先日、このクルマを試乗した際にディーラーさんに教えて貰ったのですが、2019年4月にフルモデルチェンジをして新発売されたトヨタの新型RAV4は、前方の視界を確保するために様々な工夫を施しているようです。
なので、運転をしていてビックリするくらいこのクルマは、前方の視界&見晴らしは、良かったです。
2019年4月にフルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4の前方の視界は、どのようになっていたのでしょうか?また、このクルマに施されている前方の視界が良くなるための工夫は、何だったのか?
実車画像を使って、この新型モデルの前方の視界を徹底的にレビューしたいと思います。
目次
新型RAV4の前方視界【真正面の視認性&見晴らしをチェック】
2019年4月にフルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4のフロントガラスは、このようなデザインになっています。
■新型RAV4のフロントガラス
このクルマのフロントガラスは競合車・ライバル車のものよりも傾斜がきつめに…。
ドライバーに向かってくるような感じがするフロントガラスとAピラーは少々気になるものの、競合車・ライバル車よりもフロントガラスのエリアが大きく、前方の視界が良いように感じました。
前方の視界が良くするためにダッシュボードに工夫が…
今回フルモデルチェンジをして新発売されたトヨタの新型RAV4の前方視界が良いと感じた理由の一つは、ダッシュボードのデザインです。
試乗をしている際にディーラーさんに教えて貰ったのですが、今回新発売されたこのクルマのダッシュボードは、先代モデルと比べて、厚みを抑えた薄型デザインにしているようです。
■薄型デザインになっている新型RAV4のダッシュボード
また、従来のモデルよりもダッシュボードの高さを約13mmほど下げて、ガラスエリアを拡大しているとの事。
そのおかげもあり、身長約175cmある私が運転席に座ると、背伸びをしない自然なドライブポジションでダッシュボードの4分の3くらいまで確認ができます。
このように運転席からの見切り・見晴らしがよいため、このクルマは安心して運転ができるクルマに仕上がっているように感じました。
ワイパーにも嬉しい工夫が…
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4では、ワイパーをフロントガラスから見えない位置に配置する工夫も…。
なので、使用していないワイパーが視界を遮る心配はありません。
小さい事かもしれませんが、このような工夫もこのクルマの運転のしやすさやスッキリとしたクリアな前方視界を支えているのかなと思いました。
新型RAV4の前方視界【斜め前方の視認性&見晴らしをチェック】
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された5代目新型RAV4は、真正面だけではなく、斜め前方の視界&見切りもかなり良いように感じました。
こちらは、この新型モデルの助手席側の斜め前方の視界です。
■新型RAV4の斜め前方の視界
このクルマのフロントガラスを支えているAピラーのサイズは、標準的な太さとなっていますが、サイドミラーの位置をAピラーの付け根ではなく、ドアパネルから生えるようなデザインに…。
■ドアパネルから生えるサイドミラー
また、このクルマは、Aピラーの付け根に細めの仕切り(ディビジョンバー)で区切られた三角窓(クォーターガラス)を採用。
■新型RAV4の三角窓
そのおかげもあり、この新型モデルは、競合車・ライバル車と比較して、斜め前方の死角は少なめに…。なので、このクルマは、安心して、右左折をする事が可能です。
ちなみに、こちらは、日産から発売されているミドルクラスSUV新型エクストレイル(X-TRAIL)の斜め前方の視界です。
■新型エクストレイルの斜め前方の視界
この日産の新型エクストレイル(X-TRAIL)は、サイドミラーがAピラーの付け根から生えているデザインに…。また、三角窓(クォーターガラス)の用意もなく、Aピラーの付け根は、ブラックのパネルで埋められています。
このように見比べると、新型RAV4の斜め前方の視界がいかに良いかというのが、わかりますよね。
この斜め前方の視界性の良さも、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4の魅力の一つなのかなと思いました。
ちょっと気になるのは、助手席側の死角の多さ
このように正面・斜め前方ともに優れた視認性を備えているトヨタの新型RAV4ですが、運転をしていてちょっと気になったのは、助手席側の死角の多さです。
このクルマはボディサイズが大きい事もあり、助手席側のサイドミラー(ドアミラー)には、運転席から死角になる助手席側の車両下部の視界をサポートする補助ミラーが備わっています。
■助手席側のサイドミラーに備わっている補助ミラー
ただ、この補助ミラーだけでは、助手席側の死角をカバーしきれていないんですよね。
なので、このクルマの運転に慣れないうちは、細い路地で対向車とすれ違う時に左側ギリギリに寄せる…などは苦手に感じるかもしれません。
ちなみに、競合車・ライバル車の一つの新型フォレスターや新型エクストレイルでは、助手席側のサイドミラーに小型カメラが搭載されており、ナビやマルチインフォメーションディスプレイに目視では確認しにくい左側の死角の映像を映し出してくれます。
■ナビで確認する事ができる新型エクストレイルの助手席側の死角
新型RAV4も競合車・ライバル車のように助手席側の死角をナビやマルチインフォメーションディスプレイに表示するようにしてくれれば、細い路地でも安心して運転できるようになるのになと…思いました。
2019目新型RAV44月にフルモデルチェンジをして新発売されたトヨタのミドルクラスSUV新型RAV4の前方の視界は、このようになっていました。
このクルマはフロントガラスのエリアも大きく、また、斜め前方の視界も配慮されているため、運転がしやすいクルマになっています。
ただ、助手席側の視界が多く、車両感覚は掴みにくくなっているので、細い路地を運転する際は、注意が必要なのかなと思いました。
もし、これからこのクルマの試乗に行かれる方は、ぜひとも前方や斜め前方の視界、運転のしやすさをしっかりと確認してきてくださいね。