パッケージから走りまで全方位的に進化を遂げた日産の軽自動車2代目新型デイズ(DAYZ)が、2019年3月にデビューを果たしました。
新しいプラットフォームを採用したこの新型モデルの魅力の一つは、後部座席を一番後ろの状態にしても広くて使い勝手の良い荷室・ラゲッジスペースです。
>>> アレンジは豊富で使いやすい!新型デイズの荷室【実車画像レビュー】
ただ、今回新発売された新型デイズ(DAYZ)と競合車・ライバル車の荷室・ラゲッジスペースを見比べてみると、見劣りする部分もありました。
この新型モデルの荷室・ラゲッジスペースを実際に確認をしてみて、競合車・ライバル車よりも劣ると感じた部分は、どだったのでしょうか?
実車画像を使って、日産の新型デイズ(DAYZ)の荷室・ラゲッジスペースの欠点を包み隠さず紹介したいと思います。
新型デイズの荷室の欠点1:後部座席のスライド機能
2019年3月にデビューを果たした日産の軽自動車2代目新型デイズ(DAYZ)の荷室・ラゲッジスペースの欠点の一つは、荷室の奥行きの広さを調節する際に使用をする後部座席のスライド機能です。
今回新発売された新型モデルは、競合車・ライバル車と同様に後部座席を前後にスライドする機能が備わっており、荷室・ラゲッジルームの奥行きの広さを調整する事ができます。
実際にこの新型モデルの後部座席を前後にスライドをしてみると、荷室・ラゲッジスペースは、このような感じになります。
■後部座席を前方にスライドした時の荷室の様子
■後部座席を後方にスライドした時の荷室の様子
後部座席の位置によって、荷室・ラゲッジスペースの奥行きは、かなり変わりますよね。
このように荷室・ラゲッジスペースの奥行きの広さを調整できるのは、新型デイズ(DAYZ)の魅力の一つです。
ただ、この新型モデルの後部座席は左右独立式ではなく、左右一体型になっているんですよね。
なので、下記の画像のように、後部座席の片方だけを前方にスライドして、荷室・ラゲッジスペースを広く使用するという事はできません。
ちょっとこれは残念ですよね。
実は後部座席を左右別々にスライドできる機能は、競合車・ライバル車の一つでもあるダイハツのムーブ(MOVE)に備わっているんですよね。
以前、ダイハツのムーブ(MOVE)のオーナーさんに話を聞くことができたのですが、後部座席を左右別々に調節できる機能は、3人乗車&荷室に大きな荷物を積み込みたい時に重宝するとの事。
新型デイズ(DAYZ)は、競合車・ライバル車よりも遅れて登場した後継車種という事を考えると、左右一体型ではなく、左右独立してスライドできるようにしても良かったのかなと思いました。
新型デイズの荷室の欠点2:後部座席を収納した時の段差
また、2019年3月にデビューをした新型デイズ(DAYZ)の荷室・ラゲッジスペースのもう一つの欠点が、後部座席を収納した時の段差です。
今回新発売された新型モデルは、後部座席の背もたれを収納して、荷室・ラゲッジスペースの奥行きを広くすることが可能です。
■後部座席を使用時の荷室・ラゲッジスペース
■後部座席を収納時の荷室・ラゲッジスペース
後部座席を収納した時のこの新型モデルの荷室・ラゲッジスペースのサイズは、軽ハイトワゴンでトップクラスとなっています。
この広々とした収納スペースはとても良いのですが、この新型モデルの後部座席を収納する仕組みは、背もたれを前方に倒すだけのシンプルな設計となっており、後部座席の背もたれの収納に連動をして、座面が沈み込むようになっていません。
なので、荷室・ラゲッジスペースと後部座席の境目の部分で約75mmと言う大きな段差が生じてしまいます。
この新型モデルの荷室と後部座席の境目で生じる段差を確認してみると、このような感じに…。
■後部座席を収納した時の段差
このように見ると、意外と段差が大きいですよね。
この大きな段差が、荷物の安定収納や積み下ろしのしやすさを妨げている感じがします。
ちなみに、競合車・ライバル車の一つでもあるスズキのハイト系ワゴン”ワゴンR(WGON R)”では、後部座席を収納時に段差が生じない作りになっています。
今回デビューをした新型デイズ(DAYZ)は、競合車・ライバル車よりも荷室が広く、収納力に優れていただけに、後部座席を収納した時に生じる大きな段差が余計に残念に感じてしまいました。
また、今回新発売された新型モデルの荷室のフロアは、2枚のボードを組み合わせた作りになっており、後部座席を前方にスライドすると、フロアも凹凸が生じるのも、個人的には気になるところでした。
2019年3月にデビューを果たした日産のハイト系ワゴン車新型デイズ(DAYZ)の荷室・ラゲッジスペースは、競合車よりも広く、優れた収納力が魅力の一つです。
ただ、今回新発売された新型モデルの荷室・ラゲッジスペースには、左右別々に後部座席をスライドできない事や、後部座席を収納時に大きな段差ができてしまうと言う欠点・デメリットも…。
このようにこの新型モデルの荷室・ラゲッジルームは、競合車よりも見劣りをする部分もあるので、購入する前にしっかりと確認をしてみてくださいね。