2020年12月にフルモデルチェンジをして新発売をした日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、高速道路の運転を楽にしてくれるプロパイロット機能が備わりなど、競合車、ライバル社にはない機能や装備が備わっているのが魅力の1つです。
ただ、この新型モデルと競合車・ライバル車を見比べてみると、「競合車の方が良いかも…」と感じた部分も…。
今回デビューを果たしたこの新型モデルの欠点&デメリットは、何だったのでしょうか?また、この新型モデルは、競合車・ライバル車よりもどこが見劣りするのでしょうか?
8年ぶりにフルモデルチェンジをして新発売をした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)よりも競合車・ライバル車の方が優れているところを、包み隠さずお話したいと思います。
目次
外装の装備の充実度【新型ノートe-POWERの欠点1】
2020年12月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)が、競合者・ライバル車よりも劣ると感じたのが、外装・エクステリアの装備&アイテムです。
新型ノートe-POWERはスチールホイールを標準装備
競合車・ライバル車の一つでもあるホンダの新型フィット4(FIT4)やトヨタの新型ヤリス(YARIS)の上位モデルでは、スタイリッシュなアルミホイールが標準装備となっています。
■ホンダ 新型フィット4のタイヤ
しかし、今回デビューを果たした新型モデルでは、フルホイール付きのスチールホイール(鉄チン)が全グレード標準装備に…。
■新型ノートe-POWERのタイヤ
この新型モデルのスチールホイールは、ガンメタ塗装が施されており、近未来感あふれるデザインになっていますが、アルミホイールではないというのは、ちょっと気になりますよね。
備わっているタイヤ&ホイールのチープさは、今回デビューを果たした日産の新型ノートe-POWERの外装・エクステリアの残念なところの一つでした。
ヘッドライトもハロゲン仕様
また、ヘッドライトも、競合車・ライバル車より見劣りするアイテムの一つです。
競合車・ライバル車の多くはスタイリッシュなLEDヘッドライトを標準装備となっていました。
しかし、今回デビューを果たした新型モデルでは、ハロゲンが標準仕様となっており、LEDヘッドライトは、メーカーオプション設定に…。
■メーカーオプションのLEDヘッドライト
このように競合車・ライバル車に普通に備わっているヘッドライトやアルミホイールがメーカーオプションになっているのは、新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の欠点&デメリットの一つなのかなと思いました。
内装の質感【新型ノートe-POWERの欠点2】
また、競合車・ライバル車と見比べて、新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の方が見劣りすると感じたのが、内装・インテリアの質感です。
今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、大画面の液晶ディスプレイを採用したデジタルメーターや高級感が漂うセンターコンソールなど、競合車・ライバル車にはない魅力があります。
その一方で、「もう少し頑張って貰いたかったな…」と感じる装備やアイテムもありました。
チープさが漂うハンドル
その一つが、ハンドル・ステアリングホイールです。
ホンダの新型フィット4(FIT4)など競合車・ライバル車の多くは、本革巻きのハンドル・ステアリングホイールを標準装備しています。
■新型フィット4の本革巻きのハンドル
しかし、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、シンプルなウレタン製のハンドル・ステアリングホイールを全グレード標準装備となっており、本革巻きのハンドルは、オプション設定に…
■新型ノートe-POWERの標準仕様のウレタン製ハンドル
そのため、標準仕様の新型モデルの内装・インテリアは、少しチープさがただよっていました。
シートの質感も競合車よりも劣る
また、2020年12月にデビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、シートの質感&素材も、競合車よりも少し劣ります。
競合車・ライバル車の中には、シートサイドにレザーをあしらったコンビシートを採用しているクルマもありますが、この新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、ファブリックシートを全グレード標準装備。
■新型ノートe-POWERのシート
そのため、高級感・上質感に関しては、競合車の方がワンランク上のような感じが…。
オシャレさや高級感がないオーソドックスなファブリックシートを全グレードに標準装備しているのは、今回デビューを果たしたこの新型モデルの内装の残念なところの一つでした。
荷室の使い勝手【新型ノートe-POWERの欠点3】
また、荷室・ラゲッジスペースの使い勝手も、新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)が競合車・ライバル車よりも見劣りをすると感じた装備の一つです。
新型ノートe-POWERの荷室サイズは十分
2020年12月にデビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の荷室・ラゲッジスペースは、競合車の一つでもあるホンダの新型フィット4(FIT4)よりも若干狭くなっていますが、コンパクトカーとしては十分な広さを確保しています。
■新型ノートe-POWERと競合車の荷室サイズ
また、この新型モデルは、荷室開口部が広く、競合車・ライバル車よりも大きい荷物が積み込みやすいデザインになっているのも好印象でした。
後部座席の収納時に大きな段差ができてしまうのが残念
このように広くて使い勝手の良い荷室・ラゲッジスペースを備えている新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)ですが、競合車よりも劣ると感じたのが、後部座席を収納した時の使い勝手です。
