2020年8月にデビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のハイブリッド車専用のオプションとして用意されているのが、自動駐車支援システムの”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”です。
この”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”は、ハンドル操作だけではなく、アクセル/ブレーキの操作も実際に行ってくれるとても便利な機能なのですが、個人的には、ムリして装着する必要はないような感じが…。
今回、実際に”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を試乗してみて、ちょっと残念に感じたところ、気になったところは、どこだったのでしょうか?また、私が”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”は必要ないと至った理由は、何だったのでしょうか?
新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されている”トヨタチームメイト(アドバンスドパーク)”を使って気になったこと、この機能が必要ないと感じた理由を包み隠さず紹介したいと思います。
目次
シフトレバーの操作【新型ヤリスクロスのアドバンスドパークのデメリット1】
2020年8月にデビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使ってみて気になったこと、残念に感じたことの一つは、シフトレバーの操作です。
この新型モデルに用意されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”は、駐車をする際のハンドル・ステアリング操作やアクセル/ブレーキの操作は自動で行ってくれる機能です。
しかし、シフトのポジションをR(リバース)に入れる、切り返すために”D(ドライブ)”に戻すなどのシフトレバーの操作は、ガイダンスに従った自分で行わないといけません。
私はを実際に”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使って、縦列駐車や車庫入れ、駐車区画のないところなど色々と駐車をさせてもらったのですが、トヨタチームメイトを使っている際のシフトレバーをR(リバース)や(D)ドライブに切り替える作業が煩わしく感じてしまいました。
縦列駐車をする際は要注意
今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”の性能自体はとても優秀で、バックで駐車をする際は、ほとんど切り返しが発生しません。
なので、シフトレバーを入れ直す面倒さを実感することはありません。
しかし、狭いスペースでの縦列駐車では、どうしても切り返しが多く発生するため、シフトレバーの切り替えが多く発生していしまいます。
私が実際に”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使って縦列駐車した時は、3回~4回ほどシフトレバーの入れ替えが発生。
自動駐車ならではの、何もしなくてもスルスル~~っと駐車をしてくれる”お手軽感”や”未来感”を味わうことができないのが少し残念でした。
自動駐車技術の性能は日産車の方が優秀
ちなみに、クルマのカテゴリーは異なりますが、日産から発売されている電気自動車の”リーフ(LEAF)”では、スイッチを押しておくだけで自動で駐車をしてくれる”プロパイロットパーキング”が用意されています。
このリーフ(LEAF)に搭載されている”プロパイロット パーキング”は、スイッチを押しているだけで、ハンドルやペダル操作だけではなく、前進/後退の切り替えも自動的に行ってくれるんですよね。
なので、自動駐車システムとしての使い勝手は、トヨタの”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”よりも日産の”プロパイロット パーキング”の方がワンランク上のような感じが…。
競合車・ライバル車の一つでもある日産のコンパクトSUV”キックス(KICKS)”に”プロパイロット パーキング”の用意がないのは少々残念です。
ただ、他のメーカーの自動駐車支援システムの便利さを知っている身としては、新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”の操作性や使い勝手に少し物足りなさを感じてしまいました。
微調整ができない【新型ヤリスクロスのアドバンスドパークのデメリット2】
また、駐車位置を細かく設定することができないのも、今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)の”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使って気になったところの一つです。
回りに駐車をしているクルマが少ない広い駐車場で”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使用する際、ディスプレイに表示されている複数の駐車区画の中から任意の駐車スペースを選択することができます。
しかし、この新型モデルに搭載されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”は、良くも悪くも駐車スペースのど真ん中に駐車をしていまい、駐車スペースの中での駐車位置を細かく設定することができません。
トヨタチームメイトは普段使いで不便を感じる
今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”のように駐車場の真ん中のみにしか駐車することができないと、思ったよりも不便です。
例えば、スーパーマーケットで駐車をする際、
「隣に停車しているクルマが白線から少しはみ出しているから、少し助手席側にずらして停車しよう…。」
「後部座席に積み込んだ大きい荷物を出し入れするから、少し運転席側に詰めて駐車をしよう…」
など、意図的に駐車スペースの中で駐車位置を調節するケースってありますよね。
しかし、今回新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に搭載されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”では、このような細かな調整をすることができません。
もし駐車位置の微調整行うとしたら、一度”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使って駐車した後に、もう一度手動でクルマを前に出して、入れ直すしかありません。
これを手動で行うのなら、最初から自分で駐車をした方が早いような感じが…。
ここらへんの細かな調整をすることができないのは、新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に搭載されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”の限界なのかなと思いました。
駐車に時間がかかる【新型ヤリスクロスのアドバンスドパークのデメリット3】
また、2020年8月にデビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)の自動駐車支援システム”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使ってみて気になったのが、駐車するのにかかる時間です。
駐車を開始するまでの用意に時間がかかる
この新型モデルの”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使ってみてまず初めに気になったのが、駐車を開始するまでの手間の多さです。
この新型モデルに搭載されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使用するには、次のような手順を踏む必要があります。
■トヨタチームメイト作動手順
2.センターコンソールのトヨタチームメイトスイッチを押す
3.ディスプレイに駐車位置が表示されているのを確認
4.液晶ディスプレイの開始ボタンを押す
5.ガイダンスに従ってブレーキペダルを離す
このように新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)の”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”では、一度、駐車したい位置の真横に停止をして、駐車位置などの設定操作を行わないといけません。
なので、出入りが多い駐車場では、駐車スペースの真横にクルマを停止して、トヨタチームメイトを行うための設定をしている間に後ろにクルマが来てしまう可能性が…。
むしろ”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を駐車位置の真横に停車してチマチマと設定してから駐車を行うよりも、最初から駐車をしやすい位置(駐車スペースに対して斜めの状態)にクルマを持っていって、そのままバックで駐車をした方が早いのかなと思いました。
スムーズさに欠けるのも欠点&デメリットの一つ
また、今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に備わっている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”はスムーズさに欠けるのも、欠点&デメリットの一つです。
この新型モデルに用意されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”は、ガイダンスを聞いてからシフトレバーを”D(ドライブ)”や”R(リバース)”を入れ替えないといけないため、自分で運転をするよりも切り返しの際のスムーズさに欠けるような感じが…。
また、ガイダンスを聞いてからシフトレバーのポジションを入れ替えるので、自分で運転をする時も切り返しに要する時間がかかっている感じが…。
駐車する作業がシームレスではなく”ぶつ切り”にされている感じや、切り返しにかかる時間も、新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)の”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を使っていて気になるところでした。
また、駐車が終わった後、自動的にパーキングに入れてくれないのも、この新型モデルの”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”の残念なところの一つでした。
まとめ:トヨタチームメイトは普通に駐車ができる人には必要ない
2020年8月にデビューをした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)のハイブリッド車専用のオプションとして用意されている”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”を実際に使用してみたところ、このようなところが気になりました。
■トヨタチームメイトの欠点&デメリット
・駐車スペース内での微調整が行えない
・駐車をする際のスムーズさに欠ける
駐車が苦手な人には、自動で駐車を行ってくれるこの新型モデルの”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”は、喉から手が出るほど欲しい機能だと思います。
ただ、新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)は車体感覚も掴みやすく、また、バックモニターも用意されているので、普通に駐車できる人には、自動駐車支援システムの”トヨタチームメイト アドバンスドパーク”は必要ないのかなと思いました。