半自動運転のプロパイロットが注目を集めている新型スカイライン(SKYLINE)ですが、ガソリン車に日産が新開発をしたV6ツインターボエンジンが搭載されていることも、今回のマイナーチェンジの大きな注目ポイントの一つです。
私も先日、このガソリン車を試乗したのですが、ハイブリッド車とは全く異なる乗り心地に…。ステアリングを切り始めた時のレスポンスの良さなど、このガソリン車にはハイブリッド車にはない楽しさがあり、運転好きにはたまらない一台に仕上がっていました。
そんなガソリン車ですが、ハイブリッド車と比較すると、色々と気になる欠点・デメリットが…。
ハイブリッド車やよりも見劣りをする新型スカイライン(SKYLINE)のガソリン車の欠点・デメリットは、どこだったのでしょうか?
2019年9月にビッグマイナーチェンジをして新発売をしたガソリン車の欠点・デメリットを包み隠さず紹介したいと思います。
目次
【欠点1】新型スカイラインのガソリン車にはプロパイロット2.0の用意は無し
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)のガソリン車の欠点・デメリットの一つは、半自動運転技術”プロパイロット2.0″が用意されていないことです。
車線変更や追い越しなども自動で行ってくれる”プロパイロット2.0″は、マイナーチェンジをしたこのクルマの最大の魅力なので、ガソリン車に用意されていないのは、ちょっと残念ですよね。
なので、ハイブリッド車は前方車を検知するアイテムとして3眼カメラをフロントガラスに搭載しているのですが、ガソリン車は、シンプルな単眼カメラになっています。
■ハイブリッド車の3眼カメラ
■ガソリン車の単眼カメラ
また、ハイブリッド車とガソリン車では、カメラだけではなく、自車の周囲を検知するレーダーやソナーの数にも違いがありました。
ガソリン車にはなぜプロパイロット2.0が装着されなかったの?
では、なぜ今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)のガソリン車には、このクルマの注目の機能でもある”プロパイロット2.0″が搭載されなかったのでしょうか?
やはりガソリン車(ターボ車)にはシステム的にプロパイロット2.0を搭載するのは、できなかったのでしょうか?
以前、このクルマの見積もりを貰う際にディーラーさんに、ガソリン車にプロパイロット2.0を搭載する事ができるかどうか聞いてみたところ…
「ガソリン車(ターボ車)でも”プロパイロット2.0″を搭載することは可能なんですが
ハイブリッド車の方がシステム的に”プロパイロット2.0″を搭載しやすい設計になっています。」
「なので、ガソリン車よりもハイブリッド車の方に優先して”プロパイロット2.0″を搭載したと聞いています。」
との回答が…。
また、”プロパイロット2.0″をハイブリッド車のみに装着することによって、ハイブリッド車とガソリン車の差や違いを大きくしたいという狙いもあったみたい。
ただ、”プロパイロット2.0″は、ガソリン車(ターボ車)にも搭載することは可能とのことで、今度、特別仕様車やマイナーチェンジのタイミングで”プロパイロット2.0″を搭載したガソリン車が発売されるかもしれませんね。
【欠点2】新型スカイラインのガソリン車の安全装備
また、ハイブリッド車よりも安全装備の面で劣るのが、新型スカイライン(SKYLINE)のガソリン車の欠点・デメリットの一つです。
この新型モデルのガソリン車でも、”インテリジェント エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)”や”踏み間違い防止アシスト”などは標準装備されています。
■ガソリン車に用意されている主な安全装備
・踏み間違い防止アシスト
・インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)
・インテリジェントLDW(車線逸脱警報)
・インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)
・インテリジェントBSW(後側方車両検知警報)
・インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)
・アラウンドビューモニター
ただ、新型スカイライン(SKYLINE)のはガソリン車は、ハイブリッド車と異なり、”進入禁止”や”制限速度”の標識を検知してマルチインフォメーションディスプレイの画面に表示してくれる”標識検知機能”が標準装備されていないんですよね。
軽自動車の新型デイズ(DAYZ)などでも”標識検知機能”が搭載されていることを考えると、このクルマのガソリン車にも当然のように”標識検知機能”を搭載しておいて欲しかったです。
【欠点3】新型スカイラインのガソリン車の機能や装備
また、ハイブリッド車よりも機能や装備が劣るのも、新型スカイライン(SKYLINE)のガソリン車の大きな欠点&デメリットの一つです。
例えば、サイドブレーキ。
この新型モデルのハイブリッド車では、発進や停車をスムーズに行える”電動パーキングブレーキ”が全グレードに標準装備さえています。
■ハイブリッド車の電動パーキングブレーキ
しかし、ガソリン車では、電動パーキングブレーキが用意されておらず、オーソドックスな足踏み式のサイドブレーキになっています。
また、ハイブリッド車では標準装備されているフロントガラスに必要な情報を表示してくれる”ヘッドアップディスプレイ(HUD)”や、停車時にブレーキペダルから足を離しても停車状態をキープしてくれる”オートブレーキホールド”も用意されていません。
■ハイブリッド車のヘッドアップディスプレイ
運転好きにはたまらないレスポンスの良いキビキビとした走りが楽しめるのが新型スカイライン(SKYLINE)のガソリン車の魅力の一つです。ただ、電動パーキングブレーキやオートブレーキホールドなど、快適な運転をサポートしてくれるアイテムが用意されていないのは、個人的には、かなり残念でした。
まとめ:ガソリン車はハイブリッド車よりも機能や装備が見劣りするので要注意
2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された日産のプレミアムスポーツセダン車”新型スカイライン(SKYLINE)”のガソリン車をくまなく確認してみたところ、このような欠点・デメリットが気になりました。
ガソリン車で特に気になったのは、装備や機能の物足りなさです。
このガソリン車は、半自動運転の”プロパイロット2.0″が装着されていないだけではなく、最近では軽自動車でも搭載されはじめた”電動パーキングブレーキ”や”オートブレーキホールド”などの用意もなし。
ハイブリッド車の後にガソリン車に乗ると、機能や装備の違いに愕然とします。
ハイブリッド車とガソリン車では、乗り出し価格や車体本体価格に大きな差がありますが、個人的には、もう少しガソリン車の機能や装備にもチカラを入れてもよかったのかなと思いました。