2024年7月にデビューをした新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)はシンプルながらも、使い勝手の良いエアコン/ヒーターを標準装備しています。
ただ、2WD車と4WD車では、エアコンの性能に差が…。
今回デビューをはたした新型モデルのエアコンは、どのような性能を備えているのでしょうか?また、2WD車と4WD車では、どのような違いがあるのでしょうか?
実車画像を使って、新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)のエアコンの性能や使い勝手、2WD車と4WD車との違いを徹底解説します。
目次
新型オーラ オーテックのエアコン【性能など特徴をチェック】
2024年7月にデビューをはたした新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)のエアコンパネルは、このようなデザインをしています。
■新型オーラ オーテックのエアコンパネル
新型オーテックは、ナビとメーターが一体化したディスプレイを採用するなど未来感のある運転席まわりになっていますが、エアコンパネル自体は、意外とシンプルな感じが…。
そんな新型オーテックのエアコン/ヒーターの性能や使い勝手をチェックしましょう。
ダイヤルが2個備わったフルオートエアコンを標準装備
2024年7月にデビューをした新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)のエアコンの特徴&魅力のひとつは、操作パネルのデザインです。
車種によっては、タッチパネル式のエアコンパネルを採用しているところもありますが
、新型オーテックは、ダイヤルが2個備わったオーソドックスなデザインのエアコンパネルを採用。
■ダイヤル式のエアコンパネルを採用のオーテック
見た目のデザイン性や先進感は、タッチパネル式のエアコンパネルより劣ります。
ただ、ダイヤルを備えた新型オーテックのエアコンパネルは、運転中の操作ミスが起きにくい使い勝手の良いデザインになっています。
また、新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)に採用されちているエアコンパネルは、オーソドックスなデザインになっており、老若男女問わず初めて乗った人でも迷うことなくエアコンの操作を行えるのも嬉しいポイントのひとでした。
車外から操作可能な乗る前エアコンも搭載
また、車外からアプリの操作でエアコンをON/OFFすることができる”乗る前エアコン”を搭載しているのも、新しく生まれ変わった新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)の特徴&魅力のひとつです。
ホンダのフィットなど他のメーカーのクルマには当たり前のように備わっていた”乗る前エアコン”ですが、日産車には搭載されていなかったんですよね。
■フィットの乗る前エアコン
しかし、2022年6月以降、日産車にも徐々に”乗る前エアコン”が搭載さはじめ、2022年7月にデビューをした新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)にも搭載されるとのこと。
“乗る前エアコン”を使用するには、メーカーオプションとして用意されている純正ナビを搭載した上で日産コネクトに申し込むなど条件はあります。
ただ、真夏の暑い日にクルマに戻る前にエアコンをつけておけるようになっていたのは、この新型モデルの良いところのひとつなのかなと思いました。
左右独立式の温度調節機能の用意はなし
2024年7月にデビューをはたした新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)は、シンプルながらも機能性に優れた使い勝手の良いエアコン&ヒーターを標準装備しています。
そんな新型モデルのエアコンで残念だったことのひとつが、左右独立式の温度調節機能を備えていなかったことです。
そのため、この新型モデルは、運転席と助手席で別々に温度調節をすることができません。
コンパクトカーでは左右独立式のエアコンを備えていないクルマが多いです。
ただ、新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)がワンランク上のプレミアムコンパクトカーを謳うなら、自分好みのエアコン/ヒーターに温度を調節することができ左右独立式の温度調節機能は備えても良かったのかなと思いました。
後席用のエアコンの用意もなし
また、2024年7月にデビューをした新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)は、後部座席だけ独立してエアコンの温度や風量を設定することができる後席用のエアコンの用意はありません。
それどころか、後部座席用のエアコンの送風口の用意もありません。
■送風口がないオーテックの後部座席
コンパクトカークラスで後席用のエアコンや送風口を備えているモデルは、私が知る限りほとんどありません。
ただ、新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)は、熱がこもりやすいブラックレザーシートを採用していることを考えると、少なくとも効率的にエアコンの風を車内全体に送り届ける後席用の送風口くらい用意しても良かったのかなと思いました。
新型オーラ オーテックのエアコン【2WDと4WDの違いをチェック】
2024年7月にデビューをした新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)は2WD/4WDどちらも、シンプルながらも使い勝手の良いエアコンパネルを備えています。
ただ、2WD車と4WD車ではエアコンに備わっている機能や装備に違いがあります。
2WD車と4WD車のエアコンは、どのような違いがあるのか?実写画像を使って、違いを紹介します。
4WD車はPTC素子ヒーターを採用
2024年7月にデビューをはたした新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)の2WD車と4WD車では、ヒーターの仕組みに違いがあります。
新型オーテックの2WD車は、エンジンの余熱を利用するオーソドックスなヒーターを採用しています。
ただ、エンジンの余熱を活用する一般的なヒーターは燃費効率が良い反面、エンジンが温まるまで暖房が効きかないと言うデメリットもあります。
そのため、特に短い距離の通勤や買い物では、目的地に到着する頃にようやく暖房が効き始めると言った場合も…。
一歩、新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)の4WD車は、PTC素子ヒーターを標準装備しています。
電気を通すと熱を発する材料を使用するPCT素子ヒーターは、寒い朝でも短時間で暖房を開始できるというメリットがあります。
そのため、寒い日の朝、ヒーターが効くのを待つ必要がありません。
寒いのが苦手な方や通勤でクルマを利用する方などは、エンジンを立ち上げてスグにヒーターを利用することができるPTC素子ヒーターが標準装備されている4WD車の方が良いのかなと思いました。
後席の快適性
また、後部座席に座った際の暖を感じるまでの時間の長さ&快適性も、新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)の2WD車と4WD車で異なります。
この新型オーテックは4WD車のみ、前席の下のスペースに後部座席にヒーターの風を効率的に送り届けるリヤヒーターダクトを備えています。
■新型オーラ オーテックのリヤヒーターダクト
そのため、2WD車より早く後部座席まわりが暖まり始めます。
リヤヒーターダクトは、あまり目立つ機能ではありません。
ただ、車内全体の暖房効果を高めることができるリヤヒーターダクトは、小さいお子さんやペットががいるご家庭には非常に重宝するアイテムなのかなと思いました。
まとめ:エアコンの快適性を求めるのなら新型オーラ オーテックの4WD
2024年7月にデビューをはたした新型オーラ オーテック(AURA AUTECH)のエアコン/ヒーターを確認したところ、次のような特徴&魅力がありました。
■新型オーラ オーテックのエアコンのまとめ
・左右独立の温度調整機能の用意はなし
・後席用のエアコンの用意はなし
・4WD車はPTC素子ヒーターを標準装備
・リヤヒーターダクトも4WD車のみ
今回デビューをはたした新型モデルは2WD/4WD車どちらも、フルオートエアコンを標準装備しています。
ただ、4WD車のみエンジンを立ち上げてスグにヒーターを使用することができるPTC素子ヒーターや後席にも効率的に温かい風を送り届けてくれるリヤヒーターダクトを標準装備。
そのおかげもあり、快適です。
ちなみに、メーカーオプションで用意されている寒冷地仕様を注文することで、2WD車にもPTC素子ヒーターや寒冷地仕様を装着することができます。
ただ、後付けするのなら、最初からこれらの装備&アイテムが標準装備されている4WD車を購入した方が良いかもしれませんね。