3ナンバーサイズになり、車格が大幅に増したスタイリッシュなスポーツハッチバック新型カローラスポーツ(COROLLA SPORT)が、トヨタからデビューを果たしました。
2018年6月にデビューをしたこの新型モデルは、走りの良さに重きを置いた低重心&ワイドなスポーティーシルエットになっています。また、ボディサイズ自体も、競合車・ライバル車よりも一回り小さくなっています。
なので、この新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)は、お世辞にも車内は広いとは言えません。
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そんな新型モデルは、車中泊をできるだけの広さを備えているのでしょうか?また、快適に過ごす事はできたのでしょうか?
2018年6月にデビューをしたトヨタのスポーツハッチバック新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)で車中泊ができるかどうかを確認をしてきたので、紹介したいと思います。
新型カローラスポーツで車中泊をする事はできる?
2018年6月にデビューをした新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)ですが、私が確認した限りでは、何とか車中泊をする事は可能です。
ただ、正直に言って、快適とは言い難いです。
私は実際に新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)の車内で横になって車中泊のしやすさを確認してみたのですが、色々と気になるところが…。個人的には、このクルマよりも競合車・ライバル車の方が向いているように感じました。
私がこのクルマよりも競合車・ライバル車の方が車中泊に向いていると感じた理由は、なんだったのでしょうか?
車中泊をするにあたって、新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)の課題&気になったところを包み隠さず紹介したいと思います。
課題1:荷室・ラゲッジスペースの奥行き
車中泊をするにあたって、私が気になったのは、車内の広さです。
今回新発売された新型モデルで車中泊をするのには、荷室・ラゲッジスペースを寝るためのスペースとして活用します。
■新型カローラスポーツの荷室
ただ、この新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)で車中泊をするには、荷室・ラゲッジスペースが少し狭い感じが…。
時に気になったのは、荷室・ラゲッジスペースの奥行きです。
この新型モデルの後部座席を収納した時の荷室・ラゲッジスペースの奥行きは約1,590mmとなっており、車中泊をするにはちょっと狭い感じが…。
■後部座席を収納した時の荷室・ラゲッジスペース
今回新発売された新型モデルは、荷室・ラゲッジスペースの奥行きが狭いため、身長175cmの私が荷室・ラゲッジスペースに横になるには、身体を小さくかがめるか、対角線上(斜め)になるしかありません。
ただ、それでもかなり窮屈です。
体を小さくしても窮屈感を感じてしまうのは、車中泊をする上で、欠点・デメリットの一つなのかなと思いました。
ちなみに、競合車・ライバル車の一つでもあるスバルの新型インプレッサ スポーツ(IMPREZA SPOER)の荷室・ラゲッジスペースの奥行きは約1,740mmとなっており、新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)よりも一回り大きくなっています。
■新型インプレッサスポーツの荷室
新型インプレッサスポーツの荷室・ラゲッジスペースの広さは完璧という訳ではありませんですが、それでも新型カローラスポーツよりかはマシな感じが…。
もし車中泊のしやすさを優先して考えるのなら、新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)よりも荷室・ラゲッジスペースの奥行きがある新型インプレッサ スポーツ(IMPREZA SPOER)の方が良いのかなと思いました。
課題2:後部座席を収納した時の段差
また、車中泊をする際、ちょっと面倒だなと感じたのが、後部座席を収納する際に生じる段差です。
今回新発売された新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)では、後部座席を収納すると、このように大きな段差が生じてしまいます。
■後部座席を収納時に生じる段差
このように見ると、かなり大きいですよね。
この段差を計測してみたところ約125mmもあり、このままでは車中泊をする事は、ちょっと難しい感じが…。また、この段差は意外と大きいので、マットや布団で段差を解消するのは、ちょっと大変です。
このような大きな段差も、車中泊をする上では、大きな欠点・デメリットになるのかなと思いました。
ちなみに、今回デビューをした新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)では、後部座席を収納した時にフルフラットにする”アジャスタブルデッキボード”を用意しています。
このアジャスタブルデッキボードを使用すると、ご覧の通り、後部座席を収納した時の荷室・ラゲッジスペースをフルフラットにする事ができます。
■デッキボードを使用時の荷室・ラゲッジスペース
デッキボードを使用すると、荷室・ラゲッジスペースがフルフラットになるので、車中泊がしやすくなったような感じが…。
もし新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)で車中泊をするのなら、メーカーオプション設定になっているアジャスタブルデッキボードは、必要なアイテムなのかなと思いました。
また、メーカーオプション設定になっているアジャスタブルデッキボードを使用すると、荷室・ラゲッジスペースの左右の部分に小型ポケットが用意されます。
■新型カローラスポーツの荷室の小型ポケット
車中泊をする際、ちょっとしたアイテムを収納する事ができる小型ポケットも意外と重宝するのかなと思いました。
課題3:車内の移動のしやすさ
また、今回新発売された新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)の車中泊のしやすさを確認していて気になったのが、車内の移動のしやすさです。
今回新発売された新型モデルの荷室高は約770mmとなっており、スポーティハッチバックの中では比較的大きなサイズになっています。
ただ、車中泊をするのには、十分ではない感じが…。
例えば、車内で移動する際、膝をついて”はいはい”をするような姿勢にならないと、移動をする事ができません。
また、今回新発売された新型モデルは天井が低いため、起き上がると、天井の低さ・窮屈さを感じます。
このようにこの新型モデルで車中泊をすると、色々と不便を感じます。
今回新発売された新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)は車中泊をする事を目的として作られていないので、もしこの新型モデルで車中泊をする事を考えているのなら、事前にしっかりと確認をしてみてくださいね。
2018年6月にトヨタからデビューをした新型カローラ スポーツ(COROLLA SPORT)では、荷室・ラゲッジスペースを上手に活用すれば、何とか車中泊をする事が可能です。
ただ、今回新発売された新型モデルの荷室・ラゲッジスペースの奥行きは、それほど大きくありません。なので、この新型モデルは、コンパクトサイズのスポーツハッチバックの中でも特に車中泊に不向きな感じが…。
また、車中泊をする際の居住スペースが狭いのも気になります。
もし車中泊をする事を最優先に考えるのなら、今回新発売された新型モデルよりも、他のクルマの購入を検討した方が、満足感が得られるのかなと思いました。