2019年9月にトヨタから兄弟車にあたるステーションワゴン仕様の新型カローラツーリング(Corollra Touring)とセダン(Sedan)が、同時デビューを果たしました、
グレード設定からフロントマスク、内装のデザインなど何から何までそっくりな2台のモデルですが、2台のモデルを乗り比べて比較してみると様々な違いが…。
ステーションワゴン仕様の”ツーリング(Touring)”と”セダン(Sedan)”では、どこに違いがあったのでしょうか?また、セダンよりもツーリング(Touring)の方が優れているところは、どこだったのでしょうか?
2台のモデルを実際に試乗をして分かった新型カローラツーリング(Corollra Touring)がセダン(SEDAN)よりも優れているところを、包み隠さず紹介したいと思います。
目次
荷室の使い勝手【新型カローラツーリングの魅力1】
ステーションワゴン仕様の新型カローラツーリング(Corollra Touring)がセダン(Sedan)よりも優れていると感じたところの一つは、荷室・ラゲッジスペースの使い勝手です。
セダン車のトランク容量は429リットルとなっており、後部座席使用時のツーリングの荷室容量(392リットル)よりも広くなっています。
ただ、荷室・ラゲッジスペースの使い勝手に関しては、セダン(Sedan)よりもツーリング(TOuring)の方が良いように感じました。
ツーリングは荷室アレンジが豊富
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型カローラツーリング(Corollra Touring)の荷室がセダン車よりも使い勝手が良いと感じた理由の一つが、アレンジの豊富さです。
ステーションワゴン仕様のツーリング(Touring)の荷室では、裏面が傷や汚れに強いプラスチックのような素材を採用した”リバーシブルデッキボード”を採用しています。
■両面使うことができるリバーシブルデッキボード
また、新型カローラツーリング(Corollra Touring)に用意されているデッキボードは、上下2段から設定することができます。なので、荷物の量や大きさによって、荷室の高さを自由自在に変更することができちゃいます。
このように様々な荷室アレンジを用意しているのは、セダン(Sedan)には無いツーリング(Touring)の魅力&メリットの一つなのかなと思いました。
ツーリングは荷室の奥行きを広くすることも可能
また、ステーションワゴン仕様の新型カローラツーリング(Corollra Touring)では、後部座席を収納して、荷室・ラゲッジスペースを広くする機能が最廉価モデルの”GXグレード”を含めて全グレードに標準装備しています。
■後部座席を収納した時のツーリングの荷室
一方、セダン車では、後部座席の背もたれを収納して荷室・ラゲッジスペースの奥行きを広くする機能を備えているのは、最上位モデルの”WxB(ダブルバイビー)”のみとなっています。
ただ、セダン車では、後部座席を倒した時の開口部も狭く、また、背もたれ部分の段差も大きいため、トランクの使い勝手は良いとは言えません。
■後部座席を収納した時のセダンのトランク
このように考えると、やはり荷室・ラゲッジルームの使い勝手は、セダン車よりもステーションワゴン仕様のツーリング(Touring)の方が良いのかなと思いました。
機能や装備の充実度【新型カローラツーリングの魅力2】
また、2019年9月にフルモデルチェンジをして新発売をしたトヨタの新型カローラツーリング(Corollra Touring)とセダンでは、機能や装備の充実度にも違いがあり、ツーリング(Touring)のみに用意されているアイテムも…。
ちょっとコレは意外ですよね。
ツーリング(Touring)とセダン(Sedan)では、どのような機能&装備に違いがあったのでしょうか?
私がこの2台のモデルを試乗して、ステーションワゴン仕様のツーリング(Touring)の方が充実していると感じた機能やアイテムを紹介したいと思います。
後部座席用のUSBポート
セダン車よりも新型カローラツーリング(Corollra Touring)の方が充実しているなと感じたアイテムの一つが、後部座席用のUSBポートです。
セダン(Sedan)では、後部座席に乗車する人のためのUSBポートが用意されているのは、ハイブリッド車/ガソリン車問わず最上位モデルの”WxB(ダブルバイビー)”のみとなっています。
■セダン車のWxBの後部座席用のUSB
一方、ステーションワゴン仕様のツーリング(Touring)では、ハイブリッド車の全グレードとガソリン車の最上位モデル”WxB(ダブルバイビー)”に、後部座席用のUSBポートが標準装備されていました。
アクセサリーコンセント
また、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型カローラツーリング(Corollra Touring)とセダン(Sedan)では、アクセサリーコンセントにも違いがありました。
ステーションワゴン仕様のツーリング(Touring)のハイブリッド車では、市販の家電ならほとんど使うことができるで100V/1000Wまで対応のアクセサリーコンセントをオプションで用意しています。
■ツーリングのアクセサリーコンセント
一方、セダン(Sedan)では、オプションも含めてアクセサリーコンセントの用意がありません。
ちょっとコレは残念ですよね。
このように見比べると、機能や装備の充実度に関しても、新型カローラツーリング(Corollra Touring)の方がセダンよりも優れているのかなと感じました。
後部座席の居住性【新型カローラツーリングの魅力3】
また、後部座席の居住性も、新型カローラツーリング(Corollra Touring)がセダンよりも優れている部分の一つです。
実は後部座席の足元空間(ニークリアランス)に関しては、ツーリング/セダンどちらも同じ広さになっています。
■セダンの後部座席の足元空間の広さ
■ツーリングの後部座席の足元空間の広さ
ただ、頭上空間(ヘッドクリアランス)の広さに、ツーリング(Touring)とセダン(Sedan)では大きな違いが…。
セダン(Sedan)の天井は後方にいくにつれて低くなる後ろ下がりになっていることもあり、後部座席まわりの天井空間(ヘッドクリアランス)は狭めに…。
■新型カローラセダンの後部座席の頭上空間
セダン車の場合、身長180cmくらいの方が後部座席に座ると、頭が天井に触れてしまいます。
また、サイドウィンドウもセダン(Sedan)の方が狭いため、ツーリング(Touring)よりも窮屈感&圧迫感を感じます。
一方、「ステーションワゴン仕様のツーリング(Touring)の後部座席の頭上空間(ヘッドクリアランス)は広々として快適!」という訳ではないのですが、セダン車と比較すると、いくらかマシです。
■ツーリングの後部座席の頭上空間
用意されている機能や装備も含めて、後部座席の居住性&快適性は、新型カローラツーリング(Corollra Touring)の方がセダン車よりも良いように感じました。
まとめ:後部座席の快適性を考えるのならツーリング
2019年9月にフルモデルチェンジをして新発売をしたトヨタの新型カローラツーリング(Corollra Touring)とセダン(Sedan)を比較したところ、このようになっていました。
共通点が多いこの2台のモデルですが、機能や装備、使い勝手を考えると、セダンよりもステーションワゴン仕様の”ツーリング(Touring)”の方が優れているような感じが…。
特に後部座席の居住性や使い勝手に関しては、ツーリング(Touring)とセダン(Sedan)では、大きな差がありました。
もし後部座席を使用する機会が多い方は、ステーションワゴン仕様の新型カローラツーリング(Corollra Touring)の方が良いのかなと思いました。
ちなみに、ツーリング(Touring)とセダン(Sedan)では購入金額・乗り出し価格にも差があり、若干ですが、ツーリング(Touring)の方が高くなっています。
ただ、ツーリング(Touring)には、この価格の差を支払う価値は十分にあるように感じました。