2016年8月に売上不振から販売停止に追い込まれたホンダのミドルクラスSUV新型CRV/CR-Vが、2年半ぶりに日本市場に帰ってきました。
今回新発売された新型モデルは、競合車・ライバル車よりも遅れて登場した事もあり、かなり良い仕上がりに…。使い勝手の良い荷室・ラゲッジスペースなど、競合車・ライバル車には無い魅力的な機能や装備がたくさん用意されていました。
>>> HVとガソリンでどれくらい違う!?新型CRV/CR-Vの荷室容量を大公開!
ただ、スバルの新型フォレスター(Forester)や日産の新型エクストレイル(X-TRAIL)と比較して、見劣りをする部分も…。
2018年8月にデビューをした新型CRV/CR-Vの欠点・デメリットは、どこだったのでしょうか?また、競合車・ライバル車よりも見劣りしている部分は、どこだったのでしょうか?
この新型モデルのガソリン車とハイブリッド車を試乗して感じた、この新型モデルの欠点・デメリットを包み隠さず紹介したいと思います。
新型CRV/C-RVの欠点・不満1:価格の高さ
2018年8月にフルモデルチェンジをして新発売されたホンダのミドルクラスSUV新型CRV/CR-Vの最大の欠点・デメリットの一つは、車体本体価格の高さです。
今回新発売されたこの新型モデルと他のメーカーが発売しているミドルクラスSUVの車体本体価格を比較してみると、こんなにも大きな差が…
■新型CRV/CR-Vと競合車の車体本体価格を比較
・ホンダ 新型CRV/CR-V
グレード:EX マスターピース/5人乗り
車体本体価格:3,591,000円
・スバル 新型フォレスター(Forester)
グレード:プレミアム
車体本体価格:3,024,000円
・日産 新型エクストレイル(X-TRAIL)
グレード:20Xi
車体本体価格:2,803,680円
・マツダ CR-5/CX5
グレード:25S PROACTIVE
車体本体価格:3,029,400円
・トヨタ ハリアー(Harrier)
グレード:プログレス(PROGRESS)
車体本体価格:3,780,000円
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CRV/CR-Vの乗り出し価格は、トヨタのハリアー(Harrier)よりは若干安くなっているものの、ミドルクラスSUVの中でトップクラスの高さになっています。
ディーラーさんは、
「今回新発売された新型モデルの最上位グレード”EX マスターピース”は、大型のセンターコンソールやナビ、本革シートなどが標準装備されているため、他のメーカーの車種よりも車体本体価格は、高めになっています。」
と、説明をしてくれるのですが、車体本体価格にオプションや諸経費を含めた乗り出し価格でも、他の車種との差が大きすぎて、埋め切れていないんですよね。
私は実際に、できるだけ同じ条件にした新型CRV/CR-Vとスバルの新型フォレスターの見積もりを貰ってみたのですが、格段に新型CRV/CR-Vの方が乗り出し価格は高かったですし…。
>>> 新型CRV/CR-Vって本当に高い!?新型フォレスターの見積もりと比較してみた
競合車・ライバル車よりも明らかに高い車体本体価格・乗り出し価格は、この新型モデルの明らかな欠点・デメリットだと思いました。
新型CRV/C-RVの欠点・不満2:シートアレンジをする際の不便さ
また、ガソリン車に用意されちえる7人乗り3列シートのシートアレンジをする際の不便さも、新型CRV/CR-Vの欠点・デメリットの一つです。
今回のモデルで新たに追加されたガソリン車の7人乗り3列シートは、様々なシートアレンジができるとても魅力的なモデルになっています。
例えば、この7人乗り仕様の2列目シートは、足元空間(ニークリアランス)を調整できるスライド機能のが用意されています。
■新型CRV/CR-Vの7人乗り仕様のスライド機能
また、この7人乗り仕様の2列目シートは、このように小さく折り畳む事が可能になっており、荷室・ラゲッジスペースを広く使う事が可能です。
■新型CRV/CR-Vの7人乗り仕様の荷室・ラゲッジスペース
ただ、この7人乗り仕様は、シートアレンジを変更する時、不便に感じる事が…。
例えば、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CRV/CR-Vの7人乗り仕様は、3列目シートの背もたれが大きい事もあり、2列目シートを一番後ろに設定した状態では、3列目シートを収納する事ができません。
また、この7人乗り仕様の2列目シートには、小さく折り畳む事ができる”タンブル機能”が用意されているのですが、このタンブル収納もちょっと大変です。
■新型CRV/CR-Vの7人乗り仕様のタンブル機能
シートアレンジが豊富で車内空間を有効活用できる7人乗り3列シート仕様は、とても気に入っています。ただ、もう少しシートアレンジをしやすいようにして欲しかったです。
ちなみに、この7人乗り3列シート仕様に用意されているシートアレンジのバリエーションをシッカリと確認してみたい方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
>>> 新型CRV/CR-Vの7人乗りのシートアレンジのバリエーションを大公開!
新型CRV/C-RVの欠点・不満2:助手席側の死角
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CRV/CR-Vを試乗していて気になったのが、左側(助手席側)の死角です。
今回新発売された新型モデルは横幅が大きいため、競合車・ライバル車よりも助手席側の死角が大きくなっています。
この新型モデルでは、左側(助手席側)の視認性を高めるため、助手席側のサイドミラーの下に前輪付近を運転席から確認できる鏡”プリズムアンダーミラー”を標準装備しています。
■新型CRV/CR-Vのプリズムアンダーミラー
ただ、このプリズムアンダーミラーは、鏡ならではの歪みが若干あるため、ちょっと見にくいんですよね。
個人的には、競合車・ライバル車の一つでもあるスバルの新型フォレスター(Forester)や日産の新型エクストレイル(X-TRAIL)のようにミラーではなくカメラを備え、その映像をマルチインフォメーションディスプレイやナビの画面で確認できるようにして貰いたかったです。
■新型フォレスターの助手席側を確認するためのカメラ
この助手席側の視認性も、ちょっと気になるところでした。
もしこれから新型CRV/CR-Vの試乗をする方は、視認性や運転のしやすさをしっかりと確認してみてくださいね。
ちなみに、こちらの記事では、この新型モデルの前方の視界性や見切り、運転のしやすさを詳しく紹介しています。この新型モデルの運転のしやすさなどが気になる方は、ぜひとも確認をしてみてください。
>>> 新型CRV/CR-Vって運転しやすい!?前方の視界性&見切りを徹底レビュー
2018年8月にフルモデルチェンジをして新発売された新型CRV/CR-Vを試乗してみたところ、このような欠点・デメリットが目に付きました。
2年半びりに復活を果たしたこの新型モデルは、機能や装備が充実していて、満足度が高いクルマに仕上がっています。このクルマの購入を後悔する事は無いと思います。
ただ、この新型モデルも完璧なクルマではなく、欠点・デメリットがあるのも事実です。
なので、クルマ選びをする際は、良いところばかりに目を向けるのではなく、欠点・デメリットも事前にしっかりと確認してみてくださいね。