2019年9月にフルモデルチェンジをして新発売をしたトヨタの新型カローラセダン(Corolla Sedan)の残念だったことの一つが、予想以上に狭くなっていた後部座席の足元空間(ニークリアランス)です。
後部座席を座る人は若干窮屈な思いをする新型モデルですが、後部座席の座り心地はどうだったのでしょうか?背もたれの角度を調節できるリクライニング機能を備え、長時間ドライブでも快適に過ごせるようになっていたのでしょうか?
トヨタの代表車種”新型カローラセダン”の後部座席の座り心地&快適性を確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型カローラセダンの後部座席はリクライニングできる?
結論から申し上げまして、2019年9月にフルモデルチェンジをして新発売をしたトヨタの新型カローラセダン(Corolla Sedan)の後部座席には、背もたれの角度を調節することができるリクライニング機能の用意は全グレードありません。
なので、この背もたれの角度から変更することができません。
ちょっとこれは残念ですよね。
最上位モデル”WxB(ダブルバイビー)”の背もたれには、後部座席の背もたれを倒せそうなレバーが用意されています。
■WxBの後部座席に用意されているレバー
ただこれは、後部座席を前方に倒して、荷室・ラゲッジスペースを広くする時に使用するもの。このレバーを操作しても、後部座席の背もたれをリクライニングすることができません。
後部座席の背もたれを動かせるようにするのなら、前方に倒して収納できるようにするだけではなく、リクライニングもできるようにして貰いたかったです。
競合車のグレイスは後部座席のリクライニング機能を用意
このクルマの競合車・ライバル車の一つでもあるホンダのグレイス(GRACE)では、1段階だけですが、後部座席の背もたれの角度を調節することができるリクライニング機能を備えています。
頭上空間や足元空間もホンダのグレイス(GRACE)の方が広いですし、快適性に関しては、新型カローラセダン(Corolla Sedan)よりも競合車のグレイス(GRACE)の方が一枚も二枚も優れていました。
新型カローラセダンの後部座席の座り心地は良かった?【試乗インプレ】
2019年9月にフルモデルチェンジをして新発売をしたトヨタの新型カローラセダン(Corolla Sedan)は残念ながら後部座席の背もたれを調整する事ができるリクライニング機能が備わっていませんでしたが、後部座席の座り心地は、どうだったのでしょうか?
また、長時間座っていても疲れないシートに仕上がっていたのでしょうか?
この新型モデルの後部座席に座って分かった良かったところ&気になったところを、包み隠さずお話したいと思います。
シートの座り心地は予想以上に良い
2019年9月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型カローラセダン(Corolla Sedan)の後部座席は、このようなデザインになっています。
■新型カローラセダンの後部座席
見て頂ければ分かると思いますが、シートに身体が触れる部分は大きくえぐられており、立体的なデザインに…。そのため、この新型モデルの後部座席はフィット感が良く、シートに身体が包み込まれているような座り心地に…。
また、身体がシートに触れる凹み部分のサイズも大きめになっており、窮屈さを感じないのも好印象でした。
背もたれの角度もバッチリ
今回フルモデルチェンジをして新発売をしたトヨタの新型カローラセダン(Corolla Sedan)の後部座席には残念ながらリクライニング機能は用意されていませんでしが、意外と良いと思ったのは、背もたれの角度です。
■新型カローラセダンの後部座席
この画像を見れば分かると思いますが、新型モデルの後部座席の背もたれは、垂直よりも若干寝かせた状態に…。ちょっと深めに座って、背もたれに寄り掛かるとスッと自然に背筋が伸びるような座り心地に…。
ディーラーさんによると、「この新型モデルの後部座席の背もたれの角度は、自然と一番身体に負担がかからないように人間工学に基づいて背もたれの角度を調整してあります。」とのこと。
リクライニング機能が用意されていない上に背もたれの角度も垂直で、後部座席に長時間座っていると、腰が痛くなる座り心地のクルマってありますよね。
しかし、今回デビューはたしたこの新型モデルは、これらのクルマとは一線を画したサポートのしっかりとした後部座席になっていたのは好印象でした。
後部座席のサイズも良好
また、今回フルモデルチェンをして新発売をした新型カローラセダン(Corolla Sedan)の後部座席に座ってみて良いと感じたのが、後部座席のサイズです。
今回デビューを果たした新型モデルは3ナンバーサイズに拡大したこともあり、全幅が先代モデルよりも50mmほど広くなり1,745mmとなりました。
そのおかげもあり、今回デビューを果たした新型モデルは後部座席の左右間の距離が広くなった感じが…。なので、後部座席に座っていても、隣の人の挙動や行動が一切気にならずに、運転中、ゆったりと過ごすことができます。
また、後部座席に3人乗車する際に使用をする後部座席の真ん中の部分のシートも、コンパクトカーサイズのセダン車としては広めに…。
さすがに後部座席に大人が3人座ると窮屈さはありますが、大人2人が後部座席に座る場合、隣の人を気にしない広々とした座り心地になっているのは、好印象でした。
足元と頭上空間のゆとりはイマイチ
2019年9月にデビューを果たしたトヨタの新型カローラセダン(Corolla Sedan)は3ナンバーサイズにボディサイズが拡大したおかげで後部座席の横幅は広くなり、ゆったりとした座り心地を楽しめるようになりましたが、ちょっと残念だったのは、足元空間&頭上空間の広さです。
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型モデルは、スポーティーなシルエットになったため天井が低くなり、頭上空間(ヘッドクリアランス)のゆとりも少なくなりました。
■新型カローラセダンの後部座席の頭上空間
また、足元空間(ニークリアランス)もボディサイズと比較すると、極端に狭くなっています。
■新型カローラセダンの後部座席の足元空間
この狭い後部座席の居住空間のおかげで、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型カローラセダンの魅力の一つでもある【後部座席の座り心地の良さ】が半減してしまっている感じが…。
個人的には、頭上空間はあと2~3cm、足元空間はあと5cm広かったら、このクルマの後部座席は完璧だったのに…と感じました。
ちなみに、先日、この新型モデルの試乗をした際、後部座席の足元空間(ニークリアランス)の広さを計測してみたところ、このようになっていました。
もしこの新型モデルの後部座席の足元空間(ニークリアランス)の詳細、実際に座ってみたところの様子を確認してみたちかたは、コチラの記事を参考にしてみてくださいね。
まとめ:後部座席の座り心地は良いけど課題も…
2019年9月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型カローラセダン(Corolla Sedan)の後部座席は、このようになっていました。
この新型モデルの後部座席には、残念ながら背もたれの角度を調節することができるリクライニング機能の用意はありませんでした。なので、後部座席の使い勝手は、競合車の一つでもあるホンダのコンパクトセダン車”新型グレイス”よりも少し見劣りする感じが…。
また、この新型モデルの後部座席の座り心地は良くなっていましたが、狭い頭上空間&足元空間のせいで快適性や居心地の良さが損なわれている感じがするのも気になりました。
もしこの新型モデルの後部座席にご家族や友達を載せる機会が多い方は、後部座席の居住性&快適性をしっかりと確認をしてみてくださいね。