点で左右から接近してくる検知能力も、新型ステップワゴン(STEP WGN)は、競合車・ライバル車よりも劣ります。
ヴォクシーは出会い頭の事故を防ぐ安全装備を搭載
競合車・ライバル車の一つでもあるトヨタのヴォクシー/ノアは、見通しの悪い交差点に進入する時に左右から接近する車両を検知する”フロントクロストラフィックアラート(FCTA)”が搭載されているんですよね。
そのため、目視では左右から接近してくるクルマがいるかどうかわかりにくい交差点でも、安心して運転をすることができます。
一方、新型ステップワゴン(STEP WGN)は、目視では確認することができない前方視界をサポートするアイテムとして、前後左右360度確認することができるマルチビューカメラシステムを用意しています。
■マルチビューカメラシステムの前方視界のアングル
なので、見通しの悪い交差点などでも、マルチビューカメラシステムを使用すれば、クルマの接近を確認することができます。
ただ、トヨタのヴォクシー/ノアのように左右から接近をしてくるクルマを検知して、お知らせしてくれる機能の用意はありません。
そのため、この見通しの悪い交差点の運転のしやすさも、競合車・ライバル車よりも少し劣るように感じました。
駐車場からのバックの出庫も注意が必要
また、2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、駐車場からのバックの出庫をする際の安全性も競合車よりも劣ります。
安全装備が充実しているトヨタのヴォクシー/ノアは、バックで出庫をする際、左右後方から接近してくるクルマを検知してお知らせをしてくれる”パーキングサポートブレーキ”が用意されています。
一方、新型ステップワゴン(STEP WGN)には、このようにバックでの出庫をサポートする安全装備は備わっていません。
3列目シートを床下に収納するこの新型モデルの後方視界は、競合車・ライバル車よりも優れていますが、バックでの出庫をサポートする機能が備わっていないのは、少々残念でした。
クルーズコントロールの使い勝手【新型ステップワゴンの安全装備の欠点3】
また、新型ステップワゴン(STEP WGN)に用意されている安全装備で、競合車・ライバル車の一つでもあるトヨタのヴォクシー/ノアよりも劣ると感じたのが、クルーズコントロールの使い勝手です。
新型ステップワゴンのクルコンは渋滞時の運転支援機能付き
今回デビューを果たした新型モデルのクルーズコントロール(クルコン)と車線の中央走行をサポートしてくれるレーンキープアシスト機能(LKAS)は、時速0km/hから対応するように進化を遂げました。
■新型ステップワゴンのクルコンのスイッチ
そのため、クルコン&レーンキープアシスト機能(LKAS)を使用して、自動ドライブをしている際、渋滞などで前走者が停車をしても、自分のクルマも自動的に停車をしてくれます。
また、この新型モデルは、渋滞運転支援機能の”トラフィックジャムアシスト”を標準装備しているため、時速0km/h~65km/hくらいでノロノロと運転しているときも、ハンドルに手を触れているだけで、自動ドライブをしてくれます。
なので、高速道路を運転している時の快適性は、旧型モデルよりも格段に良くなりました。
ヴォクシーの渋滞時の運転支援機能は手放し運転が可能
一方、新型ステップワゴン(STEP WGN)の競合車・ライバル車の一つでもあるトヨタのヴォクシー/ノアのクルーズコントロールにも、低速域で自動運転をしてくれる渋滞時の運転支援機能が搭載されているんですよね。
トヨタのヴォクシー/ノアも用意されている渋滞時の運転支援機能(正式名称はアドバンスト ドライブ)は、時速0km/h~65km/hとなっており、新型ステップワゴン(STEP WGN)よりも対応速度は狭いです。
ただ、トヨタのアドバンスト ドライブは、この新型モデルと違い手放し運転をすることができるんですよね。(※動画の7:38付近から)
そのため、渋滞時に運転支援機能を使っている時の快適性に関しては、この新型モデルよりも競合車・ライバル車の方が良いなと思ってしまいました。
まとめ:ヴォクシーより劣るところもある新型ステップワゴンの安全装備
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)とヴォクシーの安全装備を比べてみたところ、この新型モデルの方が劣っていると感じたところが多々ありました。
■新型ステップワゴンの安全装備の欠点
・見通しの悪い交差点での検知機能
・渋滞時のクルコンの快適性&使い勝手
今回デビューを果たした新型モデルの安全装備は、旧型モデルと比べると格段に進化を遂げました。
ただ、競合車・ライバル車の一つでもあるトヨタのヴォクシー/ノアと比べると、新型ステップワゴン(STEP WGN)の安全装備は、若干ですが劣るような感じが…。
燃費性能や静かな走りなど競合車・ライバル車にはない魅力を備えているこの新型モデルですが、このように競合車より劣る部分もあるので、購入するクルマを悩んでいる方は、ご注意くださいね。