2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)の特徴的なアイテムの一つが、中央に大きな液晶ディスプレイを2つ備えたインパネ(ダッシュボード)です。
先日、このクルマを試乗した際にインパネ(ダッシュボード)を実際に色々と確認してみたのですが、見た目の高級感があるだけではなく、操作性も思ったよりも良かったです。
そんな新型モデルのインパネ(ダッシュボード)は、どのようなデザインになっていたのでしょうか?また、このクルマのインパネに備わっている各アイテムのデザイン&使い勝手は、どうだったのでしょうか?
実車画像を使って、マイナーチェンジをして新発売された日産の新型スカイライン(SKYLINE)のインパネ(ダッシュボード)のデザインや使い勝手を紹介したいと思います。
新型スカイラインのインパネのデザインをチェック
2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された日産の新型スカイライン(SKYLINE)のインパネは、このようなデザインになっています。
■新型スカイラインのインパネ
ダッシュボードの中央に備え付けられた2つの液晶ディスプレイが印象的なこのクルマのインパネ(ダッシュボード)ですが、助手席側にはシルバーのダブルステッチが入ったソフトパッドが採用されるなど、高級感のあるデザインに…。
また、操作系のスイッチは運転席から手が届きやすい位置にがレイアウトされており、コックピット感覚が強いデザインになっていました。
400Rのダッシュボードは専用デザイン
スカイライン史上最高となる405馬力を誇るハイスペック仕様の”400R”は、レッドのステッチを配した専用デザインのインパネとなっています。
■400Rのインパネ
ステッチのカラーがレッドに変わるだけで、内装・インテリアの雰囲気がガラリと変わりますよね。
標準モデルのダッシュボードと比較して、レッドのステッチがあしらわれている400Rの方がスポーティーな装いになっていました。
また、400Rでは、サイズが一回り大きくなったクロームメッキ&ダーククリア塗装が施されたパドルシフトが標準装備されるなど、操作性が良くなっているのも印象的でした。
■400Rのパドルシフト
ハイブリッド車とガソリン車で装備&機能が異なる
2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)では、ハイブリッド車とガソリン車でインパネに備わっている機能に違いがあります。
ハイブリッド車とガソリン車それぞれのインパネは、このようなデザインに…。
■ハイブリッド車のインパネ
■ガソリン車のインパネ
この2台のモデルのダッシュボードで注目をして貰いたいのは、中央の上段部分です。
ハイブリッド車のダッシュボード上段には、何やら丸っこいアイテムが装備されているのが分かると思います。
これは、半自動運転のプロパイロット2.0を使用中に運転手が前を向いているかを検知するための”ドライバーモニター”です。
■ハイブリッド車に用意されているドライバーモニター
また、ハイブリッド車には、電動パーキングブレーキやオートブレーキホールド、ヘッドアップディスプレイ(HUD)など、ガソリン車には用意されていない快適性&利便性を高めるアイテムが多数用意されていました。
新型スカイラインの違いはどこ?【ハイブリッドとガソリン車を内装を比較】
新型スカイラインのインパネに備わっている各機能&装備をチェック
このように高級感と使い勝手の良さを兼ね備えた新型スカイライン(SKYLINE)ですが、ハンドルやシフトレバー、メーターなどインパネのデザインや使い勝手はどうだったのでしょうか?
