スバルの最新のプラットフォーム”SGP”を採用した5代目新型フォレスター(Forester)が、2018年6月にデビューをしました。
今回新発売された新型モデルは、2.0リットルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドモデル”e-BOXER(eボクサー)”やアクティブ仕様のX-BREAK(Xブレイク)を含めて、4つのグレードを用意しています。
この新型フォレスター(Forester)に用意されている4つのグレードは、それぞれ他のグレードには無い魅力と特徴を備えていますが、その一方、欠点・デメリットも…。
フルモデルチェンジをして新発売された5代目モデルの各グレードは、どのような特徴があるのでしょうか?また、この新型モデルに用意されている各グレードは、どのようなメリット&デメリットがあるのでしょうか?
2018年6月にデビューをした5代目新型フォレスター(Forester)の各グレードの特徴、メリット&デメリットを分かりやすく紹介したいと思います。
目次
新型フォレスターに用意されている4つのグレードとは?
先ほども申し上げた通り、2018年6月にデビューをした新型フォレスター(Forester)は、水平対向4気筒の2.5リットルエンジンを搭載したガソリン車と、2.0リットルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車の2種類のパワートレーンを用意しています。
そして、2.5リットルのガソリン仕様が3グレード、2.0リットルエンジンにモーターを組み合わせた”e-BOXER(eボクサー)”搭載車が1グレード、合計4つのグレードラインナップで展開されています。
■新型フォレスターのグレードラインナップ
・ツーリング(Touring)/ガソリン車
車体本体価格:280万8000円
・X-BREAK(Xブレイク)/ガソリン車
車体本体価格:291万6000円
・プレミアム(Premium)/ガソリン車
車体本体価格:302万4000円
・アドバンス(Advance)/ハイブリッド車
車体本体価格:309万9600円
今回新発売された5代目新型フォレスター(Forester)では、先代モデルで用意されていたターボ車が廃止されてしまったのは、個人的に、少々残念でした。
ただ、今回新たにハイブリッド車を新たに設定したり、アクティブ仕様のX-BREAKが標準グレードに格上げするなど、この5代目モデルは、先代とはまた一味違うバラエティーに富んだグレード設定になっているように感じました。
新型フォレスターの下位モデル”ツーリング”の特徴は?
フルモデルチェンジをして新発売された新型フォレスター(Forester)の最廉価モデルに位置しているのが、”ツーリング(Torinng)”です。
最廉価モデルと言うと、燃費や価格重視で機能や装備が劣ると言うイメージがありますが、この5代目モデルの最下位グレード”ツーリング(Torinng)”は、全く異なります。
この”ツーリング(Torinng)”では、LEDヘッドライトや17インチの専用デザインのアルミホイール、シートヒーターなどを標準装備。最廉価モデルとは思えない充実した機能・装備を備えています。
■新型フォレスターのLEDヘッドライト
また、スバルの最新の安全装備システム”ツーリング機能付きのアイサイト Ver.3″やサイド/カーテン/ニーエアバッグ、歩行者保護用のエアバッグが標準装備されるなど、安全装備が充実しているのも見逃せないポイントの一つなのかなと思いました。
>>> 5代目新型フォレスターの安全装備【先代より進化した5つのポイントとは!?】
下位モデル”ツーリング(Toring)”の欠点・デメリットは?
このように実用的な機能や装備は充実している新型フォレスター(Forester)の最廉価モデル”ツーリング(Torinng)”ですが、質感の高さです。
この”ツーリング(Torinng)”は、先ほども紹介した通り、実用的な装備や機能は備わっていますが、上位モデルの”プレミアム(Premium)”と比較すると、外装や内装の質感は、若干劣る感じが…。
例えば、この”ツーリング(Torinng)”では、ステンセス製のスポーツペダルは、装備されていません。また、見た目の高級感がアップするメッキ調のウインドウモールも新型フォレスター(Forester)では、標準装備されていません。
■新型フォレスターのステンレス製スポーツペダル
実用性や走破性では全く見劣りをしない”ツーリング(Torinng)”ですが、上位モデルの”プレミアム(Premium)”と見比べると、高級感・上質感と言う点では、少々見劣りするのが欠点・デメリットの一つなのかなと思いました。
また、安全装備の一つでもある”アイサイトセーフティプラス(運転支援)”がメーカーオプション設定になっているのも、上位モデルよりも劣る部分の一つなのかなと思いました。
>>> 新型フォレスターのアイサイトセーフティプラス(運転支援)の使い勝手を徹底解剖
新型フォレスターのアクティブ仕様”X-BREAK”の特徴は?
今回新発売された5代目モデルから標準グレードに格上げされた新型フォレスター(Forester)の”X-BREAK(Xブレイク)”は、レジャーでの使い勝手を高めたアクティブ仕様のモデルです。
外装や内装に施されたオレンジのアクセントカラーが印象的なこの新型X-BREAK(Xブレイク)ですが、ガンメタ塗装されたタイヤ&ホイール、ルーフレールなどの専用装備が多数備わっているのが、魅力の一つです。
【参考記事】
>>> 新型フォレスターX-BREAKの外装比較【他グレードとの違いを実車画像で徹底解説】
>>> 新型フォレスター X-BREAKの内装レビュー【アウトドアで役立つ装備が充実!?】
また、撥水加工を施したラゲッジスペースやシートなど、他のモデルよりも使い勝手が良くなっているのも、この新型X-BREAK(Xブレイク)の魅力の一つなのかなと思いました。
アクティブ仕様X-BREAK(Xブレイク)の欠点・デメリットは?
