2020年8月にデビューを果たしたトヨタの新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)は、ディスプレイオーディオが全グレードに標準装備されています。
なので、スマホやiPhoneを繋げると、”Lineカーナビ”や”Googleマップ”などのナビアプリを車内ナビの代わりに使用することができます。
また、スマホ/iPhoneを持っていない人や既存の車内ナビの使い勝手を好む人のために、
ディスプレイオーディオに車載ナビの機能を追加することができるオプション”ナビキット”を用意しています。
この新型モデルでは、この2つの方法でナビを使用することができますが、”ナビアプリ”と”ナビキット”のどちらの方がオススメなのでしょうか?
トヨタからデビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されているナビアプリとナビキットは、どちらの方がオススメなのか?実際に使用した感想を紹介したいと思います。
目次
アプリとナビキットのどっちが良い?【新型ヤリスクロスのナビ】
トヨタの新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に標準装備されているディスプレイオーディオは、このようなデザインになっています。
■新型ヤリスクロスのディスプレイオーディオ
スマホ/iPhoneを接続するか、ディーラーオプションで用意されている”ナビキット”を装着すると、この液晶画面にナビ画面を表示することができます。
私は実際にこの新型モデルを試乗する際、ナビアプリの”LINEカーナビ(ライン カーナビ)”を使わせて貰ったのですが、使い慣れていることもあるせいかやはり”ナビキット(車載ナビ)”の方が良かった感じが…。
また、ディーラーさんも、「予算に余裕があり、クルマに乗る機会が多い方は、ナビアプリよりもナビキットの方が良いです。」と仰っていました。
アプリよりナビキットの方が良かった理由【新型ヤリスクロスのナビ】
今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)は、スマホ/iphoneの無料のナビアプリとディーラーオプションの”ナビキット(車載ナビ)”を用意していますが、ナビキット(車載ナビ)のどこが良かったのでしょうか?
また、ディーラーさんが、ナビアプリよりもナビキット(車載ナビ)の方を強くオススメした理由は、何だったのでしょうか?
スマホ/iPhoneのナビアプリよりもナビキット(車載ナビ)の方が優れていると感じたところを、紹介したいと思います。
GPSの精度【ナビキットをオススメする理由1】
私が新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)を試乗して、ナビアプリよりもナビキット(車載ナビ)の方が優れていると感じたのが、クルマの位置を正しく認識するGPSの精度です。
スマホのナビアプリの場合、スマホに搭載されているGPSのみを利用して自車の位置を把握しているのに対し、車載ナビは、GPSだけではなく、車速信号なども活用します。
なので、通信電波が届きにくいトンネルや山間部を運転していても、誤認識することなくしっかりと自車の位置を把握してくれます。
一方、スマホナビでは、やはりトンネルを運転している時にGPSが不安定になりがちです。
私が新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)を試乗する時に使用をした”LINEカーナビ(ライン カーナビ)”は、トンネルを走行している時も自車の位置を誤認識することなくきちんと表示してくれたのは、良い意味で驚きました。
しかし、トンネルを抜けた後、GPS情報を再取得するためか、ナビの動きが止まるケースが何度か見受けられました。
また、”ジャンクションの後にすぐジャンクション”があるような複雑な高速走路での認識&案内も、ナビアプリよりも車載ナビの方が現時点では優れています。
私がこの新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)を試乗してたい時も、曲がっ後にすぐ分岐があるような場所では、きちんと案内をしてくれませんでした。
なので、新保土ヶ谷インターチェンジや箱崎インターチェンジなど、いくつもの道路が複雑に交差するジャンクションでは、ナビアプリは不向きな感じが…。
長距離ドライブをする方や不慣れな場所に頻繁に行く方は、スマホやiPhoneを接続するだけで使用することができる無料のナビアプリよりも、GPSの性能&位置情報の把握に優れるディーラーオプションで用意されている”ナビキット”の方が良いように感じました。
ルート検索の選択肢の多さ【ナビキットをオススメする理由2】
また、ナビアプリを使用して新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)を試乗していた時に気になったことの一つが、ルート検索をした時の選択肢の少なさです。
私が新型ヤリスクロスを試乗した時に使用をしたナビアプリ(LINEカーナビ)でも、おすすめ(推奨経路)・距離優先・一般優先の3つのルートから選べるようになっているは良いと思います。
ただ、車載ナビでは、おすすめルート以外に有料道路優先ルート、一般道路優先ルート、距離優先ルートなど5~6ルートを提示してくれます。
また、車載ナビは、道幅など運転のしやすさなども考慮して”おすすめのルート”を表示してくれます。
一方、LINEカーナビなどのナビアプリの距離優先では、クルマでは通り抜けができないような狭い道をオススメすることも…。
ここらへんのルート検索の多さや信頼性も、ナビアプリよりも車載ナビ(ナビキット)の方が一日の長があるように感じました。
スマホにかかる負荷【ナビキットをオススメする理由3】
また、ナビアプリ(LINEカーナビ)を使用して気になったことの一つが、スマホ/iPhoneにかかる負荷です。
今回、1時間ほど新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)を試乗させて貰ったのですが、試乗を終わった後、スマホをディスプレイオーディオから取り外そうしたら、盛った瞬間に分かるくらいスマホ本体が熱くなっていました。
また、Twitterなどを色々と調べてみると、スマホナビを使用すると、スマホ/iPhoneが熱を持つことが良くあるようです。
スマホ/iPhoneが熱を持つと、動作が遅くなったり、製品寿命が縮んでしまったりすると良く耳にするので、スマホナビを使用するたびにこのような状態になることに不安が…。
ディーラーさんも仰っていましたが、クルマを頻繁に運転をする方や長距離ドライブをする方は、スマホにかかる負荷の面からも車載ナビ(ナビキット)の方が良いのかなと思いました。
通信料【ナビキットをオススメする理由4】
また、ナビを使用するのにかかる通信料も、スマホナビよりもナビキット(車載ナビ)をオススメする理由の一つです。
ディスプレイオーディオにナビ機能を追加するナビキットでは、ナビを使用するのに通信料はかかりません。
一方、スナビアプリは、ドライブ中ずっとリアルタイムで地図データを受信し続けないといけないため、スマホの通信料がハネ上がってしまいます。
また、LINE MUSIC(ラインミュージック)などのサブスクの音楽配信サービスを使うと、さらに通信料は増えます。
データ通信料に制限のない”ギガ放題”のようなプランに入っていれば良いですが、申し込んでいるプランによっては、スマホのプランの方を変更しないといけない可能性も…。
初期投資の安さは、ナビキット(車載ナビ)にはないスマホナビならではの魅力&メリットの一つです。
ただ、トータルコストで計算すると、スマホナビの方が高くなある可能性もあるので、ご注意くださいね。
まとめ:日常的にクルマを運転する方はナビキットの方がおすすめ
2020年8月にデビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)は、スマホのナビアプリをディスプレイオーディオに映し出す方法と、ナビ機能をディスプレイオーディオ事態にに追加するナビキットの2種類用意しています。
クルマを時々しか使用しない方や、普段は近場しか運転しないからナビが必要ないと言う方は、初期投資を安く抑えることができるスマホナビの方で良いと思います。
ただ、日常的にクルマを運転する方は、安定感があり、ルート検索など使い勝手に優れるナビキット(車載ナビ)の方が良いように感じました。