2020年12月にフルモデルチェンジをして新発売をした日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の魅力の一つは、広くて快適な車内空間です。
ただ、シート座り心地に関しては、少し気になったところが…。
そんな新型モデルのシートの座り心地は、どのような感じだったのでしょうか?また、この新型モデルの座り心地で気になったこととは、何だったのでしょうか?
2020年12月にデビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)のシートの座り心地を確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型ノートe-POWERのフロントシートの座り心地はどうだった?【快適性レビュー】
2020年12月にデビューを果たした日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)のフロントシートは、このようなデザインになっています。
■新型ノートe-POWERのフロントシート
運転席と助手席が独立しているセパレートタイプのシートを採用しているこの新型モデルのフロントシートですが、次の特徴&魅力を備えていました。
背中全体を優しく包み込むゼログラビティシートを採用
そんな新型モデルのフロントシートの特徴の一つが、シートの骨格の形状です。
今回デビューを果たした新型モデルのフロントシートは、背もたれの中段で折り目を付け体圧を分散してくれる”ゼログラビティシート”を採用。
そのおかげもあり、この新型モデルのフロントシートは、背中全体を優しく包み込んでくれる安心感のある座り心地に…。
また、この新型モデルに採用されているゼログラビティシートは、背中にかかる負荷を優しく、そして、しっかりと分散をしてくれるため、長時間ドライブ時の疲労や腰の負担を軽減してくれるのかなと感じました。
フロントシートはゆったりとした座り心地
また、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)のフロントシートに座ってみて驚いたことの一つが、シートの広さです。
先代モデルは、背もたれ&座面のメイン部分が狭く、少しタイトな座り心地だったんですよね。
■先代モデルのフロントシート
しかし、今回デビューを果たした新型もですが、先代モデルよりも車内幅が広くなったためか、シートの背もたれ&座面のメイン部分がひと回り広くなった感じが…。
そのおかげもあり、今回デビューを果たした新型モデルのフロントシートは、ゆったりとした座り心地になっていました。
本革シートの座り心地で気になるところが…
今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)のフロントシートに座って気になったのが、Xグレード専用のオプションとして用意されている本革シートの座り心地です。
■新型ノートe-POWERの本革シート
この新型モデルの本革シートは、座面や背もたれに表面に使用されているウレタン素材が良いためか、軟らかいのに、しっかりと支えてくれる”もっちり”とした座り心地になっています。
このもっちり感のある座り心地はとても良かったのですが、この新型モデルの本革シートは、表面がツルツルとしているため、思ったよりも滑ります。
なので、カーブを曲がると、体全体がズルっと大きくズレる感じが…。
私が当日に着ていた洋服(パーカー&デニム)との相性が悪かっただけかもしれませんが、この本革シートのツルツルと滑る感じは、運転をしていて少し気になるところでした。
新型ノートe-POWERの後部座席の座り心地はどうだった?【快適性レビュー】
一方、2020年12月にデビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の後部座席の座り心地は、どうだったのでしょうか?
こちらが、今回デビューを果たしたこの新型モデルの後部座席です。
■新型ノートe-POWERの後部座席
背もたれの角度を調整することができるリクライニング機能を備えるなど、機能や装備は充実しているこの新型モデルの後部座席ですが、次のような座り心地になっていました。
隣の人が気にならないゆったりとした座り心地
今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の後部座席に座ってみて良いと思ったことの一つが、隣の人との距離感です。
この新型モデルは、コンパクトカーの中でもトップクラスの車内幅を確保していることもあり、後部座席のサイズ(横幅)が大きめに作られています。
また、この新型モデルの後部座席は、姿勢が崩れるのを防ぐため、着座するスペースの座面や背もたれを凹ませているのですが、この着座スペースも広めに確保しています。
そのおかげもあり、ゆったりと座れる印象が…。
さすがに大人3人が後部座席に座ると窮屈さを感じますが、成人男性が2人座っても、隣の人を気にすることなくリラックスすることができるのは、この新型モデルの後部座席の良いところなのかなと思いました。
後部座席のサポート力はイマイチ
そんな新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の後部座席に座って気になったのが、座面&背もたれのサポート力です。
先ほども申し上げた通り、この新型モデルの後部座席の座面&背もたれは、着座する部分を凹ませています。
ただ、競合車・ライバル車と比較すると、座面&背もたれの凹凸がまだ少なく、サポート力&ホールド力が劣るような感じが…。
なので、横Gが大きくかかる場面では、体を支えきれません。(特に本革シートは…。)
個人的には、もう少し後部座席の座面や背もたれに凹凸感を付けて、サポート力&ホールド力を高めても良かったのかなと思いました。
調整できる幅が小さい後部座席のヘッドレスト
また、今回デビューを果たした新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)の後部座席に座って気になったのは、ヘッドレストの高さです。
この新型モデルの後部座席には、高さを調節することができるヘッドレストを備えているのですが、調整できる幅が小さいです。
実際にこの新型モデルの助手席側の後部座席のヘッドレストを一番上まで上げてみたところ、このような感じに…。
■ヘッドレストを一番高くした時の後部座席
「えっ!これがヘッドレストを一番上にした状態ですか?」と聞きたくなるくらい、ヘッドレストの位置が低いですよね。
なので、身長174cmの私がこの新型モデルの後部座席に座ると、ヘッドレストの位置が少し低く、しっかりと頭部を支えてくれません。
車のヘッドレストは車内で快適に過ごすためだけではなく、イザという時に乗車している人の頭部や首を守るという大事な役目があるんですよね。
そのことを考えると、もう少し調整幅に余裕を持たせたヘッドレストを用意してもよかったのかなと思いました。
まとめ:後部座席の座り心地が少し気になる新型ノートe-POWER
2020年12月にデビューを果たした日産の新型ノートe-POWER(NOTE e-POWER)のフロントシート&後部座席の座り心地は、このようになっていました。
■新型ノートe-POWERのシートの座り心地のまとめ
・大人でも快適に過ごせるだけの広さを確保している後部座席
・物足りなさが残る後部座席のサポート力
・滑りやすさが気になるオプションの本革シート
今回デビューを果たした新型モデルは、フロントシートに背中全体をやさしくサポートしてくれるゼログラビティシートを採用。
そのおかげもあり、フロントシートの座り心地は、かなり良かったです。
ただ、ヘッドレストの位置が低く、また、サポート力に乏しいこともあり、後部座席の座り心地には、少し物足りなさを感じてしまいました。
もしこれからこの新型モデルの試乗に行かれる方は、後部座席の座り心地や足元空間&頭上空間の広さなどもしっかりと確認してみてくださいね。