このクルマの運転席まわりに用意されている各アイテムのデザインや使い勝手を徹底解剖したいと思います。
ハイブリッド車とガソリン車でデザインが異なるメーター
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)は、ハイブリッド車/ガソリン車ともにタコメーターとスピードメーターを配したオーソドックスな2眼式のアナログメーターを標準装備しています。
■ハイブリッド車のメーター
■ガソリン車のメーター
ただ、この新型モデルでは、ガソリン車とハイブリッド車でメーターのデザインやタコメーターの中央にあるマルチインフォメーションディスプレイのサイズや表示項目、メーター周りの加飾に違いがありました。
幅広く活用できるタッチパネル式のツインディスプレイ
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)の最大の特徴が、インパネ中央に備わった2つの大きな液晶画面”ツインディスプレイ”です。
この2つの大きなディスプレイは上下で役割が全く異なり、上段の液晶画面では主にナビの地図情報を表示してくれます。(カーナビは全グレード標準装備されています。)
また、この新型モデルではアラウンドビューモニターも標準装備されており、シフトレバーを”R(リバース)”に入れると、このディスプレイ部分に真上から見下ろすような視線のカメラ映像を表示してくれます。
一方、下段の液晶ディスプレイでは、エアコン/ヒーターの設定や専用オペレーターと連絡を取る事ができるオペレーターサービスをはじめとする”日産コネクト”、車両設定をタッチパネル方式で行えます。
■エアコン/ヒーターの操作画面
■日産コネクト画面
■車両設定画面
また、エアコン/ヒーターやシートヒーターは、液晶ディスプレイだけではなく、画面横に備わっている物理スイッチで設定することが可能ですよ。
高級感溢れるハンドル・ステアリングホイール
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)では、本革巻きのハンドル・ステアリングホイールが全グレード標準装備されています。
■新型スカイラインの本革巻きのハンドル
マイナーチェンジ前のモデルでは”インフィニティ”のエンブレムがハンドルに刻まれていましたが、マイチェン後のモデルでは、日産のエンブレムに変更。
やっぱりインフィニティのエンブレムよりも、日産のエンブレムの方がしっくりと来ますよね。
また、今回マイナーチェンジをして新発売されたこの新型モデルでは、ハンドルの動きを電気信号に置き換えた後にタイヤに伝える”ダイレクト アダプティブ ステアリング”を全グレードに採用しています。
ただ、マイナーチェンジ前のモデルよりも”ダイレクト アダプティブ ステアリング”の操舵感が良くなっていたのは好印象でした。
スポーツモデルを強調したシフトレバー
2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)のシフトレバーは、このようなデザインになっています。
■ガソリン車のシフトレバー
■ハイブリッド車のシフトレバー
この新型モデルに用意されているシフトレバーは、ガソリン車/ハイブリッド車どちらもシフトブーツを備えたスポーツモデルらしいデザインに…。
また、このクルマでは、1速や2速にあたる”L(ロー)”のシフトポジションの用意はなく、前進は”D(ドライブ)”のみ。エンジンブレーキを掛けたい時には、パドルシフトやマニュアルモードを使用する仕組みになっていました。
ちなみに、パドルシフトが標準装備されているのは、ハイブリッド車/ガソリン車ともに最上位モデルの”GTタイプSP”のみとなっているので、ご注意を…。
エンジンスターターは全グレード標準装備
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)では、プッシュ式のエンジンスターターが全グレード標準装備されています。
■新型スカイラインのエンジンスタータースイッチ
このクルマでは、エンジンスタータースイッチがメーターのすぐ左下に備わっており、左手で操作する感じになっていました。
ハイブリッド車とガソリン車で備わるスイッチが異なる
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)のハンドルの右側には、スイッチ類がまとまって設置されています。
ハイブリッド車/ガソリン車どちらのモデルも荷室・トランクを開ける”トランクオープナー”が備わっているのは共通していましたが、それ以外のスイッチには違いがあります。
ハイブリッド車には、トランクオープナースイッチの他に、低速時に音を出す”車両接近通報スイッチ”と”ヘッドアップディスプレイ(HUD)”をON/OFFするスイッチを搭載。
■ハイブリッド車のスイッチ類
一方、ガソリン車は、”トランクオープナースイッチ”とカーブを曲がる時や障害物を回避する時に横滑りするのを防ぐ”ビークルダイナミクスコントロール(VDC)”のON/OFFスイッチが備わっていました。
■ガソリン車のスイッチ類
まとめ:オーソドックスだけど使い勝手に優れている新型スカイラインのインパネ
2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された日産の新型スカイライン(SKYLINE)のインパネは、このようなデザインになっていました。
トヨタの新型クラウン(CROWN)など競合車・ライバル車と比較すると、先進性と言う点では、このクルマのインパネ(ダッシュボード)は見劣りをします。マイナーチェンジ前のモデルと基本的な設計は変わっていませんし…。
ただ、ドライバーや同乗者のことを第一に考えた使い勝手の良いインパネ(ダッシュボード)になっているように感じました。
また、他のグレードとは一線を画した刺激的なデザインになっている400Rのダッシュボードや内装・インテリアも見逃せないポイントの一つですよ。