トヨタからデビューを果たしたコンパクトSUV新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)は、メーカーオプションでヘッドアップディスプレイ(HUD)が用意されています。
先日、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を装着したモデルを見ることができたのですが、特別感が増したような感じが…。
また、車速などの視認性が良くなるのも好印象でした。
そんな新型モデルに用意されているヘッドアップディスプレイ(HUD)の視認性や使い勝手は、どうだったのでしょうか?また、この新型モデルのヘッドアップディスプレイ(HUD)は、装着をした方が良いのでしょうか?
2020年8月にデビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に搭載されているヘッドアップディスプレイ(HUD)の視認性や使い勝手、オプション価格などを確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型ヤリスクロスのヘッドアップディスプレイ(HUD)の使い勝手は?
フロントガラスに様々な情報を映し出してくれるヘッドアップディスプレイ(HUD)ですが、今回デビューを果たしたこの新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)では、このようなデザインになっていました。
■新型ヤリスクロスのヘッドアップディスプレイ
ハイブリッドとガソリン車で表示項目が異なる
今回デビューを果たしたこの新型モデルに用意されているヘッドアップディスプレイ(HUD)は、車速や検知した標識、クルーズコントロールの設定、シフトレバーのポジションなどを表示してくれます。
ただ、ハイブリッド車とガソリン車では、ヘッドアップディスプレイの表示項目に若干の違いがありました。
1.5リットルエンジンを搭載したガソリン車では、バー状でエンジンの回転数を表すタコメーターが表示されていました。
■ガソリン車のヘッドアップディスプレイ
一方、ガソリン車では、タコメーターではなく、現在の出力や回生状況を表すハイブリッドシステムを用意しており、好きな表示項目を選べるようになっていました。
■ハイブリッド車のヘッドアップディスプレイ
ヘッドアップディスプレイの視認性は良好
このようなデザインになっていた新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のヘッドアップディスプレイ(HUD)ですが、視認性は良好です。
メーターの車速などを確認する時は視線を下に大きく動かさないといけませんが、ヘッドアップディスプレイ(HUD)が装着されていると、この視線の移動が少なくなり、車速などが格段に確認しやすくなります。
このヘッドアップディスプレイ(HUD)があって、特に良いと思ったのが、クルーズコントロール(クルコン)を使用している時です。
この新型モデルのヘッドアップディスプレイは、クルーズコントロール(クルコン)の設定スピードを表示してくれるため、視線を前に向けたままクルコンのスピード設定を確認することができるのが、とても便利だなと思いました。
また、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を装着すると、特別感がアップするのも好印象でした。
ヘッドアップディスプレイのON/OFFは意外と面倒
ただ、今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のヘッドアップディスプレイ(HUD)で少し残念だったのは、表示のON/OFFなどの設定方法です。
この新型モデルに用意されているヘッドアップディスプレイ(HUD)のON/OFFや角度/明るさの調整は、メーターの中央マルチインフォメーションディスプレイに表示される設定画面から行います。
■新型ヤリスクロスの設定画面
ただ、以前のトヨタ車では、物理スイッチが用意されており、スイッチ一つで簡単にヘッドアップディスプレイのON/OFFが用意されていたんですよね。
なので、手軽にヘッドアップディスプレイのONとOFFを切り替えることができました。
それと比べると、この新型モデルに用意されているヘッドアップディスプレイ(HUD)は、ON/OFFや設定の変更の手間が多いような感じが…。
このヘッドアップディスプレイ(HUD)の操作性の悪さは、少し気になることろでした。
ヘッドアップディスプレイを装着できるのはZグレードのみ
このように使い勝手が良さそうな新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のヘッドアップディスプレイ(HUD)ですが、装着することができるのは、最上位モデルに位置をする”Zグレード/ハイブリッドZ”専用のオプションとなっております。
中間モデルの”Gグレード/ハイブリッドG”や最廉価モデルの”Xグレード/ハイブリッドX”には、ヘッドアップディスプレイを装着することができないのでご注意くださいね。
新型ヤリスクロスのヘッドアップディスプレイ(HUD)のオプション価格は?
運転中の視認性を高めてくれる新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のヘッドアップディスプレイ(HUD)ですが、オプション価格は、いくらだったのでしょうか?
この新型モデルのヘッドアップディスプレイ(HUD)のオプション価格を確認してみたところ、次のようになっていました。
アダプティブヘッドライトとセットで用意
新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されているヘッドアップディスプレイ(HUD)のオプション価格は、7万7000円とちょっとお高めな価格設定に…。
ただ、このオプション価格は、ヘッドアップディスプレイ単体ではなく、先行車や対向車を検知して自動的にヘッドライトの照射範囲を調整してくれる”アダプティブヘッドライト”がセットになった金額です。
安全性を高めてくれる最新の2つのアイテムがセットで7万7000円と考えると、この価格設定は、妥当な感じが…。
ちなみに、同じトヨタから発売されているコンパクトハッチ”カローラスポーツ(Corolla SPORT)”では、セットオプションではなく、ヘッドアップディスプレイ単体で4万4000円で用意していたんですよね。
個人的には、アダプティブヘッドライトとセットではなく、ヘッドアップディスプレイ(HUD)単体でオプションを用意した方が、良かったのかなと思いました。
新型ヤリスクロスのヘッドアップディスプレイ(HUD)は必要?
最上位モデルの”Zグレード/ハイブリッドZ”専用のオプションとなっている新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のヘッドアップディスプレイ(HUD)ですが、装着した方が良いのでしょうか?
運転中の視界を移動を抑えて安全な運転をサポートしてくれるヘッドアップディスプレイ(HUD)は、装着する価値は十分にあると思います。
ただ、実用性などを考えると、このヘッドアップディスプレイ(HUD)の優先度は、あまり高くありません。
個人的には、高速道路での安全性高めてくれるブラインドスポットモニター(BSM)やバックからの出庫をサポートするリヤクロストラフィックオートブレーキ、Tコネクトナビなどを装着して、まだ予算に余裕があれば装着をする。
私の中で、ヘッドアップディスプレイ(HUD)は、このくらいの優先度&立ち位置で良いのかなと思いました。
ちなみに、ディーラーに聞いたところ、この新型モデルに用意されているヘッドアップディスプレイ(HUD)の装着率は、それほど高くないようです。
ディーラーさんの話によれば、ヘッドアップディスプレイ(HUD)よりもブラインドスポットモニター&リヤクロストラフィックオートブレーキやパノラマビューモニター、ハンズフリー機能付きのパワーバックドアなどの方が装着率が高くなっているようですよ。
まとめ:使い勝手は良いけど優先度は低いヘッドアップディスプレイ
2020年8月にデビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のヘッドアップディスプレイ(HUD)のデザインや使い勝手、オプション価格は、このようになっていました。
■新型ヤリスクロスのヘッドアップディスプレイのまとめ
・アダプティブヘッドライトとセットで用意
・オプション価格は7万7000円
・運転中の安全性を考えると、装着する価値はあり
運転中の視線移動を抑えてくれるヘッドアップディスプレイ(HUD)は、便利なアイテムに間違いありません。
ただ、この新型モデルでは、他にも魅力的なオプションを多数用意しているため、どうしても優先度は低くなってしまうのかなと思いました。
ちなみに、メーカーオプションのヘッドアップディスプレイ(HUD)を付けた時の新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)の乗り出し価格は、このようになっていました。
ヘッドアップディスプレイ(HUD)など色々なオプションを付けると、思った以上の乗り出し価格になってしまいました。