2020年2月にフルモデルチェンジをしてホンダからデビューを果たした新型フィット4(Fit4)は、オートブレーキホールドや後部座席用のUSBを備えるなど、先代モデルにあたるフィット3よりも使い勝手が良いクルマに仕上がっています。
ただ、実際に新型モデルを試乗してみると、「先代モデルの方が良かった…。」と感じたところも…。
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型モデルよりも先代モデルの方が良かったと感じたところは、どこだったか?実車画像を使って、紹介したいと思います。
目次
後部座席の作り【新型フィット4がフィット3よりも劣っているところ1】
2020年2月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)よりも先代モデルの方が良かったと感じたことの一つは、後部座席の作りです。
新型モデルの後部座席は先代モデルよりも座面や背もたれの厚みが増したようで、座り心地は格段に良くなっていました。
■新型フィット4の後部座席
また、この新型モデルでは背もたれの角度を見直して、長時間ドライブでも快適にゆったりと座れるシートになっていました。
ただ、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)の後部座席には、背もたれの角度を調整することができるリクライニング機能の用意はなし。
先代モデルでは、2段階から調節することができるリクライニング機能が用意されていただけに、これにはちょっとガッカリ…。
■先代モデルの後部座席
後部座席の背もたれの角度を調節することができるリクライニング機能が用意されているコンパクトカーはそれほど多くないこともあり、競合車・ライバル車には無いホンダの新型フィットの魅力&メリットの一つだと思っていたのですが…。
この新型モデルの”売り”の一つでもある後部座席の背もたれの角度を調節することができるリクライニング機能が無くなってしまったことは、このクルマの魅力が少し損なわれてしまったようで少々残念でした。
ちなみに、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)の後部座席の足元空間の広さは、先代モデルと同様に十分な広さを確保。窮屈感一切感じず、ゆったりと座ることができたのは、好印象でした。
後部座席の収納スペース【新型フィット4がフィット3よりも劣っているところ2】
また、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)が先代モデルにあたるフィット3よりも劣っていると感じたことの一つが、後部座席まわりの収納スペースです。
新しくデビューをしたこの新型モデルでは助手席側にシートバックポケットは用意されていますが、運転席側のシートバックポケットは、最上位モデルのリュクス(LUXE)を除いた全グレード用意されていないんですよね。
■新型フィット4の運転席側のシートバック
この新型モデルでは、後部座席まわりの収納スペース・小物入れが元々少ないです。
なので、運転席側のシートバックポケットが用意されていないだけで、後部座席まわりの使い勝手がかなり悪くなったような感じがしました。
また、シートバックポケットは、雑誌や地図だけではなく、iPadなどのタブレット端末や携帯ゲーム機を収納するのにも重宝するんですよね。
今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)のハイブリッド車では、後部座席まわりに充電用のUSBポートを2個用意しています。
■新型フィット4の充電用のUSBポート
せっかくUSBポートを2つ用意しているのなら、受電中のタブレット端末や携帯ゲーム機を置いておく収納スペースとして、助手席側のシートバックポケットを用意しておいても良かったのかなと思いました。
サイドミラーの機能性【新型フィット4がフィット3よりも劣っているところ3】
また、2020年2月にフルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)が、先代モデルのフィット3よりも劣っていると感じたところは、サイドミラーの機能性です。
先代にあたるフィット3の上位モデルでは、ドアのロック/アンロックに連動してサイドミラーが自動的に開閉をする”オートリトラミラー”が標準装備されていたんですよね。
■フィット3のサイドミラー
なので、スーパーマーケットやショッピングモールで駐車をした際、毎回、サイドミラーを収納する手間がなくともて楽でした。
しかし、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)では、ドア内側アームレストに備わったスイッチでサイドミラーを収納/展開をする”電動格納式リモコンドアミラー”を、全グレードに標準装備しています。
■新型フィット4のサイドミラー収納/展開スイッチ
なので、この新型モデルでは、スーパーマーケットなどに駐車する度に毎回、サイドミラーを収納/展開をする操作をしないといけません。
先代モデルと比較すると、これは面倒ですよね。
最上位モデルの”リュクス(LUXE)”や機能や装備の充実度が魅力の”ネス(NESS)”には、自動的にサイドミラーが収納/展開をする”オートリトラ機能”を備えても良かったのかなと思いました。
ちなみに、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)では、”オートリトラミラー”は、ディーラーオプションで用意しています。
オプション価格は1万1000円+工賃とそれほど高くないので、サイドミラーを収納/展開をする煩わしさから解放したい方は、ディーラーオプションとして用意されている”オートリトラミラー”の装着を検討しても良いかもしれませんね。
パドルシフト【新型フィット4がフィット3よりも劣っているところ4】
また、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)が先代モデルよりも劣っていると感じたことの一つが、パドルシフトです。
先代モデルにあたるフィット3(FIT3)では、ガソリン車だけはなく、ハイブリッド車の最上位にあたる”Sパッケージ”にも、マニュアル車のような運転を楽しめるパドルシフトが用意されていたんですよね。
■新型フィット3のパドルシフト
また、パドルシフトが用意されていると、急こう配の坂を下る時に簡単にエンジンブレーキを掛けることができるのも助かるんですよね。
しかし、今回フルモデルチェンジをして新発売をした新型フィット4(Fit4)では、ハイブリッド車だけではなく、ガソリン車にも運転を楽にしてくれるパドルシフトが用意されていません。
ハイブリッド車の場合、2モーターシステムの”e:HEV”と言う新しいシステムを採用しているため難しかったかもしれませんが、せめてガソリン車にはパドルシフトを用意しても良かったような…。
ただ、せめてガソリン車には、運転を楽にしてくれるパドルシフトを用意しても良かったのかなと思いました。
まとめ:新型フィット4もまだまだ改善の余地あり
機能や装備が充実したホンダの人気コンパクトカー”新型フィット4(Fit4)”ですが、実際に比較をしてみると、ご覧の通り先代モデルの方が良かったと感じるところも多々ありました。
特に後部座席まわりの作りや使い勝手は、先代モデルの方が良かった感じが…。
試乗をする際は、後部座席の快適性や座り心地、使い勝手をしっかりと確認をしてみてくださいね。