新型ヴェゼルは小回りが苦手？【最小回転半径を競合車と比較】

2021年4月にフルモデルチェンジをして新発売をしたホンダの新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)は、スタイリッシュな見た目や広々とした車内空間など、競合車・ライバル車にはない魅力やメリットがたくさんあります。

ただ、小回り性能に関しては、競合車・ライバル車よりも劣る感じが…。

この新型モデルの小回り性能を表す”最小回転半径”は、どれくらいだったのか？また、競合車・ライバル車とどれくらいの差があるのか？

実際に試乗した感想もまじえて、新しく生まれ変わった新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)の小回り性能・最小回転半径を紹介したいと思います。

新型ヴェゼルの最小回転半径はどれくらい？【競合車と比較】

2021年4月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)の最小回転半径は、次のようになっていました。

■新型ヴェゼルの最小回転半径

上位モデルの最小回転半径は5.5m

今回デビューを果たした新型モデルは4つのグレードを用意しているのですが、16インチサイズのタイヤを履いたXグレード、Gグレードの最小改定半径は、5.3mに…。

一方、ひと回り大きい18インチのタイヤを履いているZグレード＆プレイ(PLaY)の最小回転半径は、下位モデルよりも0.2mほど大きい5.5mとなっていました。

ちなみに、小回り性能を表す最小回転半径は、”4.5m以下”だと小回りが効くクルマと言わます。

逆に、5.5m以上になると小回りが利かないので、運転をする際に注意が必要と言われます。

最小回転半径が5.5mとなっている新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)は、細い道もスイスイと運転できるほどの小回り性能はもちあわせていませんが、普段使いでの取り回しや駐車などで困ることはないくらいのイメージを持っておくと良いと思いますよ。

競合車・ライバル車よりも小回り性能は劣る

普段使いで困らないくらいの小回り性能を備えいる新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)ですが、競合車・ライバル車と比較すると、どうなのでしょうか？

この新型モデルと競合車・ライバル車の小回り性能を比較してみたところ、次のようになっていました。

■新型ヴェゼルと競合車の最初回転半径比較

今回デビューを果たした新型モデルは、競合車・ライバル車よりもボディサイズ＆ホイールベースが大きいこともあり、今回デビューを果たした新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)の最小回転半径は、競合車・ライバル車よりも大きくなっています。

もし小回りし性能、取り回しの良さを気になるのなら、この新型モデルよりもC-HR/CHRやキックス(KICKS)などの競合車・ライバル車の方が良いかもしれませんね。

新型ヴェゼルの小回り性能【試乗をした気になったこととは？】

今回デビューを果たした新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)の最小回転半径は、競合車・ライバル車よりも最大で0.3mほど大きくなっていましたが、実際にこの新型モデルを運転してみると、

「競合車よりも小回りが効かないな…。」
「運転をしていて、気を使うな…」

と感じる場面が多々ありました。

どのような場面・シーンで、この新型モデルの扱いにくさを感じたのでしょうか？

私がこの新型モデルを試乗して気になったところや、競合車・ライバル車よりも劣ると感じたところを、包み隠さずお話したいと思います。

細い路地や対向車とすれ違う時の取り回し＆安心感

2021年4月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)を試乗して気になったのは、細い路地での取り回しのしにくさと安心感です。

今回デビューを果たした新型モデルは、競合車・ライバル車よりもボディサイズが大きいため、コンパクトSUVと言うよりは、フォレスター(Forester)やエクストレイル(X-TRAIL)のようなワンランク上のSUVに乗っているような車体感覚なんですよね。

そのため、細い路地を運転する際や対向車線のクルマとすれ違う時は、新型ヤリスクロス(YARISCROSS)や新型キックス(KICKS)よりも気を使います。

しかも、今回デビューを果たした新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)は、フロントオーバーハング(ボンネット)部分が、競合車・ライバル車よりも長めなんですよね。

そのため、他のコンパクトSUVでは、難なく通り抜けられる細い路地も、この新型モデルでは、フロントオーバーハングが長い分、少し気を使います。

細い路地を運転する機会が多い方は、購入前に、細い路地での取り回しや前方の見切りなどを確認しておいた方が良いかもしれませんね。

狭い駐車場での駐車のしやすさ

また、今回デビューを果たした新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)を試乗して気になったのは、狭い駐車場やパーキングエリアでの駐車のしやすさです。

今回デビューを果たした新型モデルは、ボディサイズが大きいとは言え、コンパクトSUVのカテゴリーに入るクルマなので、普通の駐車場でしたら、何の問題もなくスムーズに駐車をすることができます。

この新型モデルでは、クルマの後方をナビの画面に映し出す”バックモニター”や、真上から見下ろすような視線でクルマの周囲を確認することができる”パノラミックビュー”など、駐車をサポートする装備もありますしね。

■新型ヴェゼルのバックモニター

しかし、前の道路やスペースが狭い駐車場や直角駐車を強いられる場面では、ボディサイズが大きいこともあり、競合車・ライバル車よりも少しナーバスになります。

ショッピングモールの立体駐車場やコインパーキングなど、意外と駐車場のスペースが狭い場所ってありますよね。

このような場所に駐車をする際は、新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)のボディサイズの大きさや、競合車・ライバル車よりも劣る小回り性能を実感するかもしれないのでご注意ください。

まとめ：競合車よりも劣る新型ヴェゼルの小回り性能＆最小回転半径

2021年4月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)の最小回転半径＆小回り性能を確認してみたところ、このようになっていました。

■新型ヴェゼルの最小回転半駅＆小回り性能のまとめ

今回デビューを果たしたこの新型モデルの最小回転半径は5.3m～5.5mとなっており、競合車・ライバル車よりも少し大きめです。

また、この新型モデルはボディサイズが競合車・ライバル車よりも大きいこともあり、数値よりも小回りが効かない感じが…。

もしこれからこの新型ヴェゼル/ベゼル(VEZEL)の試乗に行かれる方で、小回り性能が気になる方は、ディーラーさんにお願いをして、狭い路地などを運転させてもらうようにすると良いですよ。