2019年4月にフルモデルチェンジをして新発売されたトヨタの新型RAV4は、オフロードテイストを強く打ち出していることもあり、アクティブな運転にも応えられるホールド感の高い運転席を備えています。
ただ、この新型モデルではグレードによって、運転席のデザインや素材、骨格などに大きな違いが…。
5年ぶりに日本市場に帰ってきたこの新型モデルの各グレードの運転席は、それぞれどのようなデザインになっていたのでしょうか?また、グレードによって、運転席にどのような違いがあったのでしょうか?
トヨタのミドルクラスSUV新型RAV4の各グレードの運転席の特徴や違いを、実車画像を使って紹介したいと思います。
目次
新型RAV4のXグレードの運転席を実車画像でチェック
2019年4月にフルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4の最廉価モデル”Xグレード/ハイブリッドX”の運転席は、このようなデザインになっています。
■Xグレードの運転席
Xグレードの運転席の表皮には織物を採用
最廉価モデルに位置をする”Xグレード/ハイブリッドX”の運転席では、このクルマの中で唯一となるファブリック素材のシートを採用。
■Xグレードのシート表皮
なので、上位モデルに位置をするGグレードやGZパッケージと比較すると、見た目のデザイン性や高級感では劣ります。
ただ、このXグレード/ハイブリッドXでは、伸縮性のあるファブリック素材をシートの表皮に使用しているため、運転席に座った瞬間にゆっくりと沈み込み、座面全体で体重を受け止めてくれます。
沈み込みもちょうど良く、また、底付き感のない座り心地となっているため、長時間ドライブでも疲れにくいシートになっているように感じました。
また、シートのメイン部分には、幾何学模様が施されており、SUVらしい遊び心のあるデザインになっていました。
運転席の位置の調整は手動で行うマニュアルシートを採用
新型RAV4の最廉価モデルに位置をする”Xグレード/ハイブリッドX”では、手動でシートの位置や高さを調整する”6ウェイマニュアルシート”を採用しています。
できたら自動でシート位置や高さを調節できる”電動パワーシート”の方が良かったのですが、300万円をきるガソリン車の車体本体価格などの事を考えると、手動のマニュアルシートになっているは、仕方ない事なのかもしれませんね。
新型RAV4のGグレード/GZパッケージの運転席を実車画像でチェック
新型RAV4の上位モデルに位置をする”G系グレード(Gグレード/ハイブリッドG/GZパッケージ)”に用意されている運転席は、このようなデザインになっています。
■G系グレードの運転席
Gグレードのシート表皮には、合成レザーを採用
最廉価モデルの”Xグレード”の運転席はカジュアルなデザインのファブリック素材を採用していましたが、このG系グレードの運転には、高級感漂う合成レザーを採用。
■G系グレードに採用されている合成レザー
張りのある合成レザーを採用している事もあり、Gグレードの運転席は、Xグレードよりも座った時の沈み込みは少なめ…。その場で体を支えてくれるしっかりとした座り心地となっていました。
シートの位置を自動で調整できる電動パワーシートを標準装備
新型RAV4の上位モデル”G系グレード”では、運転席の前後のスライドや上下の高さ、背もたれのリクライニングを電動で調整できる”8ウェイパワーシート”を採用。
このG系グレードの運転席には、座面の前端の上下の調整ができる”チルトアジャスター”や腰部の背もたれのフィット感やあたりを調整できる”ランバーサポート”も用意。
この新型RAV4のGグレードとXグレードの運転席の骨格やサイドサポートの張り出しは全く同じになっています。
ただ、座面の前方の高さや腰周りのサポートなどを細かく設定を調整できるようになってるGグレードの運転席はフィット感やサポート感が良く、ワンランク上のモデルの運転席に座っているような座り心地になっていました。
また、このG系グレードの運転席には、2パターンを保存することができるシートメモリー機能も備えているのも好印象でした。
新型RAV4アドベンチャーの運転席を実車画像でチェック
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4の運転席で注目なのが、他のグレードと別設計になっているアドベンチャー(Adventure)です。
そんな”アドベンチャー(Adventure)”の運転席は、このようなデザインになっていました。
■アドベンチャーの運転席
オレンジのをあしらった専用デザインの運転席を採用
今回デビューを果たした新型RAV4のイメージリーダーのアドベンチャー(Adventure)は、背もたれにオレンジのアクセントカラーをあしらった専用デザインのシートを採用しています。
また、背もたれや座面のメイン部分には、幾何学模様をあしらったデザインに…。
このアドベンチャーの運転席は、スタイリッシュなデザインになっていたG系グレードとは真逆のSUVらしい遊び心とアグレッシブさを追求したデザインになっていました。
ホールド感を高めた専用デザインのシートを採用
また、このアドベンチャー(Adventure)は、他のグレードよりも背もたれの脇腹部分のサイドサポートの張り出しや、座面の左右の端を高く&硬くした”スポーティーシート”を運転席に採用。
■アドベンチャーに採用されているスポーティーシート
そのおかげもあり、他のグレードよりもホールド感やフィット感が高まり、ちょっとスピードを出した状態でカーブに突入しても、しっかりと最後まで正しい姿勢を支えてくれる安心感の高いシートとなていまいした。
ちなみに、こちらの記事では、アドベンチャーに採用されているスポーティーシートとそれ以外のシートの骨格や座り心地の違いを詳しくまとめています。
また、このアドベンチャー(Adventure)に採用されているスポーティーシートの欠点・デメリットも詳しく記載しています。
新型RAV4のアドベンチャー(Adventure)とそれ以外のシートの違いを詳しく知りたい方は、是非とも確認をしてみてくださいね。
夏場に嬉しいシートベンチレーション機能を採用
また、新型RAV4のアドベンチャー(Adventure)では、背もたれの熱のこもりを吸い出すことによって冷涼感を体感でき、また、背中や足回りのベタつきを抑えてくれる”シートベンチレーション機能”をオプションで用意しています。
■アドベンチャーに用意されているシートベンチレーション機能
運転をしているだけで、汗がダラダラとたれてくる真夏日の運転を快適にしてくれるシートベンチレーション機能が機能が用意されているのは、このアドベンチャー(Adventure)だけです。
オプション代はステアリングヒーターなどとセットで81,400円とちょっと高めなのがネックですが、他のグレードには用意されていないシートベンチレーション機能を装着できるのは、このアドベンチャー(Adventure)の魅力の一つなのかなと思いました。
2019年4月にフルモデルチェンジをして新発売されたトヨタのミドルクラスSUV新型RAV4の運転席を確認してみたところ、このようになっていました。
このクルマの運転席は、グレードによって、デザインや骨格、表皮に使われている素材など随所に違いが…。なので、運転席の座り心地やホールド感は、グレードによって大きな違いがあります。
これからこのクルマの試乗に行かれる際は、運転の疲労感に直結する運転席の座り心地やホールド感の違いにも注目をしてみてくださいね。