2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、旧型モデルよりも検知能力が高くなった最新の安全装備システム”ホンダ センシング”を全グレードに標準装備しています。
また、自動ブレーキの性能も格段によくなっており、安心&安全なクルマに仕上がっていました。
そんな新型モデルに搭載されている自動ブレーキは、どのような性能を備えているのでしょうか?また、この新型モデルの自動ブレーキは、夜間の歩行者や自転車も検知できるようになっているのでしょうか?
6代目に進化を遂げた新型ステップワゴン(STEP WGN)の自動ブレーキの性能や検知能力、信頼性を確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型ステップワゴンの自動ブレーキ【性能&作動範囲をチェック】
クルマ選びをする際にも気になる自動ブレーキの性能&信頼性ですが、新型ステップワゴンに搭載されている自動ブレーキ(正式名称:衝突軽減ブレーキ)は、このような特徴を備えています。
単眼カメラとミリ波レーダーで周囲を検知
今回デビュー果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)の自動ブレーキの注目ポイントの一つは、周囲を検知するのに使用しているアイテムです。
同じホンダから発売されているヴェゼル(VEZEL)やシビック(CIVIC)では、フロントガラスに搭載された単眼カメラのみで周囲を検知するようになっていました。
しかし、この新型モデルでは、単眼カメラだけではなくミリ波レーダーも使用して、クルマの周囲を検知するようになっています。
しかも、この新型モデルに搭載されているカメラの検知できる角度は約50度から90度に、ミリ波レーダーの検知できる角度は、約30度から約120度に拡大しているんですよね。
■新型ステップワゴンの単眼カメラの検知範囲
■新型ステップワゴンのミリ波レーダーの検知範囲
そのおかげもあり、今回デビューを果たした新型ステップワゴン(STEP WGN)は、旧型モデルよりも格段に性能&信頼性が増しました。
夜間の歩行者も検知可能
また、今回デビューを果たした新型モデルは、単眼カメラやミリ波レーダーの性能が上がったこともあり、自動ブレーキが作動する範囲&対象物も拡大しました。
■新型ステップワゴンの自動ブレーキの対象範囲
・右折時の対向車
・歩行者(昼夜)
・横断の自転車(日中)
・右左折時の歩行者&自転車
今回デビューを果たした新型モデルは、カメラなどの検知性能が高くなったこともあり、日中の歩行者&自転車だけではなく、街灯がない夜間の歩行者も検知してくれます。
また、カメラやセンサーの検知角度が拡大したこともあり、右左折をする際に前方から向かってくる歩行者や自転車も検知してくれます。
ただ、新型ステップワゴン(STEP WGN)の自動ブレーキは、夜間の自転車や昼夜のバイクを検知してくれないのは、少々残念でした。
自動ブレーキは時速5km/h以上から作動
また、2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)の自動ブレーキ(衝突軽減ブレーキ)が作動する速度範囲が広いのも魅力の一つです。
少し前のクルマだと、自動ブレーキが作動する走行速度が10km/h~80km/hなど制限がありました。
しかし、今回デビューを果たした新型モデルは時速5㎞/以上で走行中に、自車との速度差が5km/h以上ある場合に作動するようになっています。
また、今回デビューを果たした新型モデルの自動ブレーキの対応できる速度に上限はなく高速道路を高速域で走行している最中も、自動ブレーキがしっかりと見守ってくれているのも好印象でした。
新型ステップワゴンの自動ブレーキは優れている?【競合車と性能比較】
十分に満足できる性能&信頼性を備えているように感じる新型ステップワゴン(STEP WGN)の自動ブレーキですが、トヨタのヴォクシー/ノアや日産のセレナe-POWERなど競合車よりも優れているのでしょうか?
今回デビューを果たした新型モデルと競合車の自動ブレーキは、どちらの方が優れているのか比較していみたいと思います。
夜間の自転車も検知するヴォクシーの自動ブレーキ
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)と競合車の一つでもあるトヨタのヴォクシー/ノアの自動ブレーキでは、トヨタのヴォクシー/ノアの方が少し優れているような感じが…。
この新型モデルよりもトヨタのヴォクシー/ノアの自動ブレーキの方が優れている理由の一つは、自動二輪車(バイク)の対応です。
今回デビューをはたした新型モデルは、自動二輪車(バイク)を検知することはできません。
ただ、競合車の一つでもあるトヨタのヴォクシー/ノアは、日中のみですが自動二輪車(バイク)を検知できるようになっています。
また、トヨタのヴォクシー/ノアに備わっている自動ブレーキは、夜間の歩行者だけではなく、自転車も検知できるようになっています。
なので、イザという時の安全性&安心感に関しては、新型ステップワゴン(STEP WGN)よりもトヨタのヴォクシー/ノアの方が優れていると言えるかもしれませんね。
新型ステップワゴンより劣るセレナの自動ブレーキ
一方、日産の人気ミニバン”セレナe-POWER”の自動ブレーキの性能は、どうなのでしょうか?
日産から発売されているセレナe-POWERは、発売されてからだいぶ経つモデル末期と言うこともあり、新型ステップワゴン(STEP WGN)と比べると、自動ブレーキの性能は格段に劣ります。
この2台のモデルの自動ブレーキで大きくことなるのは、作動する走行スピードの範囲です。
ホンダの新型ステップワゴン(STEP WGN)は、時速5km/h~上限なく自動ブレーキが作動しますが、日産のセレナe-POWERの対自動車の自動ブレーキの対応速度は約10~80km/h、歩行者に対しては約60km/h以上では作動しないようになっています。
また、夜間の歩行者や自転車も対応していません。
日産から発売されているセレナe-POWERは、テールゲート部分のみ開閉することができるデュアルバックドアや多彩なシートアレンジなど、新型ステップワゴン(STEP WGN)にはない魅力がたくさんあります。
ただ、安全性能を優先して考えると、日産のセレナe-POWERは少し選びにくいのかなと思ってしまいました。
まとめ:夜間の検知性能も良くなった新型ステップワゴンの自動ブレーキ
2022年5月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ステップワゴン(STEP WGN)の自動ブレーキの性能&信頼性を確認してみたところ、このようになっていました。
■新型ステップワゴンの自動ブレーキのまとめ
・昼夜の歩行者&日中の自転車も検知
・自動二輪車(バイク)の検知は不可
・時速5km/h以上から作動
・ヴォクシー/ノアより自動ブレーキの性能は劣る
カメラ&ミリ波レーダーの性能が良くなったこともあり、この新型モデルの自動ブレーキは、夜間の検知能力が格段に良くなりました。
ただ、この新型モデルの自動ブレーキが夜間で検知することができるのは、歩行者のみ。
トヨタのヴォクシー/ノアと違い新型ステップワゴン(STEP WGN)の自動ブレーキは、夜間の自転車を検知することができまないので、ご注意くださいね。