2020年3月にフルモデルチェンジをして新発売をした日産のスーパーハイト系ワゴン車新型ルークス(ROOX)を試乗して驚いたことの一つが、運転席の座り心地の良さです。
兄弟車種のデイズ(DAYZ)を試乗した時も思ったのですが、この新型モデルの運転席の座り心地もかなり良いような感じが…。
日産からデビューを果たした新型ルークス(ROOX)の運転席は、どのようなデザインになっていたのでしょうか?また、競合車・ライバル車と比較して、どこが優れていたのでしょうか?
日産が技術の粋(すい)を結集して開発をしたこの新型モデルの運転席のデザインや魅力を、余すところ紹介したいと思います。
目次
新型ルークスの運転席のデザインをチェック
2020年3月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型ルークス(ROOX)の運転席は、標準モデルとハイウェイスター(HighwaySTAR)で異なるデザインになっています。
標準モデルの運転席は、このようなデザインになっています。
■標準モデルの運転席
標準モデルの運転席は全面ファブリック素材になっているのですが、ソファーのような”ざっくり感”のある肌触りになっていました。
一方、上位モデルに位置をする”ハイウェイスター(HighwaySTAR)”の運転席は、このようなデザインになっています。
■ハイウェイスターの運転席
ハイウェイスター(HighwaySTAR)の運転席もファブリック素材を採用していたのですが、使用している素材が異なるためか、標準モデルよりも肌当たりが少し柔らかいように感じました。
ちなみに、上位モデルに位置をするハイウェイスター(HighwaySTAR)では、オプションでプレミアムグラデーションインテリアを用意しており、シートサイドに合成レザーをあしらった高級感のあるシートに変更することも可能ですよ。
■プレミアムグラデーションの運転席
運転席と助手席の間にはアームレストを設置
また、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型ルークス(ROOX)の標準仕様では、運転席と助手席の間に引き下ろして使用するアームレストを標準装備しています。
■新型ルークスのアームレスト
ただ、先代モデルと異なりアームレスト部分に収納スペースの用意はなく、シンプルな作りになっていました。
シートの調整は手動式を採用
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型ルークス(ROOX)では、運転席の高さや位置、背もたれのリクライニングを手動で行うマニュアルシートを採用。
■新型ルークスのシート調整レバー
ただ、軽自動車と言うことを考えると、マニュアルシートなのは、仕方のないことなのかもしれませんね。
ハイウェイスターGターボはセパレートシートに変更が可能
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型ルークス(ROOX)は、運転席と助手席が密着をしたベンチシートを採用していますが、最上位モデル”ハイウェイスターGターボ”では、運転席と助手席の間にスペースがあるセパレートシートに変更することが可能です。
■オプションで用意されているセパレートシート
ただ、セパレートシートにすると、アームレストがなくなるなど、欠点&デメリットも…。
個人的には、セパレートシートではなく、標準仕様のベンチシートのままでも良いように感じました。
新型ルークスの運転席【競合車よりもココが凄かった】
このようなデザインになっている新型ルークス(ROOX)の運転席ですが、実際に座ってみると、「競合車・ライバル車よりも良いかも!?」と、感じるところが多々ありました。
私がこの新型モデルの運転席に座ってみて、競合車・ライバル車よりも優れていると感じたところは、どこだったのでしょうか?
この新型モデルの運転席の魅力&メリットを包み隠さずお話したいと思います。
シートのフィット感【新型ルークスの運転席の魅力1】
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型ルークス(ROOX)の運転席に座ってみて良いと思ったことの一つが、座り心地の良さです。
特に背もたれのフィット感は、特筆ものです。
実はこの新型モデルの運転席では、”ゼログラビティシート”と名付けられたシートが採用されているんですよね。
■新型ルークスに採用されているゼログラビティシート
このゼログラビティシートは、セレナ(SERENA)やキックス(KICKS)などの普通乗用車にも採用されている日産のオリジナルシートなのですが、背もたれが”くの字”のように中折れしているのが特徴の一つなんですよね。
そして、ちょっと珍しいこの”くの字状”の背もたれが背中全体に優しくフィットして、しっかりと面で支えているような快適な座り心地に…。
また、日産によると、この背中全体を支えてくれる”ゼログラビティシート”は、普通のシートよりも腰まわりの疲れが30%ほど軽減されるとのこと。
私がこのクルマを運転した限り、疲れが30%ほど軽減されるかどうかわ分からなかったのですが、腰まわりがラクだったのは確かです。
この軽自動車とは思えないフィット感のある座り心地は、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型ルークス(ROOX)の魅力&メリットの一つなのかなと思いました。
運転席の足元空間の広さ【新型ルークスの運転席の魅力2】
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型ルークス(ROOX)の運転席に座ってみて良いと思ったのが、運転席の足元空間(ニークリアランス)の広さです。
全幅に制限のある軽自動車の中には、運転席の足元空間が狭く、アクセル&ブレーキペダルの操作がしにくいクルマもあります。
しかし、この新型モデルでは、運転席まわりの足元空間(ニークリアランス)が広く、成人男性でも快適に運転できる作りになっていました。
■新型ルークスの運転席まわり
また、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型ルークス(ROOX)は、右足の目の前にアクセルペダルが、また左足を伸ばした延長線上にフットレストがくるようにペダルレイアウトも見直したようです。
そのおかげで、この新型モデルは、アクセルやブレーキなどのペダル操作がしやすくなったような感じが…。
この広くて、ペダル操作がしやすい運転席の足元空間(ニークリアランス)も、競合車・ライバル車にはない新型ルークス(ROOX)の魅了&メリットの一つなのかなと思いました。
まとめ:座り心地&ペダル操作のしやすさにこだわった新型ルークスの運転席
2020年3月にフルモデルチェンジをして新発売をした日産のスーパーハイト系ワゴン車新型ルークス(ROOX)の運転席は、このようなデザイン&座り心地になっていました。
この新型モデルの運転席は、ファブリック素材を使用していることもあり、見た目のデザイン性は、競合車・ライバル車よりも見劣りします。
ただ、背もたれのフィット感に優れたゼログラビティシートを採用するなど、座り心地や運転操作のしやすさに関しては、競合車よりも良いように感じました。
もしこれから新型ルークス(ROOX)の試乗に行かれる方は、背中を優しく包み込んでくれるような座り心地が楽しめる運転席にも注目をしてみてくださいね。
ちなみに、この新型モデルの後部座席の座り心地は運転席ほど良くないので、ご注意を…。