競合車の一つでもあるホンダの新型フィット4(FIT4)の荷室・ラゲッジスペースは、後部座席を収納した時に大きな段差ができないようにできています。(若干の傾斜は、できてしまいますが…。)
■新型フィット4の荷室
しかし、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、このように後部座席を収納した時の大きな段差ができてしまいます。
■新型ノートe-POWERの荷室
なので、後部座席を収納した時の荷室・ラゲッジスペースの使い勝手は、ホンダの新型フィット4(FIT4)の方が圧倒的に良いです。
この後部座席を収納した時の荷室・ラゲッジスペースの使い勝手は、新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)と競合車・ライバル車の大きな違いの一つなのかなと思いました。
ちなみに、ディーラーオプションで用意されている”ラゲッジアンダーボックス”を装着すると、この大きな段差を解消することができます。
■ディーラーオプションのラゲッジアンダーボックス
(引用:日産自動車ホームページ)
荷室・ラゲッジスペースに沢山の荷物を積み込む方は、オプションで用意されている”ラゲッジアンダーボックス”の装着を検討しても良いかもしれませんね。
自動ブレーキの性能【新型ノートe-POWERの欠点4】
また、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)で少し残念だったのが、自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティシステム)の性能です。
この新型モデルは、自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティシステム)を全グレードに標準装備しているのですが、性能に関しては、競合車・ライバル車よりも少し劣ります。
夜間の歩行者の検知性能が競合車よりも劣る
今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)に備わっている自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティシステムが競合車のものよりも劣るのが、夜間の歩行者の検知性能です。
トヨタの新型ヤリス(YARIS)など競合車・ライバル車の中には、夜間の歩行者を検知することができる自動ブレーキを備えているクルマがあります。
しかし、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)に用意されている自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティシステム)は、夜間の歩行者を検知できると謳っていません。
厳密に言うと、路面の状況や周囲の明るさによっては、夜間の歩行者を検知することができる場合もあるようですが、話を聞いた感じでは、新型ヤリス(YARIS)など夜間の歩行者を検知できる機能を備えている車種よりも精度&信頼性は、少し劣る感じがしました。
右折時の安全性も劣る
また、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティシステム)が、競合車・ライバル車のものよりも劣っていると感じたのが、右折をする時の安全性です。
コンパクトカーの中でトップクラスの性能を備えているホンダの新型フィット4(FIT4)やトヨタの新型ヤリス(YARIS)は、右折をする時、対向車や対面する歩行者を検知することができる自動ブレーキを備えています。
このような機能は、右折をするのが苦手な人には心強いですよね。
一方、日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の自動ブレーキには、右折時に歩行者や対向車を検知する機能は備わっていません。
ここらへんも、この新型モデルと競合車・ライバル車の大きな違いの一つなのかなと思いました。
乗り出し価格の高さ【新型ノートe-POWERの欠点5】
また、2020年12月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)が、競合車・ライバル車よりも劣るのが、乗り出し価格です。
車体本体価格は競合車・ライバル車よりも安い
今回デビューを果たした新型モデルは、プロパイロット機能やLEDヘッドライト、アラウンドビューモニターがオプション設定ということもあり、車体本体価格はとても安くなっています。
■新型ノートe-POWERの車体本体価格
ただ、プロパイロット機能などを備えて、競合車・ライバル車と堂々の機能や装備を備えた時の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の乗り出し価格は、競合車・ライバル車よりも高くなります。
私が実際に貰った新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)とホンダの新型フィット4(FIT4)の見積もりを見比べてみたところ、約50万円ほど高くなっていました。
この乗り出し価格の高さも、今回デビューを果たしたこの新型モデルの欠点&デメリットの一つなのかなと思いました。
まとめ:コスパの悪さが気になる新型ノートe-POWER
2020年12月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)と競合車・ライバル車を比較したところ、このような欠点&デメリットが目に付きました。
■新型ノートe-POWERの欠点&デメリット
・内装の質感
・後部座席を収納した時の荷室の使い勝手
・自動ブレーキの性能
・乗り出し価格の高さ
今回デビューを果たした日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)は、進化を遂げたプロパイロット機能が用意されているなど、競合車・ライバル車にはない魅力&メリットもあります。
ただ、この新型モデルにも、色々と欠点&デメリットが…。
特に競合車・ライバル車よりも圧倒的に乗り出し価格は、気になるところでした。