トヨタからデビューを果たしたコンパクトSUVの新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)は、人気コンパクトカーの”ヤリス(YARIS)”から派生をしたモデルです。
ただ、高速道路での運転を楽にしてむれるクルーズコントロールに関しては、ベースとなっているヤリス(YARIS)と比べ物にならない程、進化を遂げていました。
2020年8月にデビューを果たしたこの新型モデルのクルーズコントロール(クルコン)は、どのような機能&性能を備えていたのでしょうか?また、ベースとなっているコンパクトカーのヤリス(YARIS)よりもドコが進化を遂げたのでしょうか?
大きく進化を遂げた新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のクルーズコントロールの最高速度や使い勝手を確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型ヤリスクロスのクルーズコントロールはココが凄い【性能&注目ポイントを紹介】
新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)にも搭載されているクルーズコントロール(クルコン)とは、アクセルやブレーキの操作をしなくもて設定した速度で走行をしてくれる機能です。
軽自動車にも搭載され、当たり前の機能になりつつあるクルーズコントロール(クルコン)ですが、この新型モデルに搭載されているのは、他のクルマよりも性能に優れる最新仕様になっていました。
そんな新型モデルに搭載されているクルーズコントロール(クルコン)の性能や注目ポイントを紹介したいと思います。
全車速対応のクルーズコントロールを標準装備
今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に搭載されているクルーズコントロール(クルコン)の注目ポイントの一つが、対応速度です。
このクルマのベースとなっているトヨタの人気コンパクトカーの”ヤリス(YARIS)”に搭載されているクルーズコントロール(クルコン)は、時速30km/h以上だったんですよね。
しかし、この新型モデルは、時速0km/hまでの全車速対応のクルーズコントロール(クルコン)を標準装備。
そのため、この新型モデルに搭載されているクルコンは、渋滞の時など、前走車が停車をすると、自分のクルマも前走車に続いて停車をしてくれます。
また、今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)は、ブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持してくれるオートブレーキホールドが標準装備されており、クルーズコントロール(クルコン)で停車後、自動で停車状態を維持してくれるのも好印象でした。
最高速度の上限はなし
また、今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のクルーズコントロール(クルコン)で良いと思ったのは、最高速度の上限です。
試乗をした際に、この新型モデルのクルーズコントロール(クルコン)の最高速度を確認してみたところ、設定できる最高速度に上限は設けていないようです。
なので、「お客様で制限速度、交通の流れ、路面状況や天候などを考慮して、ご自身でクルーズコントロールの速度を設定してください。」とのこと。
車種によっては、時速100km/hまでなどクルーズコントロールの設定速度に制限のあるんですよね。
そんな中、この新型モデルのクルコンは設定速度に上限がなく、一部区間の制限速度が時速120km/hの新東名高速道路でもしっかりとクルコンを使用できるようになっていたのは、好印象でした。
新型ヤリスクロスのクルーズコントロールの使い勝手は、どうだった?
このように全車速対応のクルーズコントロール(クルコン)を備えているトヨタの新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)ですが、使い勝手は、どうだったのでしょうか?
私がこの新型モデルのクルーズコントロール(クルコン)を使用してみて、良かったと感じたところ&気になったところを包み隠さずお話したいと思います。
クルーズコントロールを使用しての運転は非常に快適
この新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されているクルーズコントロール(クルコン)を使って驚いたことの一つが、運転の快適さです。
この新型モデルには、路線の中央を維持してくれるようにサポートしてくれる”レーントレーシングアシスト(LTA)”を標準装備しているため、ハンドルに手を触れているだけで高速道路を気持ち良く走り抜けることができます。
また、高速道路の緩やかなカーブくらいなら、自分でハンドルを操作しなくても、しっかりと白線の中央をキープしてくれるので安心です。
白線が少し薄くなっているだけで、単眼カメラが白線を検知することができずにレーントレーシングアシスト(LTA)が解除されてしまうのが少々気になるところでしたが、高速道路を使用しての長距離ドライブの時は、重宝するのかなと思いました。
また、今回デビューを果たしたこの新型モデルのクルーズコントロール(クルコン)は、時速30km/h以下になっても自動的に解除されないため、心にゆとりをもって運転する事ができるのも、このクルマの魅力の一つなのかなと思いました。
減速&停止のフィーリングは競合車・ライバル車よりも劣る
普通に走行している時には何の不満もない新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のクルーズコ
ントロール(クルコン)ですが、試乗をして少し気になったは、前走車に続いて減速&低さする時です。
この新型モデルに備わっているクルーズコントロール(クルコン)は、減速をするタイミングが少し遅いため、ちょっとヒヤっとします。
また、ふんわり徐々に減速と言うよりも強めにブレーキを踏んだような感じで減速&停車をするので、快適とはお世辞にも言えません。
この減速・停車の感じは、まるで人間が運転をしているかのように手前からじんわりと減速をしていって、滑らかに停車をしてくれるスバルのアイサイト(Eye Sight)に遠く及ばないような感じが…。
満足度の高い新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のクルーズコントロール(クルコン)ですが、唯一、停車の滑らかさかに少し不満を感じてしまいました。
まとめ:長距離ドライブで重宝をする新型ヤリスクロスのクルーズコントロール
2020年8月にデビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のクルーズコントロール(クルコン)を確認したところ、このような機能&性能を備えていました。
■新型ヤリスクロスのクルーズコントロールの特徴
・設定速度の上限はない
・車線の中央を走るようハンドルアシスト機能も用意
・減速&停車は少し粗さが残る
このクルマのベースとなっている人気コンパクトカーの”新型ヤリス(YARIS)”は、時速30km/h以下になるとクルーズコントロールが解除されてしまうため、渋滞の時には、あまり役には立ちませんでした。
しかし、今回デビューを果たしたこの新型モデルのクルコンは全車速対応になっているため、時速30km/h以下でも解除されず、減速&停車までしっかりと対応。また、停車後はブレーキを踏まなくても、停車状態をしっかりと維持してくれます。
このように使い勝手の良くなったクルーズコントロール(クルコン)を備えているのは、ベースモデルの新型ヤリス(YARIS)にはないこの新型モデルの魅力&メリットの一つなのかなと思いました。