2020年8月にデビューを果たしたトヨタのコンパクトSUV新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)では、緊急時自動通報サービスの”ヘルプネット”が用意されています。
最近、搭載しているクルマが徐々に増えている”ヘルプネット”ですが、この新型モデルに搭載されているヘルプネットは、どのような特徴を備えているのでしょうか?また、このヘルプネットなどを使用するのにサービス料や通信料は、かかるのでしょうか?
トヨタからデビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に備わっている安全装備システム”ヘルプネット”の特徴や価格、注意点などを分かりやすく紹介したいと思います。
目次
新型ヤリスクロスのヘルプネットってどんな機能?【特徴&使い勝手をチェック】
トヨタの新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に標準装備されている”ヘルプネット”とは、事故や急病など万が一の時に専用のオペレーターに繋がる”緊急時自動通報サービス”です。
専用のオペレーターに連絡する方法は2つ
今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)では、緊急時に2つの方法で専用のオペレーターに接続することができます。
一つは、”SOSボタン”を押して、手動で専用のオペレーターに接続する方法です。
■新型ヤリスクロスのSOSコールスイッチ
この新型モデルでは、車内に急病人が出た際など運転席の天井のルームランプ付近に備わっている”SOSコールスイッチ”を押すと、専用のオペレーターに繋がり、その場の状況に応じた適切なサポートを受けることができます。
また、この新型モデルでは、衝突事故などの衝撃でエアバッグが展開した時も自動的にヘルプネットの専用オペレーターに自動的に接続。
オペレーターが乗員へ呼びかけをして、ドライバーや同乗者へのダメージを確認してくれます。
そして、万が一、ドライバーや同乗者から応答がない場合は、オペレーターが状況に応じて救急車などの緊急車両やドクターヘリを手配してくれます。
事故に巻き込まれてしまった際や車内で急病に出た時など、専用のオペレーターに助けを求めることができれば、かなり助かりますよね。
新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されているヘルプネットは頻繁に使用するアイテムではありませんが、イザという時に非常に頼りになる強い味方なのかなと思いました。
ちなみに、こちらは他メーカーのヘルプネットの動画なのですが、トヨタのヘルプネットの対応も、こちらの動画とそれほど大きく変わらないようですよ。
あおり運転にも対応
また、今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に搭載されているヘルプネットは、最近、ニュースで話題の”煽り運転(あおり運転)”にも対応してくれます。
煽り運転(あおり運転)に遭った際、天井に備わっているSOSボタンを押すと、専用のオペレーターが安全な場所まで誘導をしてくれるだけではなく、警察などにも連絡してくれるます。
後ろから煽られて怖い思いをしている時に、頼りになる人が身近にいると本当に心強いですよね。
このようにトラブルに巻き込まれた時にも対応してくれるのは、この新型モデルに搭載されているヘルプネットの魅力&良いところの一つなのかなと思いました。
新型ヤリスクロスはヘルプネットを全グレードに標準装備
このようにイザという時に頼りになる緊急時自動通報サービスの”ヘルプネット”ですが、この機能を使用するためには、専用の通信装備”DCM(Data Communication Module)”が必要なんですよね。
他のトヨタ車の中には、この通信装備”DCM”を別途搭載しないとヘルプネットが使用することができないクルマもあるのですが、今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)では、ダッシュボードに装着されているディスプレイオーディオに”DCM機能”が全グレード標準装備されています。
■新型ヤリスクロスのディスプレイオーディオ
なので、この新型モデルは特別な装置を別途購入することなく、ヘルプネット機能を使うことができます。しかも、上位モデルに位置をするZ系グレードだけではなく、全グレードです。
このように手軽にヘルプネットを使用することができるのも、今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)の魅力&メリットの一つなのかなと思いまいした。
サービス利用料も5年間無料
また、緊急通報システム”ヘルプネット”を使用するためには、サービス利用料がかかるのですが、今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)では、5年間サービス利用料が無料になっています。
ちょっとコレは嬉しいですよね。
この新型モデルでは、ヘルプネット自体も全グレード標準装備されているだけではなく、サービス利用料も無料なので、まずは気軽な気持ちでこの機能を試してみるのも良いかもしれませんね。
ちなみに、6年目以降のヘルプネットのサービス利用料は年払いで3,630円、月額払いで330円となっているようですよ。
新型ヤリスクロスのヘルプネットの注意点
イザという時に頼りになる新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に標準装備されている緊急時自動通報サービスのヘルプネットですが、欠点&デメリットもありまりました。
この新型モデルに用意されている”ヘルプネット”の欠点&注意点は、何だったのか?包み隠さずお話したいと思います。
ヘルプネットは事故や急病人のみ対応
今回デビューを果たした新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されているヘルプネット機能の欠点&デメリットの一つは、対応してくれる範囲の狭さです。
この新型モデルに搭載されているヘルプネットが対応しているのは、事故に遭った時や車内で急病人が出た時など、一言でいえば、警察や救急車が必要な時のみです。
例えば、「パンクをした…」や「エンストをして急に車が動かなくなった…」、「スタックして動けなくなった」などの、自動車の故障関係は対象外となっています。
ただ、フィット4(FIT4)などホンダの緊急時自動通報サービスでは、事故や急募用に対応する”SOSボタン”だけではなく、クルマが故障した時に対応する”トラブルサポートボタン”も用意されているんですよね。
■ホンダのSOSボタン&トラブルサポートボタン
自動車のトラブルにも対応してくれるのは、ちょっと羨ましいですよね。
フィット4などホンダ車に搭載されている自動緊急通報サービス”ヘルプネット”と比較すると、新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)に用意されているヘルプネット機能の対応範囲の狭さが少し気になってしまいました。
まとめ:イザという時に頼りになり新型ヤリスクロスのヘルプネット
2020年8月にデビューを果たしたトヨタのコンパクトSUV”新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)”に用意されているヘルプネットの特徴や価格、注意点を確認したところ、このようになっていました。
■新型ヤリスクロスのヘルプネットのまとめ
・サービス利用料は5年間無料
・ヘルプネットが対応しているのは事故&病気、あおり運転のみ
・車の故障には対応していない
今回デビューを果たしたこの新型モデルでは、イザという時に頼りになるヘルプネットを全グレードに標準装備。
また、新型ヤリスクロス(YARIS CROSS)では、ヘルプネットを5年間サービス料が掛からないので、まずはお試し感覚で搭載してみるのも良いかもしれませんね。