ホンダの人気SUVの兄貴分的存在となるクロスオーバーSUVの新型CRV/CR-Vの5代目モデルが、2018年8月に日本デビューを果たしました。
今回新発売された新型モデルのガソリン車には、5人乗り仕様に加えて、3列シートの7人乗りを新たに用意。2列目シートを収納した時の荷室の広さや積載量など、5人乗り仕様には無い様々な魅力がありました。
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ただ、その一方、このガソリン車の7人乗り仕様の荷室・ラゲッジスペースを使ってみると、気になるところ・不満に感じるところがチラホラと…。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVのガソリン車の7人乗り仕様の荷室・ラゲッジスペースの使い勝手で気になった事は、何だったのでしょうか?
私がこの7人乗り仕様の荷室・ラゲッジスペースを使ってみて気になった2つ欠点・不満を包み隠さず紹介したいと思います。
目次
新型CRV/CR-V 7人乗り仕様の荷室の2つの欠点・デメリットとは?
2018年8月にフルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVの7人乗り3列シート仕様の荷室・ラゲッジスペースは、このようなデザインになっています。
■新型CRV/CR-V 7人乗りの荷室・ラゲッジスペース
3列目シート使用時の荷室・ラゲッジスペースの奥行きは狭くなってしまいますが、3列目シートを収納すると、十分な広さを確保。
また、ラゲッジボードを上段に設置すれば、3列目シートや2列目シートを収納した時にフルフラットな荷室・ラゲッジスペースを作れるのも好印象でした。
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このようにアレンジのバリエーションの多さ、使い勝手の良さが魅力のこの新型モデルですが、実際に新型CR-V/CRVの荷室・ラゲッジスペースを使用してみたところ、使い勝手の悪さが目につきました。
7人乗り仕様の荷室の不満1:3列目シートの収納のしにくさ
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVの7人乗り3列シートの荷室・ラゲッジスペースの残念だったところ、欠点の一つが、3列目シートの収納のしにくさです。
この新型モデルの3列目シートは、背もたれの肩口に用意されているストラップを引けば、簡単に背もたれを収納する事ができます。
■新型CRV/CR-Vの3列目シート収納用ストラップ
ただ、この新型モデルの2列目シートを一番後ろにスライドした状態で、3列目シートの背もたれを収納すると、背もたれのサイズが大きいため、このように2列目シートの背もたれ部分でつっかえてしまいます。
■2列目を最後端にした状態で3列目シートを収納した時の様子
なので、3列目シートの背もたれを収納して、荷室・ラゲッジスペースを広くするには、予め2列目シートを前方に少し移動させておかないといけません。ちなみに、新型CR-V/CRVの2列目シートを前方にスライドするには、サイドドア側に移動をする必要があります。
一見すると、3列目シートの収納はとても簡単そうなのですが、実際に行ってみると、2列目シートの位置を前方にスライドするなど行わないといけない事が多く、意外と面倒に感じました。
ちなみに、新型CR-V/CRVの2列目シートを一番後ろにスライドした状態だと、3列目シートの背もたれを持ち上げるのも大変です。3列目シートの背もたれを収納/展開するには、2列目シートのスライド位置を少し前に設定した方が良いのかもしれませんね。
7人乗り仕様の荷室の不満2:2列目シートの収納のしにくさ
また、2列目シートの背もたれの収納のしにくさも、新型CR-V/CRVの7人乗り3列シートの欠点・デメリットの一つです。
5人乗り仕様では、荷室・ラゲッジスペースの左右に後部座席の背もたれを収納するためのレバーが用意されていますが、7人乗り仕様では、このような収納レバーは用意されていません。
■新型CRV/CR-Vの5人乗り仕様の背もたれ収納レバー
■新型CRV/CR-Vの7人乗り仕様の背もたれ収納ストラップ
そのため、7人乗り仕様では、2列目シートの背もたれを収納する際、手動で行わないといけません。
身長175cmある私の場合、2列目シートの背もたれの肩口に用意されているストラップに手が届くため、荷室・ラゲッジスペース側からでも何とか2列目シートの背もたれを収納する事ができます。
ただ、小柄な女性の方では、荷室・ラゲッジスペース側から2列目シートの背もたれの収納作業をするのは、ちょっと難しい感じが…。
2列目シート(後部座席)の収納作業は、手動で行わないといけない7人乗り3列シート仕様よりも、レバー操作一つで背もたれを収納できる5人乗り2列シート仕様の方が圧倒的に行いやすいように感じました。
7人乗り仕様の2列目シートの収納でそれ以上に気になったのは…
このように5人乗り仕様と比べて、2列目シートの収納が面倒な新型CR-V/CRVの7人乗り仕様なのですが、実際に2列目シートを収納してみて気になった事も…。
それは、2列目シートの背もたれの収納と連動して、シートの位置を固定するロックが自動で解除されてしまう事です。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVの7人乗り仕様の2列目シートは、小さく折り畳める”タンブル機能”を備えている事もあり、2列目シートの背もたれを収納すると、足元のロックも自動で解除される仕様になっています。
■新型CRVの7人乗り仕様の2列目シートのダンブル収納
そのため、荷室を広くしようと、クルマの後方から2列目シートの肩口に用意されているストラップを引くと、背もたれの収納と同時にシート固定のロックが解除され、背もたれがパタンと倒れる勢いでシート自体が勝手に動いてしまいます。
なので、2列目シートを収納した後、改めて自分でシート位置を調整し、固定しないのですが、この作業も意外と面倒…。
2列目シートをタンブル収納する際は、2列目シートの背もたれの収納と足元のロックが自動的に解除される仕組みは、とても便利です。
ただ、荷室・ラゲッジスペースの奥行きを広くする際には、この背もたれの収納と同時にシート位置を固定しているロックが自動的に解除されてしまう仕組みは、デメリットになっているのかなと感じました。
2018年8月にフルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVの7人乗り3列シート仕様の荷室・ラゲッジスペースを確認してみたところ、このようになっていました。
荷物の量や大きさ、乗車人数などによって、様々な荷室・シートアレンジを行えるのは、5人乗り仕様には無い、7人乗り仕様の魅力&メリットの一つです。
ただ、実際にこの新型モデルの荷室・ラゲッジスペースを確認してみたところ、3列目シートや2列目シートの収納のしにくさや面倒さが、少し気になりました。
もしガソリン車の7人乗り3列シート仕様の購入を検討している方は、荷室・ラゲッジスペースの使い勝手をしっかりと確認してみてくださいね。