日産からデビューを果たしたプレミアムセダン車の新型スカイライン(SKYLINE)は、駐車やバックなどをサポートする便利な機能”アラウンドビューモニター”が、全ブレードに標準装備されています。
アラウンドビューモニターと言えば、日産の定番の機能ですが、このクルマにもしっかりと搭載されているのは嬉しいですよね。
ただ、この新型モデルのアラウンドビューモニターを使ってみたところ、色々と気になる点も…。
そんな新型スカイライン(SKYLINE)に備わっている”アラウンドビューモニター”の視認性や使い勝手は、どのようになっていたのでしょうか?また、実際にこのクルマに用意されている”アラウンドビューモニター”を使ってみて、気になったところは、どこだったのでしょうか?
2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された新型モデルに備わっている”アラウンドビューモニター”を使った感想を包み隠さず紹介したいと思います。
目次
新型スカイラインのアラウンドモニターは3つの視点を用意
2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)の”アラウンドビューモニター”は3つの視点を用意しており、使用するシチュエーションによって、映像を切り替えることが可能です。
■新型スカイラインのアラウンドビューモニターの3つの視点
・サイドブラインドビュー
・ワイドビュー
アラウンドビューモニターと言うと、真上から見下ろす視点が思い浮かびますが、利用する状況に応じて、カメラの映像や視点を切り替えられるのは助かりますよね。
そんな新型モデルに用意されているアラウンドビューモニターの3つの視点を紹介したいと思います。
真上から見下ろすような視点で確認できるトップビュー
新型スカイライン(SKYLINE)のアラウンドビューモニターに用意されている視点の一つが、真上から見下ろすような視点で確認できるトップビューです。
■トップビュー画面
真上からの視点で確認をすることができるので、クルマが駐車場のライン内にまっすぐに停車しているのか、また、左右のどちらかに寄っていないかんなど一目で確認する事ができるので、とっても便利です。
また、このクルマに用意されているアラウンドビューモニターには、移動物を検知する機能が備わっており、歩行者など動くものを検知すると注意を喚起してくれるのも好印象です。
このトップビュー画面は、クルマの前後左右に搭載されたカメラの映像を組み合わせて映像かしているため、画面に合成感があるのが気になるところですが、駐車やバックをする時には重宝するカメラアングルなのかなと思いました。
助手席側の死角を確認できるサイドブラインドビュー
また、今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)のアラウンドビューモニターでは、目視では確認することができない助手席側の死角を確認することができる”サイドブラインドビュー”も用意しています。
■サイドブラインドビュー画面
サイドブラインドビュー画面に切り替えると、助手席側の前輪付近の足元を映しだしてくれます。
このクルマは車幅が広く、車体感覚が掴みにくい事もあり、狭いところを通る際や路肩にクルマを寄せる際に重宝するカメラアングルだと思いました。
前方や後方を広く映し出すワイドビュー
また、今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)は、クルマの前方や後方を大きく映し出すワイドビュー画面を用意しています。
■ワイドビュー画面
このワイドビュー画面では、ステアリング操作に連動をした進路予測ラインを用意しており、バックや駐車をする時に重宝する感じが…。
また、このワイドビュー画面は、フロント部分を映し出す事もできるのですが、目視できる範囲よりも確認できる範囲が広いため、見通しの悪い交差点を運転する時にも重宝するします。
新型スカイラインのアラウンドモニターの使い勝手【実際に使用した感想】
このように3つの視点で確認することができる新型スカイライン(SKYLINE)のアラウンドビューモニターですが、視認性や使い勝手は、どうだったのでしょうか?
このクルマに備わっているアラウンドビューモニターを実際に使用した感想を包み隠さず紹介したいと思います。
アラウンドビューモニターの視認性はイマイチ
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)のアラウンドビューモニターを確認して、ちょっと残念に感じたのは、視認性の悪さです。
このクルマでは、インパネ中央上部に備わっているナビ画面にアラウンドビューモニターの映像が映しだされます。
ただ、このクルマのナビの画面は7インチサイズとなっていることもあり、画面サイズが小さいさく感じます。しかも、トップビューやサイドブラインドビューは、画面を2分割して表示するので、さらに小さく感じます。
ちなみに、フルモデルチェンジをして新発売された日産の軽自動車”新型デイズ(DAYZ)”では、9インチサイズのナビにアラウンドビューモニターが映しだされます。
■新型デイズのアラウンドビューモニター
7インチサイズの新型スカイライン(SKYLINE)と9インチサイズの新型デイズでは、アラウンドビューモニターの見やすさに雲泥の差が…。
また、新型(DAYZ)の方がアラウンドビューモニターが映し出される画面の位置が高くなっているため、視線の移動が少なく、画面を確認しながらのバックや駐車がしやすいです。
一方、新型スカイライン(SKYLINE)のアラウンドビュー画面は、ダッシュボードに埋め込まれていることもあり、視線の移動が大きいような感が…。
この視線移動の大きさも、この新型モデルのアラウンドビューモニターの気になるところの一つでした。
画面の鮮明さもイマイチ
また、今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)のアラウンドビューモニターを使って気になったことの一つが、画面の鮮明さです。
マイナーチェンジをして新発売されたこのクルマの液晶ディスプレイは解像度を高めたようですが、新型デイズ(DAYZ)など最新のナビ画面と比較すると、画面の粗さが目立ちます…。
■新型スカイラインのアラウンドビューモニター画面
■新型デイズのアラウンドビューモニター画面
このように見比べると、軽自動車の新型デイズ(DAYZ)の方が画面が鮮やかで見やすいですよね。
ちなみに、液晶画面にテレビを映しだしてみると、この2台のモデルの画面の鮮明さに大きな違いがあるのを実感します。やはり新型スカイライン(SKYLINE)の画面の方が解像度が低いため、映像がザラザラとしているような感じが…。
このクルマの車格のことを考えると、クリアで見やすいアラウンドビューモニター画面を用意して貰いたかったなと感じました。
アラウンドビューモニターの操作性は好印象
アラウンドビューモニターの画面にはちょっと物足りなさを感じた新型スカイライン(SKYLINE)ですが、意外と良いと思ったのが、カメラアングルの切り替える時などの操作性です。
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)では、センターコンソールのダイヤル脇にアラウンドビューモニターを映し出すためのスイッチが用意されています。
■アラウンドビューモニター表示スイッチ
なので、運転席から手が届きやすくなっています。
また、スイッチのサイズも大きいため、運転中、視線を落とすことなくノールックで操作することも可能です。
この操作性の良さは、他の日産車にはないこのクルマだけの良さ&メリットなのかなと思いました。
まとめ:アラウンドビューモニターの視認性&使い勝手は要チェック!
2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)に標準装備されているアラウンドビューモニターの視認性や使い勝手は、このようになっていました。
このクルマに備わっている液晶画面が小さいこともあり、アラウンドビューモニターの
視認性は、ちょっと物足りない感じが…。また、正直に言って、アラウンドビューモニターを表示した時の画面の鮮明さもイマイチです。
マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)は、プロパイロット2.0など最新の機能を備えたクルマということを考えると、アラウンドビューモニターの使い勝手や洗練さにももう少し気を使っても良かったのかなと感じました。