使い勝手の良い箱型デザインが魅力のスバルのミドルクラスSUV新型フォレスター(Forester)が、2018年6月にフルモデルチェンジを行いました。
今回新発売された新型モデルは、キープコンセプトとなっており、外装や内装に大きな変化はありません。しかし、水平対向エンジンに電動技術を組み合わせた”e-BOXER(eボクサー)”が発売されるなど、機能や性能が大きく向上しました。
そんな5代目新型フォレスター(Forester)と先代モデルを比較してみて、特に劇的な進化を遂げたのが、安全装備面です。
今回新発売された新型モデルでは、先代モデルよりも格段に進化した安全装備システム”アイサイト(EyeSight) バージョン3″が、全グレードに標準装備。元々、安全性の高さには定評があありましたが、この5代目モデルは、より安全性の高いクルマに生まれ変わりました。
今回新発売された5代目モデルに標準装備されている安全装備”アイサイト バージョン3″は、先代モデルと比較して、どこが進化をしたのでしょうか?また、今回の新型モデルから搭載された安全装備・機能は、何だったのでしょうか?
2018年6月にデビューをした新型フォレスター(Forester)の安全装備”アイサイト バージョン3″の進化のポイント、改良された点を包み隠さず紹介したいと思います。
目次
新型フォレスターの安全装備【先代モデルよりも進化を遂げた注目ポイントとは?】
先ほども申し上げた通り、2018年6月にデビューをした新型フォレスター(Forester)では、スバルの最新の安全装備システムである”アイサイト バージョン3(EyeSight Ver.3)”が全グレードに標準装備されています。
>>> どんな機能を用意!?新型フォレスターの安全装備”アイサイト”を徹底解剖
そんな新型モデルに搭載されている安全装備の”アイサイト バージョン3(EyeSight Ver.3)”ですが、先代モデルよりも進化を遂げた5つの機能装備を紹介したいと思います。
注目ポイント1:ツーリングアシストが標準装備
今回新発売された5代目新型フォレスター(Forester)の注目ポイントの一つが、アクセルやブレーキ、ステアリング操作を自動制御してくれるツーリングアシストが初搭載された事です。
ツーリングアシスト機能を使用すると、ドライバーがする事と言えば、ハンドルに触れているだけ。同一車線を走行している限り、ハンドルやアクセル操作をほぼ全自動で行ってくれるので、高速道路の運転が格段にラクになります。
また、常に白線の中央をキープしてくれるように操舵してくれるので、ツーリングアシストをを使って走行している最中も、意外なほど安心感があります。むしろ妻の運転の方が怖い感じが…。
今回新発売された5代目モデルでは、こんなに便利なツーリングアシスト機能が全グレード標準装備しているのは、ちょっと凄いなと感心してしまいました。
注目ポイント2:クルーズコントロールの設定速度が拡大
また、5代目新型フォレスター(Forester)は、高速道路を運転する時に便利なクルーズコントロール(クルコン)の性能も進化をしていました。
先代モデルよりも良くなったところの一つが、対応速度です。
今回新発売された新型フォレスター(Forester)に搭載されているクルーズコントロール(クルコン)の対応可能速度は、時速0km/h ~ 時速120km/hに拡大。
なので、新東名高速道路の新静岡~森掛川区間など最高速度が時速110km/hでも、クルーズコントロールを使用する事が可能となりました。
このように対応範囲が広くなり、クルーズコントロール(クルコン)の使い勝手が良くなった事もこの新型モデルの魅力の一つなのかなと思いました。
注目ポイント3:安全性が高まった誤発進抑制機能
また、駐車場から出庫する時などシフトレバーやペアルの誤操作による急発進を防止する”誤発進抑制機能”も進化をしていました。
先代モデルでは、クルマ側が「踏み間違い」と判断した場合、エンジンの出力を抑制するだけでした。なので、駐車場の状況によっては、ゆっくりではありますが、衝突してしまう可能性があったそうです。
しかし、今回新発売された新型フォレスター(Forester)では、自動ブレーキを介入させ、完全に停止できるように改善。誤発進による衝突のリスクが、かなり少なくなったようです。
このような改善が行われた事はあまりアナウンスされていませんが、これは、かなり大きな進化ですよね。(ちなみに、私はたまたまディーラーさんに教えてもらいました。)
5代目モデルの誤発進抑制機能は、自動ブレーキなどよりも地味な機能なので、あまり注目を集めません。ただ、個人的には、この安全装備の進化&改善は、ビッグニュースだなと思いました。
注目ポイント4:視認性が高まった後側方警戒支援システム
また、今回新発売された新型フォレスター(Forester)は、高速道路での車線変更などをサポートする”後側方警戒支援システム”も改善しました。
先代モデルまでは、サイドミラーの鏡面にクルマの接近をお知らせしてくれるインジケーターが標準装備されていましたが、今回新発売された新型モデルでは、ドアミラーカバーの内側に変更。
■新型フォレスターの後側方警戒支援システムのインジケーター
インジケーターのサイズ自体も大きくなり、先代モデルよりも視認性が良くなった感じがしました。
また、このインジケーターの位置に慣れれば、新型モデルの後側方警戒支援システムは、先代モデルよりも使い勝手のよい安全装備システムになっているように感じました。
ちなみに、後側方警戒支援システムは、メーカーオプションの”アイサイトセーフティプラス(視界拡張)”の機能の一つとなっており、標準装備されていないので、ご注意を…。
>>> フォレスターのアイサイトセーフティプラス(視界拡張)は便利!?使い勝手を徹底解剖
注目ポイント5:新型フォレスター初搭載のドライバーモニタリングシステム
今回新発売された新型フォレスター(Forester)に初搭載された安全装備システムの一つが、”ドライバーモニタリングシステム”です。
このドライバーモニタリングシステムでは、マルチファンクションディスプレイのフード部分に備わっている赤外線カメラが、ドライバーの目の動きや顔の向きを検知。
■新型フォレスターのマルチファンクションディスプレイ
覚醒度の低下や脇見をしていた場合は、警告音を発し、注意を促します。
また、目を閉じている状態が一定時間を超えると”居眠り”と判断し、連続的な警告を発して、注意を促してくれます。
ディズニーランドなどの遊園地で遊んだ帰り道など、夜間に運転をしていると、ついウトウトと眠たくなってきちゃう時ってありますよね。
今回新発売された新型フォレスター(Forester)では、重大な事故を引き起こす可能性がある脇見運転や居眠り運転をしっかりと予防してくれるのは、とても良いと思いました。
ちなみに、このドライバーモニタリングシステムが搭載されているのは、最上位モデルの”アドバンス(Advance)”のみです。メーカーオプション設定になっていないので、他のグレードでは、装備する事ができません。
居眠り運転などを防止するドライバーモニタリングシステムは便利な機能なので、個人的には、他のグレードでも装備できるようにして貰いたかったです。
2018年3月にデビューをした5代目新型フォレスター(Forester)では、”アイサイト バージョン3″が標準装備されていましたが、このように先代モデルよりもあらゆる安全装備の性能が格段に良くなっていました。
また、ツーリングアシストやドライバーモニタリングシステムなど、先代モデルには用意されていなかった安全装備が用意されているのも、注目ポイントの一つでした。
もしこれからこの新型モデルの試乗に行く機会がありましたが、先代モデルよりも格段に進化をした5代目モデルの安全装備やアイサイトをしっかりと確認してみてくださいね。