2021年8月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ランクル300(Land Cruiser)は、国内最大級のSUVです。
そのため、乗降性が気になっていたのですが、思ったよりも乗り降りはしやすいように感じました。逆に、ここをもう少し改善してくれれば…と言うところもありましたが…。
今回デビューを果たした新型モデルの乗降性&乗り降りのしやすさは、どのような感じになっていたのでしょうか?また、この新型モデルの乗降性は、どこが優れているのでしょか?
14年ぶりにフルモデルチェンジをした新型ランクル300(Land Cruiser)の乗降性の特徴や魅力、欠点を確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型ランクル300のフロントシートの乗降性をチェック
2021年8月にデビューを果たしたトヨタの新型ランクル300(Land Cruiser)のフロントシートのドア開口部は、このような感じになっています。
■新柄ランクル300の前席のドア開口部
今回デビューを果たした新型モデルは、ボディサイズが大きいこともあり、ドアを開けた時の開口部も広いですね。
また、この新型モデルのフロントドアは、直角付近までガバっと開けることができるのも好印象でした。
フロア位置は高めだけど、乗降性は良好
今回デビューを果たしたトヨタの新型ランクル300(Land Cruiser)のフロントドのステップ高(=地上からフロアまでの高さ)は、約570mmとなっており、日本国内で発売されているSUVの中でも特に高くなっています。
■新型ランクル300のステップ高の詳細:前席
そのため、乗り降りをする際は、フロアよりも一段低い位置にあるサイドステップに足を掛けて、乗り降りをする感じになります。
■新型ランクル300のサイドステップ
また、今回デビューを果たした新型モデルは、乗りこむ際、体を上の引き上げるのに便利なグリップを用意しているのも好印象でした。
■乗り降りをサポートするグリップ
ちなみに、乗り降りをする際に足を掛けるサイドステップは全グレード標準装備ではありません。
最廉価モデルのGXグレードでは、サイドステップは標準装備ではなく、オプション設定になっているので、ご注意くださいね。
乗り降りのしやすい床とフラットなドア開口部
また、サイドシル部分に段差がなく、ドア開口部とフロアがフラットになっているのも、今回デビューを果たした新型ランクル300(Land Cruiser)の魅力の一つです。
多くのクルマはクルマの強度を高めるため、フロア位置よりもサイドシル(=ドア開口部の下端)を一段高くしています。
そのため、乗り降りをする際は、足を少し高くあげて、サイドシルをまたぐような感じで乗り降りをする必要があります。
しかし、今回デビューを果たした新型モデルは、サイドシル部分に段差がなく、フロアとフラットな作りに…。
■サイドシルとフロアがフラットな新型ランクル300
そのおかげもあり、この新型モデルは、他のクルマとは違いサイドシルの高さを気にすることなく乗り降りをすることができます。
車内のフロアと段差が一切ないフラットなドア開口部のデザインも、車体が大きい割に乗り降りがしやすいと感じた理由の一つなのかなと思いました。
サイドステップのサイズは小さめ
そんな新型ランクル300(Land Cruiser)の乗降性で気になったのは、乗り降りをする際に足を掛けるサイドステップのサイズです。
■新型ランクル300のサイドステップ
今回デビューを果たした新型モデルのサイドステップは幅が小さいため、足を掛けにくいです。
また、乗り込む際、足の先端部分しかサイドステップに掛けることができないため、雨の日は、すべって踏み外しそうな感じが…。
個心的には、もう少しサイドステップの幅がを広くして、安心して乗り降りができるようにしても良かったのかなと思いました。
新型ランクル300の後部座席の乗降性をチェック
2021年8月にデビューを果たした新型ランクル300(Land Cruiser)の後部座席のドアを開けた時の開口部は、このような感じになっています。
■新型ランクル300の後部座席のドア開口部
フロントドアと同様、後部座席のドアも水平近くまで開き、荷物も置きやすい形になっている新型ランクル300(Land Cruiser)ですが、乗り降りのしやすさは、どうだったのでしょうか?
実際に乗り降りをして良かったところ、気になったところを包み隠さずお話したいと思います。
前席よりも足回りで窮屈さを感じる後部座席のドア開口部
今回デビューを果たした新型ランクル300(Land Cruiser)の後部座席のフロアの高さは約600mmとなっており、フロンントシートよりもフロア位置が若干高くなっています。
■新型ランクル300のステップ高の詳細:後部座席
ただ、乗り降りをサポートするサイドステップとグリップが用意されているため、また、サイドシルの段差がないため、フロントシートと同じような感じで乗り降りをすることができます。
しかし、新型ランクル300(Land Cruiser)の後部座席のドア開口部は、フロントシートよりも足回りが狭くなっています。
そのため、体を外に向ける時にドア内側パネルに膝がぶつかるなど、足の運びに少し窮屈さを感じました。
3列目シートへのアクセスはイマイチ
2021年8月にデビューを果たした新型ランクル300(Land Cruiser)は、VXグレードやZXグレードは7人乗車することができる3列シート仕様を用意していますが、3列目シートへのアクセスは、お世辞でも良いとは言えません。
この新型モデルで3列目シートにアクセスするには、2列目シートの脇に用意されているレバーを引いて、シートをタンブル収納する必要があります。
■後部座席を収納するためのレバー
実際にこの新型モデルの2列目シートをタンブル収納すると、このような感じに…。
■新型ランクル300の2列目シートをタンブルした時の様子
レバーを引くだけで、ロックが外れて、自動的にシートが折りたたまれるのは、非常に良いのですが、3列目シートにアクセスするための通路は、ご覧の通り、あまり広くはありません。
また、3列目シートに行く際は、上半身をかがめながら移動しないといけないのも、アクセスが悪いと感じた理由の一つでした。
まとめ:車体の大きさを感じさせない新型ランクル300の乗降性能
2021年8月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ランクル300(Land Cruiser)の乗降性・乗り降りのしやすさは、このようになっていました。
■新型ランクル300の乗降性のまとめ
・ステップ高は約570mm~600mmと高め
・フロントシートの乗り降りはしやすい
・後部座席の乗り降りは前席よりもタイト
・3列目シートへのアクセスはイマイチ
今回デビューを果たしたこのモデルの地上からフロアまでの高さは前席で約570mm、後部座席で約600mmとなっており、国内で発売されているSUVの中でトップクラスの高さに…。
ただ、この新型モデルは、サイドステップや手を掴むグリップなど乗り降りをサポートするアイテムが充実しているため、ステップ高の高さの割には、乗り降りがしやすくなっています。
また、この新型モデルは、ドアがガバっと開き、大きい荷物も積み込みやすくなっていたのも好印象でした。
もしこれからこの新型モデルの試乗に行かれる方は、乗り降りのしやすさ・乗降性もしっかりと確認してみてくださいね。