そんな新型フォレスター(Forester)の欠点・デメリットの一つは、標準装備をして欲しいアイテムがメーカーオプション設定になっている事です。
例えば、新型X-BREAK(Xブレイク)では、ワンプッシュでエンジンを立ち上げる事ができるキーレスアクセス&プッシュスタート機能がメーカーオプション設定となっています。
また、運転席や助手席の位置を電動で変更する事ができる電動パワーシートも、X-BREAK(Xブレイク)では、メーカーオプション設定となっています。
なので、メーカーオプション設定になっているこれらの機能を装備すると、乗り出し価格は意外と高くなってしまう可能性が…。
>>> 新型フォレスターX-BREAKの見積もり公開【プレミアムと乗り出し価格の差を比較】
このようにいくつか標準装備して貰いたかった機能や装備がメーカーオプション設定になっているのが、個人的には、少々残念でした。
新型フォレスターの最上位”プレミアム”の特徴は?
フルモデルチェンジをした5代目新型フォレスター(Forester)のガソリン車の中で最上位に位置しているのが、”プレミアム(Premium)”です。
この”プレミアム(Puremium)は、機能や装備が充実しているのが、魅力の一つです。
例えば、下位モデルの”ツーリング”や”X-BREAK”では、メーカーオプション設置になっていたキーレスアクセス&プッシュスタートや運転席と助手席の電動調節機能が標準装備されているのは、ガソリン車の中でこのグレードのみです。
■新型フォレスターのキーレスアクセス&プッシュスタート
また、アルミパッド付のスポーツペダルや高級感のあるシート素材を標準装備するなど、グレードの名前に負けない高級感や上質感を備えているのも、このグレードの特徴の一つです。
乗り心地や走破性だけではく、外装や内装のデザインや高級感にもこだわりたい方は、この”プレミアム”は、ピッタリなのかなと思いました。
下位モデル”プレミアム”の欠点・デメリットは?
一方、新型フォレスター(Forester)のガソリン車の最上位モデル”プレミアム”の欠点・デメリットは、何だったのでしょうか?
この”プレミアム(Premium)”の欠点・デメリットの一つは、ハイブリッド車の”アドバンス”に標準装備されている機能や装備が、このグレードでは用意されていない事です。
例えば、ドライバーの居眠りやわき見運転を検知して、警告を発してくれるドライバーモニタリングシステムは、ハイブリッド車”アドバンス”の専用装備となっており、このプレミアムには、装着する事ができません。
乗り出し価格に大きな違いがないハイブリッド車の”アドバンス(Advance)”と比較すると、機能や装備面で若干の物足りなさを感じるのは、この”プレミアム(Premium)”のデメリットの一つなのかなと思いました。
>>> 新型フォレスター ハイブリッドの見積もり公開【ガソリン車との差はほんの僅か!?】
新型フォレスターのハイブリッド車”アドバンス”の特徴は?
2018年6月にフルモデルチェンジをしてデビューをした新型フォレスター(Forester)の注目のグレードが、2.0リットルエンジンとモーターを組み合わせたシステム”e-BOXER”を搭載したハイブリッド車のアドバンス”アドバンス(Advance)”です。
このハイブリッドモデルの”アドバンス(Advance)”は、ガソリン車の最上位モデル”プレミアム(Premium)”と同等の機能や装備を備えています。ただ、シルバーに加飾されたフロント&リヤのバンパーガードを採用するなど専用デザインになっています。
そんな新型フォレスター(Forester)の最大の魅力&メリットと言えば、走り出しの良さです。
この新型ハイブリッド車では、発進時はモーターがサポートするため、ガソリン車よりも反応が良い感じが…。また、モーター駆動ならではの走りの静かさや滑らかさも、このハイブリッド車の魅力の一つなのかなと思いました。
下位モデル”プレミアム”の欠点・デメリットは?
そんな新型フォレスター(Forester)のハイブリッドモデル”アドバンス”の欠点・デメリットの一つは、燃費性能です。
今回新発売されたこのハイブリッド車は、燃費の良さを追い求めたモデルではないため、また、モーターはエンジンをサポートするマイルドハイブリッド車のため、競合車・ライバル車のハイブリッド車よりも燃費は劣ります。
■新型フォレスター ハイブリッド車と競合車の燃費比較
・スバル 新型フォレスター/アドバンス
JC08燃費モード:18.6km/L
・日産 新型エクストレイル/20X ハイブリッド
JC08燃費モード:20.0km/L
・ホンダ ヴェゼル/ハイブリッドZ
JC08燃費モード:23.4km/L
このように見比べると、新型フォレスター(Forester)のハイブリッド車の燃費は、競合車・ライバル車よりもかなり劣りますね。
この競合車・ライバル車よりも遥かに劣る燃費性のは、この”アドバンス(Advance)”の欠点・デメリットの一つなのかなと思いました。
ちなみに、今回新発売されたこの新型ハイブリッド車は、モーターはあくまでエンジンのサポートをする”マイルドハイブリッド車”です。
個人的には、モーターのみで駆動をする事ができるストロングハイブリッド車の方が良いのですが、乗り出し価格の安さやコストパフォーマンスの良さは、この”e-BOXER(eボクサー)の魅力の一つなのかなと思いました。
2018年6月にフルモデルチェンジをして新発売された新型フォレスター(Forester)に用意されている各グレードの特徴、メリットやデメリットを確認したところ、このようになっていました。
今回新発売されたこの新型モデルは、各グレード、かなり特徴のあるデザインに…。
また、この新型モデルはグレード間の乗り出し価格の差が小さいため、価格を気にせずにグレード選びをすることができるのも、この新型モデルの魅力の一つなのかなと思いました。