全方位的に進化を遂げた日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、先代モデルよりも乗り心地も良くなっていました。
その一方、この新型モデルの乗り心地で、少し気になるところも…。
2024年1月にデビューを果たした新型モデルの乗り心地は、どのような感じだったのでしょうか?逆にこの新型モデルを試乗して、「あれっ!?イメージと違った…」と感じたところは、どこだったのでしょうか?
マイチェンをして新発売をした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の乗り心地&ドライビングフィールを、良かったところ/残念だったところに分けて紹介したいと思います。
目次
【ココが良かった】新型ノートe-POWERの乗り心地の魅力&メリット
先日、新しく生まれ変わった新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)を3時間ほど試乗させて貰ったのですが、先代モデルと比べ物にならないほど乗り心地が格段に良くなっていました。
そんな新型モデルを試乗して、「ここは良かった!」と感じたところを紹介したいと思います。
エンジンの存在が一切気にならない静寂性
新しく生まれ変わった新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)を試乗して驚いたことの一つが、静寂性&エンジン音の大きさです。
私はこの新型モデルを朝一で試乗をさせて貰ったので、始めはエンジンが温まっていなかったためか、ガソリン車なみにエンジン音が大きく聞こえていました。
そのため、「この新型モデルの静寂性は、思ったほどではないな…」と、少しガッカリをしていたのですが、ものの5分も経たないうちにエンジン始動中なのが分からないくらい静かに…。
この新型モデルは、ロードノイズに紛れてエンジンを回転させて、バッテリーの充電を行う制御を採用しているのですが、この制御の凄さを実感することができます。
アクセルをベタ踏みにした時やドライブモードをスポーツモード(SPORT MODE)にした時は、さすがにエンジン音が聞こえてきますが、巡航速度では、他のハイブリッド車と比較しても非常に静かです。
そのため、後部座席に同乗している人との会話もスムーズに行えます。
運転をしていてエンジンの存在が全く気にならない静かさ&静寂性は、競合車・ライバル車にはない今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の魅力&メリットの一つなのかなと思いました。
カッチリ感が増した乗り心地
また、2020年12月にデビューを果たした日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)を試乗して、先代モデルよりも格段に良くなったと感じたのが、乗り心地です。
この新型モデルは、バッテリーをボディ下部に積んでいることもあり、先代モデルと同様にどっしりとした乗り心地になっています。
先代モデルはボディの剛性感がイマイチだったため、カーブを曲がった時などグネッとたわむような感じがあったんですよね。
また、高速道路のつなぎ目を乗り越えた時も、ボディが上下にヒョコヒョコと揺れるような感じも気になりました。
しかし、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、ボディの剛性感が増したためか、先代モデルのような”たわみ”がなく、カッチリとした乗り心地に…。
そのため、カーブを曲がった時の挙動変化が少なく、安心感がありました。
また、高速道路のつなぎ目を乗り越えた時も、「トクン、トクン」とのつなぎ目の段差をしっとりといなしているような乗り心地になっているため、非常に快適です。
今回デビューを果たした新型モデルは足回りが少し硬いため、荒れた路面を運転した時の突き上げやバタつきが少し気になったものの、ふらふらしないカッチリとした乗り心地は、個人的には、非常に良いと思いました。
安心感が増したプロパイロット機能
また、2024年1月にマイナーチェンジをして新発売をした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)を試乗して驚いたのが、速度だけではなく、ハンドル操作も自動車側が制御をしてくれる”プロパイロット機能”の乗り心地の良さです。
様々な日産車に搭載されている”プロパイロット機能”は年々進歩しているのですが、この新型モデルでは、曲がりの大きいカーブでは、自動的にスピードを落としてくれる機能などを搭載。
そのおかげもあり、今回デビューを果たした新型モデルは、首都高の急カーブに猛スピードで突入をしてヒヤリとする…なんてことがなくなりました。
この安心感が増したプロパイロット機能を搭載しているのも、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の魅力の一つなのかなと思いました。
ちなみに、今回デビューを果たした新型モデルにプロパイロット機能は、カーブ手前で減速してくれる機能以外にも、他の日産車には付いていない最新の機能を搭載しています。
さらに進化をしたこの新型モデルのプロパイロット機能について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
【ココが残念】新型ノートe-POWERの乗り心地の不満&デメリット
このように先代モデルよりもワンランク上の乗り心地&静寂性を楽しめる日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)ですが、試乗をして残念に感じたところもありました。
今回デビューを果たした新型モデルを試乗して残念に感じたところを、包み隠さずお話したいと思います。
ワンペダル走行の操作性&使い勝手
今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)を試乗して残念に感じたのは、ワンペダル走行の乗り心地&操作性です。
今回デビューを果たした新型モデルでは、”エコモード(ECO MODE)”と”スポーツモード(SPORT MODE)”にすると、アクセルペダルの踏み具合でスピードを調節することができる“ワンペダル走行”で運転をすることができます。
■新型ノートe-POWERのアクセルペダル
ただ、この新型モデルのワンペダル走行は、先代モデルとは異なり、停車までは対応しなくなってしまったんですよね。
なので、ワンペダル走行をしている時でも、最後は自分の足でブレーキペダルを踏んで、停車しないといけないことに…。
個人的には、ワンペダル走行で停車した後、停車状態を維持してくれるオートブレーキホールドが作動をして、ブレーキペダルを踏むことなく運転をすることができることを期待していただけに、このワンペダル走行の改良は、少々残念に感じてしまいました。
ウィンカーの操作感
また、2024年1月にデビューを果たした日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)を試乗して気になったことの一つが、ウィンカーの操作性です。
この新型モデルは、ハンドルの右側に備わっているウインカーのレバー度軽くふれると、ターンランプを3回点滅して自動的に消灯するコンフォートフラッシャー機能を標準装備しています。
■新型ノートe-POWERのウィンカーレバー
高速道路などでスムーズに車線変更できる時は非常に便利なコンフォートフラッシャー機能ですが、点灯時間は思ったよりも短いです。
そのため、隣の車線を多くのクルマが走っている時など車線変更に時間がかかると、ウィンカーが消えてしまうことも…。
個人的には、3回で自動的に消灯するのではなく、もう一度ウィンカーのレバーに触れるとターンランプが消灯するなど、もう少し使い勝手を考えても良かったのかなと思いました。
まとめ:乗り心地が格段に良くなった新型ノートe-POWER
2024年1月にデビューを果たした日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の乗り心地は、このようになっていました。
■新型ノートe-POWERの乗り心地はココが凄い
・エンジンの存在が気にならない静かさ
■新型ノートe-POWERの乗り心地のココが残念
・ウィンカーの操作性&使い勝手
今回デビューを果たした新型モデルは、先代モデルと比べ物にならないほど、乗り心地や静寂性が良くなっており、満足度の高いクルマになっていました。
ただ、この新型モデルで気になるのは、乗り出し価格の高さです。
この価格さえ許せれば、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、十分に購入する価値のあるクルマなのかなと思いました。